2024.11.28
ヘアサロン向けチラシのデザイン制作事例-シリーズ商品のご案内
チラシは、お客様の視覚に訴えかけ、興味を引くための重要なツールです。
特にシリーズ商品をご案内する際には、ただ商品の情報を羅列するだけではなく、商品ライン全体の統一感やブランドイメージを意識して、デザインを工夫することが重要です。また、チラシを見たお客様が一目で商品に興味を持てるよう、視覚的なインパクトとともに商品の魅力や使用メリットを効果的に伝える工夫も必要です。
このブログでは、ヘアサロン向けチラシ制作の成功事例をもとに、シリーズ商品を紹介する際に押さえるべきポイントやデザインの工夫をご紹介します。シリーズアイテムのチラシの制作をご検討の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
チラシのデザイン制作の概要
まずは今回のヘアサロン向けチラシのデザイン制作の概要をお伝えいたします。
ご依頼主-東京都豊島区のヘアケア化粧品製造販売会社-
ご依頼いただきましたのは、東京都豊島区に本社を構える、医薬部外品及びヘアケア用の化粧品の研究開発・製造・販売をしている企業様です。主な製品は染毛剤、パーマネントウエーブ剤、 シャンプー、トリートメントなどで、主にヘアサロンなどで使用される、プロユースのアイテムを販売しているメーカーです。国内だけでなく、台湾や韓国、香港、シンガポール、ミャンマー、北米(ニューヨーク)まで幅広く展開されています。
JPCとは2015年ごろからお取引させていただき、製品カタログ・パンフレット、リーフレット、ポスター、雑誌広告等の印刷物全般から展示会ブースの企画など様々な案件をご依頼いただきました。
ご依頼内容-シリーズアイテムの新商品のチラシ-
今回は、同社のヘアカラーブランドより新たに発売となったカラーシャンプーの、ヘアサロン配布用チラシをご依頼いただきました。
このヘアカラーブランドは流行に敏感な10代から40代の女性をメインターゲットとして、落ち着いた色合いをベースにしたデザインのファッションヘアカラーブランドです。淡い色味やくすみカラーをファッションに取り入れた、柔らかく女性らしい印象を引き出す『淡色コーデ』を意識したカラー展開です。
今回のチラシデザイン制作でも、その点を意識してデザイン制作に取り組みました。
デザイン制作時のポイント-シリーズの世界観を守って-
これまで、同シリーズのパンフレットやリーフレットを制作しており、このシリーズの世界観は知り尽くしておりました。今回は、そこに新たなシリーズが追加されることになるので、これまでのイメージや世界観を踏襲しながら、商品のポイントやカラーチャート、使用方法など、これまでの商品との違いをヘアサロンのオーナー様へしっかり伝える情報を掲載したチラシのデザインに取り組みました。
例えば、シリーズ全体で使用しているペールトーンのカラーパレットは、トレンドを意識して選ばれたもので、視覚的な統一感をもたらすと同時にターゲット層の趣向に合致しています。
過去に制作した同シリーズのパンフレット▼
チラシのデザイン制作の流れ
ここからは、実際のチラシ制作の流れに沿って、その過程をご紹介していきます。チラシの制作依頼が初めての方もこちらを読んでいただければ、制作の流れをスムーズに理解していただけることと思います。
チラシの入稿レイアウトと全体構成
まず大まかなレイアウトやコピーをお客様からご支給いただきました。
それを元に弊社のコピーライターが情報をまとめ、どのような構成で伝えていくか、どのような文章で伝えていくかを決め、お客様にご確認の上で、デザイン制作を進めていきます。
例えば、コピーの冒頭部分では、サロンのオーナー様が日頃お客様からお聞きするお悩みを掲載することで、興味・関心を惹きつけるレイアウトにしました。その上で、今回の商品のポイントを説明するという流れにすることで、この商品のメリットをより感じていただきやすい構成にしました。
こだわりのポイントは大きく3つにまとめ、文字だけではなくイラストのグラフや図解、写真を交えて視覚的に難しい印象にならないように心がけました。
