2019.08.20
【デザインの裏側】撮影画像を活かしたパッケージデザインの制作
今回は、大阪の大手パソコン周辺機器メーカー様よりご依頼をいただいた、
パソコン用スピーカーのパッケージ制作についてご紹介します。
■製品の概要
本製品は、USBケーブル1本だけで接続できる手軽さと、木のハウジングによって洗練された上質なサウンドを実現する、オーディオ機器としての機能を兼ね備えたコンパクトスピーカーです。
■パッケージデザインの検討
この「木のスピーカーシリーズ」は、長年愛され続けているロングセラー商品であるため、培われてきたブランド資産を損なわず、かつシリーズ最新製品として新しい顔をもたせるデザインの提案ができるように検討をしました。
これまでと同様に、本シリーズで最も制作のウエイトを占めることになるのがパッケージ正面にあたる「使用感」をアピールしたイメージカットです。
商品保護の必要性から中身を直接見ることができない紙箱仕様のため、このイメージカットがまさに本製品の「顔」として重要な訴求機能を発揮し、店頭でユーザーの購買意欲を喚起する要素となります。
今回はインテリアに馴染む「木の質感」を活かすため、本シリーズにおいて一貫してきた表現手法である、「室内で実際に使用しているシーン」を再現しました。
撮影前のラフ段階で、アングルやシチュエーションをいくつか提案し、クライアントとイメージの共有を図ります。
提案の結果、C案ベースに決定。
撮影は弊社スタジオ「ONE STOP STUDIO(京都)」にて行いました。
ハウスタジオとしても利用できるので、今回のシーン撮影に最適です。
撮影後、仕上がり画像に必要な合成や修正を加え、あらかじめ制作をしておいたパッケージ版下にはめ込んだ後、色味や明るさなど最終的なバランス調整を行なって完成です。
当初のイメージ通り、使用シーンを前面にアピールした表現で、商品のデザインフォルムを具体的に伝えるのはもちろんのこと、オーディオ機器としての「高品位感」をもたせることができました。
また、さらなる「ロングセラー」への橋渡しに貢献していけることは、
デザイナーにとっても制作の醍醐味のひとつであり、やりがいを感じる点でもあります。
今後もパッケージデザインを通して、その商品の価値を際立たせ、店頭における存在感を高められるよう、努めていきたいと思います。
■JPCなら全てのプロモーションがワンストップ
今回は、パッケージデザインのみの制作でしたが、JPCには映像ディレクター、コピーライター、プログラマー、システムエンジニア、カメラマン、グラフィックデザイナー、空間デザイナーなど専門的なスキルを持ったスタッフが揃っているため、あらゆるプロモーションにワンストップでお応えします。
京都・大阪・神戸はもちろん、東京営業所もございますので、関東、首都圏のお客様もお気軽にご相談ください。
詳しくは「パッケージ」ページもぜひご覧ください。