2017.08.18
【デザインの裏側】製品特長をわかりやすく伝えるパッケージデザイン
今回は、大阪の大手パソコン周辺機器メーカー様よりご依頼いただいた、
LEDライトのパッケージ制作についてご紹介します。
◆制作の概要
多くの訴求要素が整理されたデザイン
本製品はベットスタンドのような柔らかな広域発光と静音スイッチで、
寝室などに最適な「枕もと小型LEDライト」です。
スポット照明機能も付いているので、もしものときの懐中電灯としても使え、
更に小物家電としてのデザイン性も兼ね備えた多機能ライトです。
本製品は、多機能であるが故に訴求要素が多く、
それらをパッケージ上の限られたスペースで紹介する必要があります。
しかし、要素が多いからということで、チラシ的な詰込み型のデザインを行った結果
安価なイメージを与えてしまう事態は避けないといけません。
それぞれの要素の必要性と役割を踏まえ、
個々の明確な訴求と、パッケージ全体としての一体感、
それらが両立されたデザインの構築が必要となってきます。
◆パッケージ形状の選定
見せ方に応じたパッケージ形状をご提案
クライアント様のご意向により、初回提案時は、2 方向のパッケージ形状を制作しました。
(初回提案時のデザイン)
A. ブリスタータイプ
メインの広域発光部を見せることに特化したデザイン。
手に取って裏を返すことで更にスポット照明機能も視認できる。
B . クリアケースタイプ
製品を真横から見せるデザイン。広域&スポット両機能の構造を陳列状態でも「一目で」視認できる。
いずれも固定のための構造を最小限にした浮遊感のある演出。
製品そのものを 360°あらゆる方向から眺めることが可能です。
ユーザーが製品の全体像を把握しやすく、
部屋に飾る小物家電として、ディテールやボリューム感を正確に伝えることができます。
今回は検討の結果、B のクリアケースタイプとなりました。
◆グラフィックの検討
特長が一目で伝わるビジュアル
背景画像は、奥まった位置にありますが、使用シーンを想起させ「情緒性」「共感性」を高めるために重要な要素です。
提案段階で数点ありましたが、寝室の画像で確定。
配置の際はハイライトの調子や色のかけ合わせ具合を調整し、
電球色の柔らかいイメージと馴染む処理を施しました。
さらに前面袴部に点灯状態のイラストをメインイメージとして追加し、
照明器具としての特徴付けをより一層強調しました。
各訴求要素は優先順位を考慮しながら、
(最終決定時の各面デザイン)
また今回、前面袴部の点灯状態のイラストはイラストレーターで制作をしておりますが、専用のCGソフトで美しい3DCGに仕上げることも可能です。
弊社では 2016年9月よりCG制作サービス「CG MAKERS」を開始。
熟練した専門スタッフによる、CADデータを駆使したCGアニメーションから、
人物と背景CGの合成まで、幅広いご要望にハイクオリティな技術でお応えします。
今回のような工業製品も3D-CADからCGソフトで着色し、撮影では難しいアングルなどでも、
写真以上の美しさを実現でき、製品の試作過程で生じる形状や色の変更にも対応が可能です。
詳しくは「CG MAKERS」ページもぜひご覧ください。
当初のイメージ通り、製品デザインのフォルムを具体的に伝え、
且つ小物家電としての「多機能性」&「親しみやすさ」を、
店頭においてアピールできるパッケージに仕上げる事ができました。
◆JPC なら全てのプロモーション制作がワンストップ
今回はパッケージデザインのみの制作でしたが、
JPC には、映像ディレクター、コピーライター、プログラマー、システムエンジニア、カメラマン、グラフィックデザイナー、空間デザイナーなど専門的なスキルを持ったスタッフが揃っているため、あらゆるプロモーションにワンストップでお応え致します。
京都・大阪・神戸はもちろん、東京営業所もございますので、首都圏のお客様もお気軽にご相談ください。
詳しくは「パッケージ」ページもぜひご覧ください。