【デザインの裏側】ゲーム関連製品のパッケージ制作について

今回は、大阪の大手パソコン周辺機器/生活雑貨メーカー様よりご依頼を頂いた、ゲーム関連製品のパッケージ制作についてご紹介します。

●製品について

本シリーズは、スマホ・タブレットでのゲームプレイのために開発された、各種製品シリーズです。

優れた操作性を実現する「フィンガーキャップ」や「スティックコントローラ」、操作の正確性＆臨場感をUPさせる「機能パッド」、長時間プレイによる疲れを軽減する「フィンガーレスト」など、豊富なラインナップで、ユーザーの目的や用途に合わせて、多彩な対応が可能です。

これらの特長を踏まえ、従来のゲーム操作環境で本シリーズを使用することで、スマホ・タブレットでのゲームを、より快適に楽しむことができる新たなアイテムとして、その優れた便益を如何に効果的に売場に於いて訴求できるか、パッケージフォームを含めた、各種デザインの検討を行いました。

●パッケージデザイン制作

今回、製品の種類は計10種ありますが、指に装着する布製のキャップ類、スマホに直接装着するコントローラやフィンガーレストなど、製品のタイプや形状が幾つかに分かれます。

店頭に於いてはそのバリエーション展開によって、様々な使用シーンへの対応が可能な製品が取り揃えられているという、本シリーズの強みが、ユーザーに対してダイレクトにアピールできるのですが、反面、カテゴリー毎のパッケージデザインにバラつきが生じ、全体としてシリーズ感が保ちにくくなる可能性があります。

加えて、すでに同社から販売されている、ゲーム関連製品のパッケージとのデザインの親和性にも配慮する必要があり、それらをクリアするデザインフォームの構築と、個々のアピールポイントの明確な区別に重点を据え、制作を進めました。

（提案初期段階のデザイン）

クライアントからのデザインイメージ指示を元に、初回提案ラフを制作。

既存品のパッケージと並んだ際のシリーズ感を維持しつつも、新商品としての区別の明確化とリニューアル感の付加を図った「フィンガーキャップ」。

対照的に彩度の高いポップな印象で、新たな製品カテゴリーとしてのデビュー感をイメージさせる、「機能パッド付属フィンガーキャップ & コントローラ」。

これら2つのシリーズに大別しています。

またパッケージ自体が小さいため、前面にはメインコピーを大胆に配置。店頭で埋没することなく、強固に訴求できるビジュアル表現を目指しました。

さらに、カテゴリー / 製品 各個のアピールすべき特長/仕様は、アイコン/サブコピー などの要素を、限られたスペースを有効活用して効果的にあしらい、それぞれのいわゆる「効果/効能」が判別しやすいレイアウトとしました。

但し、異なるデザインテイストでフォーム内を「二分」したことで、まとまりが損なわれることは避けないといけません。極力、各要素のあしらいや位置などの統一を図り、シリーズ全体の「一体感」は保持する。そのためのブラッシュアップを重ねました。

　　（提案後半段階）

さらに、各製品に対応したパッケージ展開に加えて、それぞれに対応した「ゲーム画面」のイメージ画像も制作。

カテゴリー毎に画面を変えることで、ゲームのジャンルを問わない操作性のアップを印象づけ、併せてビジュアルによる各パッケージの区別も図ります。

なお、すべての商品撮影は弊社の京都ワン・ストップ・スタジオにて撮影。

撮影後に合成や補正等を行い、以下のような使用シーンを再現や、部分的な強調をすることができます。

●CGについて

また、製品の使用イメージ画像については、フルCGで制作。

撮影時にサンプルの調達がつかない場合でも、社内のCGデザイナーによる高いクオリティで、撮影と同等のイメージに仕上げる事は勿論のこと、部分的に強調された手法で、個々の製品特長をより際立たせた表現にすることも可能です。

●完成

当初のイメージどおり、個々の製品のアピールすべきポイントを訴求しつつ、既存品も含めた、ゲーム関連製品としての「統一感」を持たせることで、店頭における製品セレクトの利便性とシリーズの存在感を、より一層高めることができました。

今後もその商品/シリーズにとって最善の表現手法を、既存品も含めた店頭状況を踏まえ、ユーザーとクライアント、双方にとって最良の解決策を提供できる事を目指していきたいと思います。

●JPC なら全てのプロモーションがワンストップ

JPC には映像ディレクター、コピーライター、プログラマー、システムエンジニア、カメラマン、グラフィックデザイナー、空間デザイナーなど専門的なスキルを持ったスタッフが揃っているため、あらゆるプロモーションにワンストップでお応えします。京都・大阪・神戸はもちろん、東京営業所もございますので、関東、首都圏のお客様もお気軽にご相談ください。

詳しくは「パッケージ」ページもぜひご覧ください。