2025.01.23
観音折りリーフレットのデザイン制作事例-コンパクトなカタログ代用として
リーフレットやカタログは、ブランドや商品を顧客に届けるための重要なツールです。特に美容関連の商品では、商品の品質や魅力を視覚的に伝えることが成功の鍵となります。
観音折りリーフレットは、コンパクトながら折ることでさまざまな情報を掲載することができ、多くの情報を伝えられます。そして、顧客が持ち帰りやすい形状で、展示会やサロンなどで気軽に渡すことができ活躍します。
今回は、観音折りの特性を最大限に活かしたリーフレットの制作事例をご紹介いたします。通常のカタログでは大きすぎるとか、チラシでは物足りないなど、いつもとは違う販促物をご検討の方は、ぜひこの記事を最後まで読んで、ご参考になさってください。
目次
観音折りリーフレットのデザイン制作事例の概要
まずは、今回ご紹介する制作事例の概要をお伝えします。
ご依頼主 – 東京都渋谷区の美容関連企業様 –
ご依頼いただきましたのは、東京都渋谷区に本社を構えるトータルビューティーの総合コンサルティング企業様です。
この企業様は、プロポーション作りのための補正下着を中心に全身の美をサポートする製品とサービスを提供されています。全国に約740店舗展開し、広範なネットワークを通じて多くのお客様にご愛顧されています。
コスメのリーフレットやポスターの制作をきっかけに、ウィッグの部署からもリーフレットのご依頼いただきました。
ご依頼内容 – 女性用ウィッグの観音開きリーフレット –
今回ご依頼いただいたのは、同社が展開するオーダーメイドウィッグブランドのリーフレット制作です。
“高品質なオーダーメイドウィッグを、出来るだけお求めやすく”をコンセプトにした同社のウィッグは、発売からすでに13,000個を販売。その信頼性と人気は言うまでもありません。
既存の総合カタログはA4サイズで20ページもの分量があるため、サロンや展示会に来られた方にお渡ししても気軽に持ち帰っていただくことができません。そのため、持ち帰りやすいサイズを考慮し、観音開きのリーフレットに合わせて内容を選定、抜粋して制作するご依頼いただきました。
デザイン制作時のポイント – 誌面サイズに合わせた内容とデザイン –
今回制作のポイントは、下記の4点です。
- 携帯性と情報量のバランス:展示会やサロンで気軽に持ち帰れるよう、既存の20ページの総合カタログを観音開きのリーフレット形式にリサイズ。
- ビジュアル重視の設計:商品の写真を大きく配置し、イメージを視覚的に伝えることを最優先。特にシニア世代をターゲットにした上品で華やかな印象を目指しました。
- カテゴリーの明確化:フルウィッグと部分ウィッグをバランス良く配置し、色分けしたアイコンで視覚的な区別を明確化。
- 親しみやすいデザイン:柔らかいカラーのグラデーションを取り入れ、総合カタログのブランドイメージとリンクしつつも、独自の華やかさをプラスしました。
これらを考慮して、制作を進めてまいりました。
観音折りリーフレットのデザイン制作の流れ
まずお打合せにて、仕上りイメージの確認とコンセプトの設計をお話し、レイアウトをご提案。その後、デザインの制作へ進んでまいりました。
打ち合わせとレイアウト設計
はじめは、既存カタログから抜粋して、リーフレットを作りたいというご依頼でした。そのためお客さまとお打合せの上、どのような体裁と紙面のレイアウトがふさわしいかを社内で検討しました。特に、サロンや展示会という使用シーンを想定し、持ち運びやすさと情報のわかりやすさを両立できるよう検討しました。
既存のカタログから全商品を掲載するのではなく商品のイメージ画像を抜粋し、原稿を整理した構成をコピーライターと相談しご提案させていただきました。体裁は、できるだけ多くの商品点数を掲載することができ、あえてゆとりを持たせて読みやすく見せるレイアウトができることなど、様々な観点から「観音開き」の形が採用されることになりました。
観音開きの場合、レイアウトはとても重要です。どのような順番で読者が見ていくかを考え、意図を持った構成にすると、最後まで興味を持って見ていただきやすくなります。
今回は、次のように設計しました。表紙を開いた時には2面を導入部分として構成。導入部分は少しゆとりをもたせることで、中面へ興味を掻き立て誘導につなげています。開いた中面は4面あり、フルウィッグ、部分ウィッグをバランスよく配置し2つのカテゴリーをわかりやすくするため色別のアイコンも加えました。写真はなるべく大きくレイアウトし、ユーザーに商品のイメージを一番に伝えられるように全体にシンプルで整理されたレイアウトを心がけました。
観音折りリーフレットのデザインの工夫
表紙は総合カタログのイメージをリンクさせつつも写真に動きをつけて、華やかな印象を与えられるよう柔らかいカラーのグラデーションの影を加えました。
右から2つ目のスペースが、表紙の部分にあたります。
また、メッシュオプションの紹介やカラーラインアップ、オーダー方法やメンテナンスについてなど、商品(イメージ画像)以外にも伝えるべき情報が細かくありました。
最初のご提案時に原稿やレイアウトをしっかりお客様に確認した上でデザインを進めることができたため、とてもスムーズに進行し、制作することができました。
デザインの完成と納品
リーフレットが無事に完成し、追加で展示会用のポスターもご依頼いただきました。
表紙と同様のモデル画像を使用し『一瞬で“なりたいわたし”に』というメッセージが伝わるよう華やかなイメージでグラフィックをあしらい制作しています。
完成したリーフレットやポスターは先方にも大変好評だったと聞いており、全国のサロンや展示会で活用されています。
成功するリーフレットのデザインのポイント
ここからは、成功するリーフレットのデザインのポイントをお伝えします。
利用シーンを想定して設計する
リーフレットとは、一般的には1枚の紙からできた折ったカタログのことを言います。
折り方は、二つ折りだけでなく、巻き三つ折り、観音折り、またそれ以上にページ数をつくる折り方などさまざまあります。リーフレットが実際に使われる場面と伝えたい内容を想定して、最適なサイズや形状を選ぶことで、顧客の手に取りやすいデザインが実現します。
情報を整理して優先順位をつける
情報が多すぎると顧客の注意が散漫になります。
むやみに多くの情報を詰め込みすぎず、伝えたい情報を取捨選択し、優先順位をつけることで、効果的に商品やサービスの魅力を伝えられます。多くの情報の中でも特に伝えたい「厳選情報を伝える」という位置づけのもと、掲載内容を選定しましょう。
観音折りリーフレットのデザイン制作のまとめ
今回は、観音折りのリーフレットについて、紹介させていただきました。開くと情報が展開していく作りで、1枚の紙ながら、小さなカタログの代用として、しっかり読み応えのある内容にすることができ、おすすめです。
リーフレットやカタログのデザインでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
リーフレットについては、チラシ・リーフレットデザイン制作のページもご確認ください。