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イベントの告知チラシ制作事例-教師・保育士向けデザイン

イベントの告知チラシは、ターゲット層に情報を届けて、関心を引きつける重要な役割を果たします。そのため、イベントに来てもらいたいターゲットに、メッセージをしっかり届けることが重要です。
ターゲットに共感されるデザインにすることで、「このイベントは自分にとって有益だ」と直感的に感じてもらうことができます。たとえば、デザインでやわらかい色合いや親しみやすいフォントを活用して「やさしさ」や「信頼感」を演出し、重要な情報を目立たせて視認性を高めるなどの工夫をすることができます。さらに、読者が瞬時に「参加してみたい」と思えるような、インパクトのある構成も大切です。

この記事では、実際のシンポジウムの告知チラシを例に、ターゲット設定からデザインの工夫、制作の流れについて紹介し、イベント告知チラシのデザイン制作のポイントを解説します。これからイベントのチラシを制作される企業のご担当者様に役立つ情報です。ぜひ最後まで読んで、ご参考になさってください。

イベント告知チラシのデザイン制作事例の概要

はじめに、今回の制作事例の概要をご紹介します。

ご依頼主 – 神奈川県の大学等を運営する学校法人様 –

今回のご依頼は、神奈川県に本部を構える学校法人様です。大学をはじめ、大学院・中学校・高等学校、さらに幼稚園やこども園まで、幅広く運営されています。
これまでも、チラシやパンフレット、HPに掲載する動画まで、幅広くご依頼いただいてまいりました。

ご依頼内容 – シンポジウム開催の告知チラシ –

今回のご依頼は、ご依頼主様の大学で主催されるシンポジウムの告知チラシです。
毎年開催されている定例のイベントで、毎年JPCでチラシを制作させていただいておりました。そのため、ご希望のデザインテイストや制作時のポイントは、すでに理解できている状態でのスタートでした。

デザイン制作時のポイント – 内容やターゲットに合わせたデザイン –

冒頭でもお伝えした通り、イベントチラシのデザイン制作では、ターゲットに合わせたデザインにすることが重要です。今回のチラシは、「シンポジウム」という一見お堅いイベントですが、ターゲットとなるのは、「教師や保育士」を職業とされている方や、「教師や保育士」を目指す学生の方々。例年の傾向からも、固くなりすぎず、やわらかくやさしいタッチを意識して、デザインを進めることにしました。ターゲットの親しみやすいデザインにすることで、チラシを見た方の共感を得てチラシに興味を持っていただき、来場者数アップへつなげることができます。

「シンポジウム」だからといって堅苦しく仰々しいデザインにすると、来場する側もイベント自体が固いものなのではないかと考え、参加のハードルが上がってしまいます。そのようなことがないように、お客様とよく話し合って、デザインのバランスを見極めています。

イベント告知チラシのデザイン制作の流れ

ここからは、実際の制作の流れに沿って、イベント告知チラシのデザイン制作についてご紹介いたします。2つの案を提出し、お客様にフィードバックをいただきながら進めていきました。

これまでの制作テイストの確認

これまでのチラシは、先輩デザイナーが担当していました。先輩デザイナーからは、これまでのチラシのデザイン事例や、デザイン制作において気を付けるポイントなどを引き継ぎました。

今回の制作のポイントは、
・シンポジウムの告知チラシだけど、あまり固くなりすぎないこと。
・テーマが教師や保育士なので、やわらかくやさしい感じのデザインになるように意識すること。
この2点が重要なポイントでした。

先輩デザイナーが制作した前回までのデザインの参考も確認しながら、どんなデザインでつくってきたのか、同じアプローチにはならないようにと注意しながら作成しました。

2パターンのデザインをご提案

例年、初稿デザイン提出時には、2つの案をご提出しています。
そのため、今回も2パターンのデザインを制作させていただきました。
パターンを大きく振り分けることで、あらゆる角度からデザインの方向性を確認することができます。デザインの詳しい方向性が定まっていない場合や、多くの人数で検討しながら進めていく場合は、初稿時に複数パターンのご確認を希望されることもあると思います。その場合は、検討していただきやすいようにご希望に沿って対応いたしますので、お気軽に担当にお伝えください。

前回までのチラシを見ているとやさしい感じのものと、少しポップな感じのものがある印象を受けたので、今回もその方向性で2パターンを作成しました。

■パターン①
パターン①はやさしい感じのデザインです。

やさしさ・やわらかさを出すため、曲線と淡い色合いを使うことを意識しました。背景の曲線はあしらいでもありコンテンツごとの区切りという意味合いもあります。四角いオブジェクトを使う際も角丸を用いたり、丸みのあるフォントも使用しました。また、色合いもピンクとベージュでまとめて、やさしい印象が出るように心がけました。イラストはクセのすくないシンプルなテイストのイラストを選びました。

