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パッケージデザイン制作事例-ポップで清涼感のある夏用入浴剤パッケージ

消費者が商品と接触する場は、リアルな売り場、CM、WEB広告等様々ですが、共通して目にするのは“商品パッケージ”です。商品パッケージは消費者が最初に認知するブランドイメージであり、商品の印象を左右する重要なデザインです。

多くの商品が並ぶ店頭においては、商品一つ一つが見られる時間は一瞬です。その一瞬で消費者は自分が欲しい商品を選択していくため、自社商品の独自性をいかにパッケージに落とし込みビジュアルで商品機能が訴求できるかがパッケージデザインのポイントとなります。

今回のブログでは、入浴剤のパッケージデザインの制作事例をご紹介いたします。春夏シーズンに展開される清涼感のある入浴剤ということで、夏らしく涼やかでポップなパッケージが完成しました。

新商品のパッケージデザインの制作や、季節感のあるパッケージデザイン制作をご希望の方は、ぜひこの記事を最後までお読みいただき、参考にしてください。

パッケージデザイン制作の概要

まずは今回のパッケージデザイン制作プロジェクトの概要をお伝えいたします。

ご依頼主-京都の入浴剤・化粧品等メーカー-

今回ご依頼いただきましたのは、京都に本社を構える入浴剤・化粧品等のメーカー様です。入浴剤をはじめとして、基礎化粧品やメイクアップ化粧品、ヘアケア製品など幅広いOEM製造を行っておられます。JPCにはこれまでもパッケージデザインや展示会関連デザイン、WEBサイト制作などをご依頼いただいています。

ご依頼内容-夏向け入浴剤のパッケージデザイン-

今回制作のご依頼があったのは、夏用の入浴剤として春夏シーズンに展開される新商品のパッケージデザインの制作です。

入浴剤市場は夏になると需要が減る傾向にありますが、今回パッケージデザインを依頼いただいた新商品はメントールが配合されており、入浴剤ながらも清涼感のある湯上りが特徴でした。

デザイン制作時のポイント-ポップな夏らしいデザイン-

今回の新商品は手に取りやすい価格帯のため、パッケージはポップな雰囲気を出してほしいとクライアント様からご要望がありました。

また、新商品は2種類の展開となっており、それぞれ商品名に「ペンギン」「シロクマ」という寒い地域に生息する動物が入っていました。この動物たちと商品特徴である清涼感を組み合わせた、ポップで涼し気に感じられるデザインを目指し制作を進めることとなりました。

これまでも様々なデザインを依頼いただいたクライアント様だったので、ご希望のデザインの方向性がある程度理解できている状態のスタートとなり、ユーザーに対してより効果的にアピールできるデザインを目指しました。

次章にて、パッケージデザイン制作の詳細と、関連して制作した販促物についてご紹介します。

パッケージデザイン制作と関連販促物の制作

入浴剤パッケージのデザイン提案

パッケージを制作するにあたって、一番重要なのは視覚的なアピールです。

そのため、実店舗に置かれている商品を参考にしながら、既存商品がどのように展開しているか、成分や効果がどのように表示されているかを意識しました。

ポップな雰囲気ということで初回提案ではポップに寄せたフォントを使用し、明るい印象に振り切りました。また、2種類の湯色がそれぞれ濃い緑/濃い青だったため、パッケージが違いで分かるように青と緑の2種でご提案しました。

それに対しクライアント様から具体的なイメージの返答をいただき、少し可愛らしさに寄せたやさしい雰囲気のデザインで再度ご提案となりました。

先方ご希望の「ポップ」「清涼感」、そして「夏向け商品」というキーワードからイメージをふくらませて、改めて3パターンのデザインをご提案させていただきました。

入浴剤パッケージの完成

ご提案したデザインをクライアント様に確認いただいき、1つの案に方向性が決定しました。そこからブラッシュアップを重ね、2種のシリーズに展開しました。

完成したパッケージがこちらです。

どちらもブルー系統のカラーに落ち着き、清涼感のあるパッケージデザインに仕上がりました。寒い地域に生息する動物たちの賑やかなパッケージで他社の類似商品と差別化することができました。パッケージ右下にレイアウトした香り名とシトラスなどのイメージアイコンも、全体で見たときのポイントになったと感じます。

