【デザインの裏側】売り場のブランド力を高めるパッケージのデザイン展開

今回は、大阪の大手パソコン周辺機器/生活雑貨メーカー様よりご依頼を頂いた、

VRゴーグル関連製品のパッケージ制作についてご紹介します。

 

●製品について

本シリーズは、VRゴーグルのレンズに貼り付けることで、メガネなどの接触によるキズの発生や、指紋・皮脂などの汚れの付着を抑えるフィルムシリーズです。

さらに、これら基本機能に加え、目の疲労を軽減させる「ブルーライトカットタイプ」、細かいキズが自然に目立たなくなる「キズ自己修復タイプ」と、

より特化した仕様に分かれ、ユーザーに対して目的や用途に合わせた対応が成されています。

パッケージ制作にあたってはこれらの特長を踏まえ、

現状のVRゴーグル使用環境に本製品をプラスすることで、

より安全かつ快適に楽しむことができる新アイテムとして、その優れた便益を効果的に売場に於いてアピールすることを目指して、デザインの検討を行いました。

 

●パッケージデザイン制作

本製品は、特定のVRゴーグル機器にのみ対応する専用製品であり、既に売り場展開がされている同ゴーグル対応製品のシリーズが存在します。

対象となるゴーグルの製品イメージや、各媒体におけるビジュアル展開を踏まえたパッケージのデザインフォームも確立されており、今回の新アイテムのデザインも、それらのシリーズを構成する製品群に加わることを前提とします。

 

（既存品 各種）

上記の通り、対象となるゴーグルの専用製品としての明確なイメージ表現がされた既存フォームは、白基調+淡いグラデーション というシンプルなテイストで統一が図られており、

そのため、売り場においては、アイテムが多岐に亘っていても、関連製品としての「一体感」が維持されていることによって、

本シリーズの強みである「様々な使用シーンに対応した製品が豊富に取り揃えられている」という店頭訴求を可能にしています。

今回、新たに本製品が加わることにより、その「強み」がより増強されるよう、

既存の同シリーズパッケージとの統一感の保持は勿論のこと、

新アイテムとしてのアピールポイントの明確化も考慮した、各要素のデザインとレイアウトの検討を重ねました。

（提案初期段階）

　

ブルーライト：水色　　　　　　　　　自己修復：グリーン系（安全・ケアをイメージ）

 

クライアントからのデザインイメージ指示を元に、初回案のレイアウトを制作。

パッケージ自体が小さいため、アイコン/サブコピーなどを、限られたスペースを有効活用して効果的にあしらい、それら各要素のデザインや位置には極力一貫性を持たせました。

その上で、「ブルーライトカット」や「自己修復」など個々の差別化ポイントに拘る要素にのみ、新たなキーカラーを用いることよって新アイテムの特長を一層際立たせ、新アイテム同士の区別と、既存品に対しては新製品としての明確な差別化を図ることを目指しました。

また、フォームのテイストに合わせて、線画+製品イラストを前面に大きく配置。

レンズの色をアイテムごとに変えることでも、区別を強調し、検索性を高めています。

 

（提案最終段階/裏面）

より詳細な内容は裏面に集約。

図解による個々の訴求ポイントの強調や、各アイテム個別のキーカラーをベースにあしらうことで、裏面においても明確な特長づけを行なっています。

 

●完成

当初のイメージどおり、新アイテムとしてのアピールすべきポイントを明確に表しながらも、既存フォームのパッケージとの融和を図る。

これらを両立させることで、店頭における本シリーズの更なるラインナップ充実に貢献するパッケージに仕上げることができました。

今後もその商品/シリーズにとって最善の表現手法を、既存品も含めた店頭状況を踏まえて検討し、ユーザーとクライアント、双方にとって最良の解決策を提供できるデザインを目指していきたいと思います。

 

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