2021.03.22
【デザインの裏側】水温センサーのパッケージのデザイン制作
今回は、製品パッケージの制作過程をご紹介します。
はじめに:クライアント様について
クライアント様は、観賞魚用品を国内に製造ラインを持つメーカーで、企画からデザイン・設計、生産までされているメーカー様です。
<クライアント様のご要望>
新型サーモスタットの特長である
①本体にデジタル水温表示機能付き
②プッシュ式設定でダイヤルの誤セットなどのうっかり回転防止
③プッシュダイヤルの長押しにて設定水温の変更モードへ
④660Wと330Wの2機種
これらの特長をパッケージで表現して欲しいとのご依頼でした。
■制作1:ラフ制作
形状サイズは旧商品と同じ大きさで進めることになったので、予算違いで2案ご提案。
A案は前回と同じく実際の製品が見える窓のあるタイプ。
B案は原寸大の写真で製品や大きさを表現。
カラーイメージをブラックとゴールドにすることで高級感を演出しました。。
ご要望①②は使用例の写真(プッシュしている指)を入れ、
さらにコピーで詳しく説明を入れることをご提案。
ご要望③はパッケージのサイドや裏面で詳しく説明するようにしました。
要望④は660Wと330Wでパッケージサイズが違うのでデザインは同じにしました。
制作2:版下制作
B案の方向で決まりましたので、必要な掲載内容を展開図にレイアウトしてクライアント様の確認をとります。
B案で制作し確認していく段階で、見た目で660Wと330Wの違いがわかるようにとのご要望で660Wのパッケージにはピンクの帯、330Wはイエローの帯をレイアウトしました。
制作3:形状変更
ここでさらにパッケージの形状が変更になったため、再度ラフをご提案。
フロント面はシンプルなデザインにしたいとのご意向を汲み、3つご提案しました。
真ん中の案でデザインが決定し、再度展開図へレイアウト。
さらに位置関係の展開図が変更になったり、コピーが追加したりして
ようやくシンプルなパッケージが完成しました。
パッケージの制作は2D感覚だけでなく3D感覚も必要な複雑なお仕事ですが、
ユーザーの方が最初に手にしてくれるもので、色々な情報を得たり、購入意欲を湧かせたりと、なかなか奥が深く面白くやりがいのあるお仕事です。
今回のクライアント様には、このブログでご紹介したパッケージ制作の他にも、総合カタログの制作や取説・撮影・動画などもご依頼いただいています。
各クライアント様の制作物を、グラフィックデザイナーが継続して担当させていただくことも多く、製品やクライアント様の想い、各業界の動きなども随時把握して制作を行っています。
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