入浴剤を入れる袋の印刷前の素材がシルバーだったので、それを活かしたキラキラ感が出るデザインを施しており、イラストの魚の部分もあえて白インクを重ねず青を乗せてキラキラ感を出すイメージでデザインしました。

入浴剤ケースのデザイン制作

今回の新商品は、単体での販売とは別で2種セットも販売するということでケースのデザインも担当させていただきました。

2種をポケットに差し込むことができる形で設計し、中面や表紙でパッケージの動物たちがのんびりと過ごしている明るい雰囲気に仕上げました。

開けた時にワクワクするデザインですね!とクライアント様からも好評でした。

新商品イメージカットの撮影

商品パッケージはデザインして終わりではありません。商品が完成した後に様々な撮影や販促物制作が始まります。

今回のパッケージデザインが完成し商品が出来上がった後、パンフレットに使用するためのイメージカット撮影もJPCにご依頼いただきました。クライアント様含め長いお付き合いのある撮影チームでの進行だったのでスムーズに進めることができました。

ライティングは商品特徴である季節感を意識し、水面や植物などの小物をあしらってプールに浮かんだような涼しげな雰囲気づくりを行いました。後日レタッチなどを経て、その後はパンフレットなどの販促物を制作させていただきました。

リーフレット制作とWEBサイト掲載

今回の新商品プロモーションでは、リーフレット作成も合わせてご依頼いただきました。

おおよその構成をクライアント様がご準備くださったので、パッケージと共通の素材を使用しながらA4表1ページ分のリーフレットをデザインしました。パッケージデザインを踏襲しつつ、より世界観や商品訴求が伝わるように情報を整理してレイアウトいたしました。

ワンストップでご依頼いただくことで、関連した販促物も統一感のある仕上がりにできる点がJPCの強みです。

今回は構成をご支給いただきましたが、JPCはコピーライターが在籍しておりますので、構成や原稿作成からお任せいただくことも可能です。

リーフレット完成後は、WEBサイトの商品ページに新製品を追加しました。

WEBサイト更新もJPCにご依頼いただいており、これまでの新商品更新と同様に、こちらのWEB用バナーを新たに制作しリーフレットとともに掲載しました。

今回の案件はパッケージデザインがキービジュアルとなり、関連販促物をスムーズに進行することができました。

以上がパッケージデザイン制作から関連販促物制作のご紹介でした。

パッケージデザインで大切なこと

パッケージデザインを制作する際に、大切にしたい点を3つご紹介します。

ターゲットや商品特徴を明確にデザインに落とし込む

パッケージデザインで大切なことの1つ目は、「誰に」「何を」伝えるか明確にすることです。

パッケージに限らず、広告というのはメインターゲットを設定し、そのターゲットの興味を引くデザインを考えていくことが成功の近道です。手に取ってほしい性別、年代、性格、属性をもとに、「誰に」届けたいかを明確にしましょう。そして、そのターゲットに向けて市場ではどういったパッケージが売り出されていて、どのようなデザインが人気かを制作前に調査することをおすすめします。調査方法としては、売り場に足を運ぶ、市販の売り上げランキングを見る、口コミを見る、周囲の知り合いに聞いてみるなどの方法があります。

「何を」伝えるかというのは、商品の特徴にあたります。「清涼感がある」「いい香りがする」「発汗効果がある」など、差別化できる商品の特徴をパッケージでビジュアル化することが重要です。今回ご紹介したパッケージデザインをでは、清涼感を色合いやイラストで表現しました。そのほかに、例えばリラックス効果のある商品だから静かな夕暮れの写真を使ってみたり、忙しい女性に使ってほしいから女性のイラストをあしらってみたりなど、共感を引くような方向性もおすすめです。