キーイメージから全体デザイン制作
ブランドのキーイメージとなるイラストは、女性をモチーフにペインティングやドローイングの制作で活躍されているナガタニサキさんというイラストレーターの方の作品です。このシリーズのパッケージやパンフレットには、それぞれのコンセプトに沿ったオリジナルのイラストが毎回起用されています。
今回のチラシもナガタニサキさんの描いたイラストをアイキャッチとして大きく起用し、全体にトンマナを合わせて水彩タッチの優しい雰囲気を各アイコンやパーツなどにもあしらいました。ナガタニサキさんの作品は、ブランドのエモーショナルな側面を効果的に強調する役割を担っています。
裏面の構成やデザイン
裏面では毛束の写真を用いてカラーチャートを作成し、仕上がりをより具体的に見せていきます。
今回の商品はカラーシャンプーということもあり、カラーのイメージはあくまで参考ですが、ヘアカラー剤のカラーチャートを作成する場合は、印刷で立ち会いのもと色味を確認し、その上で再度調整することも多々あり、印刷の技術や画像補正に細心の注意が必要になります。
同シリーズのカラー剤のリーフレットでも何度も、細かいニュアンスを調整して、お客様に満足いただけるカラーを表現しました。
チラシデザインの完成
こうして、表面、裏面共にデザインが完成しました。完成したチラシがこちらです。
チラシ全体では前回のリニューアルのチラシがピンク系、新色のチラシが水色系だったので、今回は淡い黄色をベースにしました。通常は、チラシを3枚並べることはありませんが、トンマナを合わせつつ、それぞれの違いを出せたのではないかと思います。
シリーズもののチラシデザインのコツ
ここでは、今回のようなシリーズもののチラシをデザインするときのコツをご紹介します。
同時に制作する場合も、時間を追って制作する場合も、これまでのイメージとのバランスを取りながら、制作することが大切です。
統一感のあるデザインにする
いくつかのチラシをシリーズ物として展開するためには、シリーズ全体に一貫した印象を与えるための要素が必要です。下記に上げる、配色・フォント・ロゴやヘッダーなどの3点は最低限ルールを決めて統一させていきたいものです。
- 配色:ブランドカラーやテーマに基づいた一貫性のあるカラーパレットを使用。例えば、暖色系や寒色系を基調に統一感を保つ。
- フォント:同じフォントや文字サイズを基準として使用する。
- ロゴやヘッダー:同じ位置・サイズで配置し、ブランド認知を強化。
シリーズのなかで差別化する
シリーズでの調和を保ちながら、各チラシに独自の魅力を加えることも大切です。例えば、以下のようなアイディアで、各チラシの独自性を表現することができます。
- テーマごとのアイコンやイラスト:各チラシのテーマに合った視覚的要素を追加。
- 異なるメインビジュアル:同じレイアウトであっても、画像や写真を差し替えることで新鮮さを演出。
- キャッチコピー:各チラシに独自のメッセージを加えることで、特定の商品やサービスの特長を引き立てる。
例えば、前回のチラシでは「フレッシュなピンク系」を使用したのに対し、今回は「ソフトなイエロー系」を採用。これにより、シリーズ全体での一貫性を保ちながらも、新商品の差別化を図りました。
ヘアサロン向けチラシのデザイン制作のまとめ
今回は、ヘアサロン様向けのチラシのデザイン制作についてご紹介させていただきました。
シリーズ物としてブランドを展開する商品のチラシだったため、これまでのデザインを踏まえたカラーリングやデザインのあしらいなどを意識して制作しました。
JPCでは、チラシから複数ページのカタログまで、幅広いデザイン経験を持ったデザイナーが多数在籍しています。これらの経験を活かしてチラシ1枚から最適なデザインをお届けいたします。
今回のデザインプロセスは他業種にも応用可能です。美容業界に限らず、ファッション、飲食、小売業など、シリーズ商品を展開する企業様に向けて、同様のデザインアプローチをご提供できます。これから、新商品の販促やチラシの制作をご検討の方は、お気軽にご相談ください。
チラシ・リーフレットの制作については、こちらのページもご覧ください。