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2024.07.25

事業紹介パンフレットのデザイン制作事例-新サービスのブランディング

新規事業を立ち上げる際には、その事業を効果的に紹介するためのパンフレットが欠かせません。パンフレットは、ターゲットとなる顧客やパートナーに対して、事業の目的や価値を明確に伝えるための重要なツールなので、単に情報を羅列するだけではなく、内容やデザインに細心の注意を払うことが必要です。

パンフレットのデザインと統一されたブランディングにより、顧客やパートナーは新規事業に対して信頼や、安心感を持ちやすくなります。デザインは単なる見た目の美しさだけでなく、情報の伝達力を高める役割を果たします。統一されたカラー、フォント、レイアウトなどの視覚的要素がブランドの一貫性を強調し、明確でシンプルなメッセージを通じて、事業のビジョンやミッションを強く印象づけることができます。新規事業の成功には、しっかりとした事業紹介パンフレットの作成が不可欠です。

このブログでは、新規事業を紹介するパンフレットのデザイン制作事例についてご紹介いたします。

これから、新規事業を始められる方、新規事業をご紹介するパンフレットの制作をご検討中の方は、ぜひこのブログを最後まで読んで、参考にしてみてください。

事業紹介パンフレットのデザイン制作事例の概要

まずは、今回ご紹介する事業紹介パンフレットのデザイン制作事例の概要についてご紹介いたします。

ご依頼主 -滋賀の総合建設会社様-

ご依頼主は、滋賀を拠点に京都・福井まで広範囲で、設計から施工まで一貫して手がける総合建設会社様です。同社は店舗や工場、オフィスから一般住宅のまで幅広く対応されていらっしゃいます。 その事業内容の広さから、これまでも様々なパンフレットやチラシ、WEB、映像など様々な制作物をご依頼いただいております。

ご依頼内容 - 新規事業の紹介パンフレット制作 -

今回のご依頼は、新しく立ち上げられた「食品工場建築プロジェクト」の事業紹介パンフレットの制作です。

新規事業となるため、ブランディングとして、ロゴ、タグラインの制作もご依頼いただき、12ページのパンフレットと併せて、WEB制作を含む総合的なデザイン制作をお任せいただきました。

デザイン制作時のポイント-新サービスのブランディング-

今回の制作でご紹介する新規事業は、「FoodArchi」という名称で、新しいHACCP対応の食品工場建設をトータルでサポートするサービスです。HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)とは、食品の安全をより高い水準で確保するための管理システムで、現代の食品工場建設においては必須の要件となっています。このプロジェクトでは、HACCP基準をクリアした食品工場を構築するための専門知識とノウハウを提供し、工場建設の全プロセスをサポートするというサービスです。

ターゲットとなるのは、中小企業の経営層です。多くの中小企業では、食品工場の建設に必要なノウハウが不足していることが一般的です。そのため、「FoodArchi」では、こうした企業が直面する課題に対して、包括的かつ具体的な支援を提供することを目指し、計画段階から設計、施工まで、専門的にサポートします。

先方の希望テイストは食品を扱う工場であることから清潔感、信頼感・安心感を感じられるデザインでした。また、経営者に寄り添い、手厚いサポート力が感じられるような優しく、親しみやすさがある事も希望されていました。次章より、詳しい制作の流れをご紹介いたします。

事業紹介パンフレットのデザイン制作の流れ

制作の流れは ① タグライン(コピー)の提案→②ロゴ提案→③パンフレット表紙提案→ ④パンフレット中面のデザイン制作→⑤パンフレットのデザインをもとにWEBデザイン制作 という流れで進めていきました。ここでは、それぞれの工程を詳細にお伝えいたします。

タグラインコピーのご提案

タグラインとは、企業やブランドのコンセプトや価値を簡潔に伝えるためのキャッチフレーズのことです。新しいサービスを立ち上げる際には、そのサービスの特徴や理念を瞬時に伝えるために非常に重要な役割を果たします。今回のプロジェクト「FoodArchi」においても、ターゲットである中小企業の経営層に向けて、信頼感と安心感を与えるタグラインが求められました。

そこで、コピーライターから3つの異なる方向性で、タグラインのご提案をいたしました。

方向性案1.「工場建築プロジェクトを良いものにしていきましょう」という方向性:

衛生管理を徹底した食品工場を建築することによって、食品工場の経営者様および働く従業員の方々がより自信と誇りを持って仕事に打ち込んでいただけることを表現しました。お客様に寄り添う姿勢をアピールしています。

方向性案2.「平易でやさしいイメージ」:

衛生管理を徹底した食品工場建築がもたらす価値を、平易でやさしい言葉で表現し、悩んでいるオーナーに安心感を与える案です。親しみやすさと温かみを感じさせるメッセージで表現しました。

方向性案3.「価値創造についても共に考える」:

衛生管理に限らず、これからの時代に求められる食品工場を一緒に作り上げるというメッセージを伝える案です。建物を建築するだけでなく、持続可能な価値を共に創造する姿勢を表現しました。

最終的に、3番目の方向性をお選びいただき、ご提案したコンセプトをさらにブラッシュアップすることで、タグラインが完成しました。

決定したタグラインはこちらです。

「ともに築く、これからの食品工場」

新しいサービスである「FoodArchi」の目的を明確に伝えるだけでなく、ターゲットとなる経営層に対して、一緒に寄り添い、長期にわたって手厚いサポートを提供するという安心感を与えることを目指しています。