一番避けたいのは、好みのデザインという理由だけでデザインを進めてしまうことです。なぜシンプルにすべきなのか、なぜポップにすべきなのか、「誰に」「何を」届けたいか軸を持ったパッケージデザインが大切です。

伝えたいことを絞って分かりやすくデザインする

パッケージは、パンフレットやチラシなどと異なり、デザインスペースが限られています。店頭でほかの商品と一緒に並ぶ中で、あれこれ伝えたいからと多くの情報を盛り込み過ぎると、かえって印象に残らないパッケージとなってしまします。消費者に手に取ってもらえるパッケージを作るためには、伝えたいメッセージを大胆に強調することが重要です。

一番伝えたい項目として、まず挙がるのは商品名ではないでしょうか。パッケージデザインは商品購入を促進するだけでなく、日常で何度も目にすることで記憶に残す役割もあります。せっかく“あのパッケージ好きだな”“気になるな”と思ってもらえても、商品名が記憶に残っていないと購入したいときに見つけてもらえません。見た瞬間に、これが商品名だなと分かる程度にはコピー要素との大小のバランスをしっかり付けましょう。

ほかに伝えたいこととしては、商品の機能性や独自性が挙げられます。これらはコピーとして盛り込むより、ビジュアルとして盛り込む方が、訴求効果が高い場合があります。暑い日にひんやりしてほしい商品のパッケージを青系のあしらいで統一する、氷のようなビジュアルを入れる、などがその例です。

また、情報をもっと盛り込みたい、特徴的なワードを大きく打ち出したいというときは、パッケージとは別にアテンションシールなどを活用することもおすすめです。パッケージ上の商品名やイメージ写真を邪魔することなく、売り場で目を引くデザインが完成します。

作り手と買い手を繋ぐ役割を意識する

パッケージデザインは、クライアント様(作り手)と消費者(買い手)の繋がりを生み出す架け橋のような役割があります。双方のニーズをパッケージに落とし込み、作り手と買い手を結ぶのがパッケージデザインの目指すゴールです。

今回の事例であれば、それぞれ下記のように考えていると想定できます。

作り手:メントール入りの清涼感のある、春夏シーズンにぴったりの入浴剤ということをパッケージで伝えたい。夏でも入浴剤を手に取りたくなるようなパッケージはどんなデザインがいいのだろう。

買い手:入浴剤が好きだけど、夏は暑いからあまり湯船につかりたくない。夏向けの入浴剤ってどんな商品があるのだろう。

作り手の希望のパッケージを叶えることは、買い手が商品を購入することに繋がります。売り場で買い手が自分の求めていた商品だと認知できるように、パッケージデザインはデザインの先にいる買い手をイメージすることが重要です。

「夏休み、親子で手に取りたくなる」「誕生日や記念日のイベントで大切な人にプレゼントしたくなる」「パッケージのままインテリアとして家に飾りたくなる」そんな風に、ただ情報を伝える手段としてではなく、その商品を通じたある種の“ブランドと消費者のコミュニケーション”が生まれるようなパッケージづくりを意識するとよりよいパッケージデザインに繋がります。

パッケージデザイン制作のまとめ

今回のプロジェクトでは、春夏向け入浴剤のパッケージデザインの制作を行いました。

商品の特徴である清涼感をビジュアル化し、気軽に手に取りやすいポップなデザインに仕上げました。併せて入浴剤2種を入れるケースや商品撮影、リーフレット制作なども制作し、新商品のブランドイメージの構築に貢献することができました。

JPCでは、今回のようなパッケージデザインの制作をはじめとして、撮影から販促物展開までワンストップでサポートさせていただきます。まずはこちらの問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。

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