■パターン②
パターン②は少しポップな印象で制作しました。

パターン①では丸みや曲線がひとつのキーワードになっていたので、パターン②では逆のアプローチで、あまり角丸や曲線を使わないデザインにしています。
ただ、あまり直線的すぎると固さや真面目すぎる感じが出てしまうので、タイトルのあしらいなどワンポイントだけに角丸を使用しました。また、色合いはオレンジ系でまとめ、より元気でポップな印象が出るように意識しました。
また、イラストは統一感を出すためパターン①と同じテイストのイラストを使用しました。

最終デザインの完成

上記2パターンのデザインで初稿のご提案をして、先方に選んでいただいたのはパターン①のほうでした。個人的にもパターン①のデザインの方が好きだったので、そちらが選ばれた時はとても嬉しかったです。そこから、文字修正などの修正を何度か行い、無事に完成し納品することができました。

デザイン面でも大きな修正が入ることなく、スムーズに納品まで行くことができたと思います。

全体を通して楽しくデザインさせていただくことができました。先輩デザイナーからいただいたアドバイスのおかげもあって、二つのデザインの方向性を形にして提案することで、お客さまにもわりやすく決めていただくことができたと感じています。

ターゲットを明確にする重要性

チラシ制作において、「ターゲットを明確にする」ことは成功への第一歩です。誰に向けたメッセージなのかが曖昧な場合、どんなに美しいデザインや優れた内容でも、読者には響きません。逆に、ターゲットの特徴やニーズを正確に把握することで、デザインやメッセージが明確になり、成果の出るチラシを完成させることができます。
たとえば、今回の事例では「教師や保育士」をターゲットに設定しました。この職業層が感じる「親しみやすさ」や「やさしさ」を重視したデザインで、やわらかい配色や丸みのあるフォント、シンプルなイラストが効果的に活用しました。その結果として、ターゲットに響くメッセージがしっかり伝わり、クライアントからも高い評価を得ることができました。

ターゲット像のペルソナの設定方法

ターゲットを明確にする際には、具体的な「ペルソナ」を設定することが重要です。ペルソナとは、ターゲット層を代表する架空の人物像で、その人の属性やライフスタイルを詳細に描くことで、デザインやメッセージの方向性がより明確になります。

■ペルソナ設定のステップ

  1. 基本属性を明確にする
    年齢、性別、職業、居住地などの基本的な情報を整理します。
  2. ニーズや課題を特定する
    ペルソナが感じている課題や関心事を具体的に描きます。
  3. 日常の行動や価値観を把握する
    そのペルソナがどんな情報を求め、どのようにチラシを見るかを想像します。
    ペルソナを設定することで、チラシ制作におけるデザインやメッセージに一貫性を持たせ、ターゲットに適切にアプローチできます。

メッセージやデザインをターゲット層にあわせる

ペルソナを設定した後は、その人物に響くメッセージやデザインを作ることが重要です。チラシの目的は情報提供だけではなく、「このイベントは自分にとって有益だ」と感じてもらうことです。そのためには、言葉選びやビジュアルにターゲット層の特徴を反映させる必要があります。

■ターゲットに響くメッセージの工夫
• 言葉選び:専門職層に寄り添う言葉を使用。
  例:「未来の子どもたちを育むキャリアデザイン」「教育現場の課題を解決するヒントを共有」など。
• 情報の整理:重要な情報を目立たせ、不要な情報を排除することで、見やすいレイアウト。
ターゲットに合ったデザインの要素
• 配色:淡いピンクやベージュなど、やわらかいトーンを使い、親しみやすさを演出。
• フォント:丸みを帯びたフォントを使用し、堅苦しさを排除。
• イラストやビジュアル:シンプルでわかりやすく、かつターゲットに馴染みのあるイメージ。

これらの工夫により、チラシを見るターゲットが「自分のためのイベントだ」と直感的に感じられるデザインが完成します。
ターゲットを明確にすることで、チラシのデザインやメッセージが洗練され、効果的に情報を伝えることができます。ぜひ、次回のチラシ制作にこのアプローチを取り入れてみてください。

イベント告知チラシのデザイン制作のまとめ

今回は、イベント告知チラシのデザイン制作について、お伝えいたしました。

イベント告知のチラシ制作において重要なのは、ターゲット層に適したデザインの方向性をしっかりと見極めることです。今回のようにやわらかさや親しみやすさを表現することで、イベント自体の魅力をより効果的に伝えることができました。今後も、ターゲットの心に響くデザインを提供し続けていきたいと思います。

チラシやリーフレットの制作をお考えの方は、チラシ・リーフレット制作のページもご覧ください。
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