ロゴ・表紙デザインのご提案

ロゴは2名のデザイナーで合計5案ほど提案いたしました。
「工場」と「食品」を感じるような丸みを活かしたやわらかいイメージのデザインや、食品の衛生を取り扱う清潔感と信頼感のあるデザインなど、なるべく振り幅の多いデザインを提案させていただきました。お客様が選ばれる際、より多くの候補から徐々に方向性を絞っていただけます。
また、新サービスということもあり、ロゴに使用するキーカラーは今後の制作物全てに影響する重要なポイントになります。食品を想起させる明るいビタミンカラーや、清潔感・信頼感を感じる寒色系カラーなど、カラーバリエーションもなるべく多くの候補から選んでいただけるような提案を心がけました。

最終的に決まったデザインはシンボルマークとサービス名を組み合わせたものになりました。シンボルマークは、「FoodArchi」のFとAを組み合わせ工場のような形に見えるマークに仕上げました。

完成したロゴデザインは、こちらです。

カラーの調整のみを行い、提案当初のデザインをほぼそのまま採用していただきました。

ロゴが決定し、次にパンフレットの表紙デザインに取りかかりました。
食品イメージ写真を使用した事業内容を直感的にわかりやすく表現した写真案と、ピクト風の工場イラストを並べどんな食品工場にも対応できることを表現したイラスト案の2案を提案し、イラスト案の方を採用いただきました。

ロゴと同じく、なるべく振り幅を持たせた提案をすることで、先方のイメージによりフィットするデザインを選んでいただけます。イラストやアイコンを使用することで、「親しみやすいデザイン」というご要望に沿ったものになったのではないかと思います。

 パンフレット中面の構成・デザイン

表紙デザインの方向性が固まると、表紙のテイストに合わせた中面のデザイン制作に取り掛かります。稿はコピーライターが整理し、構成案を提出しました。

新規のサービスということもあり、使用できる画像がそれほど多くない中で、表紙で使用している工場のピクトグラムをアクセントに使用し、整然としすぎないデザインにすることで親しみやすさを表現しました。全体のデザインはロゴに使用しているブルーグリーンをアクセントカラーにし、表紙とトーン&マナーを合わせたデザインでまとめています。制約がある中でどのように魅力的に、わかりやすく見せるかはコピーライターと相談しながら構成やデザインを考えて制作しました。

完成・WEBへの展開

お客様のご確認、修正を経て、パンフレットのデザインが無事に完成しました。

ブルーグリーンのキーカラーで統一されたデザインで、先方の当初の要望であった清潔感・信頼感・安心感のあるブランディングデザインができたのではないかと思います。
今回は新規のサービスということもあり使用できる画像などに制限がありましたが、そこを逆手にとって表紙にイラストを取り入れ、中面も少し遊び心のあるデザインに挑戦するなど、デザインでより良い方向へ持っていくことができました。

パンフレットの完成後は、WEBサイトのデザインも制作いたしました。パンフレットを基準にデザインすることで、統一された世界観で表現しています。

ロゴ作成から始まり、パンフレット作成、WEB作成へと徐々に展開していくことで、次第にブランドの世界観が固まっていきその過程はとても楽しく、ワンストップデザインだからこそできることです。

これからこのサービスがさらに多くの人の目に留まることを願っています。

ブランディングを強化するパンフレットの役割

デジタル化の進む現代において、紙のパンフレットは、もう必要ないと思われている企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、今でも紙の資料のニーズは高く、手にとってしっかり見ていただくことで伝わることも沢山あります。ここでは、パンフレット制作のメリットについて、ご紹介します。

パンフレットがブランド認知を高める方法

パンフレットは、ブランドの顔として企業のストーリーを伝える重要なツールです。今回の「FoodArchi」のパンフレットは、食品工場建設プロジェクトの全体像をわかりやすく伝えることで、顧客に対して信頼感と安心感を提供しました。

パンフレットは単なる情報提供にとどまらず、ブランドの理念やビジョンを視覚的に伝える媒体として機能します。読者はパンフレットを通じて、企業の活動や価値観を理解し、共感することで、ブランドの認知度が高まり、顧客との信頼関係が築かれるのです。

企業のストーリーを伝えるデザイン戦略

パンフレットのデザインはブランドの一貫性を保つために重要です。統一感のあるビジュアルデザインは、ブランドのプロフェッショナルさを強調し、顧客に対する信頼感を醸成します。

特に企業のコンセプトを伝えるコピーや、導入事例を伝えるストーリーのコンテンツは、企業の価値観やビジョンを伝える効果的な手段です。具体的な事例を交えることで、読者は企業の活動に共感しやすくなり、ブランドへの信頼と親近感が高まります。

事業紹介パンフレットのデザイン制作のまとめ

このように、パンフレットはブランド認知を高め、企業のストーリーを伝えるための強力なツールです。デザインやコンテンツにこだわることで、ブランドの価値を最大限に引き出し、顧客との強固な関係を築くことができます。
JPCでは、さまざまなパンフレットの制作事例がございます。そのほかの制作事例は、制作実績のページをご覧ください。京都を拠点に、大阪、関西、東京、首都圏でもお打合せのご対応をしておりますので、まずは、問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。

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