【デザインの裏側】既存ラインナップを強化　パッケージ・デザイン制作

今回は、大阪の大手パソコン周辺機器/生活雑貨メーカー様よりご依頼を頂いた、
クリーニング製品のパッケージ制作についてご紹介します。

●製品について

今回依頼を受けた製品はテレビやパソコン周りを快適に保つクリーニング製品シリーズで、
仕様が2種類に分かれます。

◯テレビ用クリーニングブラシ（2WAYタイプ）

「帯電防止」と「さらさら」2種類の繊維を、用途に合わせて使い分けができる
2WAYタイプのクリーニングブラシです。

1本のブラシで、テレビ画面と裏側をキレイに掃除でき
帯電防止繊維入りのブラシなので、ホコリと同時に機器表面の静電気も除去。

ホコリの再付着を抑えます。

さらに本体色はマットホワイトを採用。インテリアにも馴染むプロダクトデザインです。

（クリーニングブラシ）

◯テレビ用クリーニングクロス

テレビ画面のしつこい油膜や皮脂汚れもスッキリ落とす、超極細繊維を使用した超強力クリーニングクロスです。

親水性のナイロンと親油性のポリエステルの複合糸により、水性から油性まであらゆる汚れをキレイに拭き取ります。

水洗いもできるので、繰り返し使用することが可能です。

（クリーニングクロス）

以上のように目的や用途に合わせた商品展開が成されており、パッケージ制作にあたってはこれらの個々の製品の特長を踏まえ、より快適な視聴環境を求めるユーザーに対して、効果的にアピールできるデザインを目指しました。

（既存品各種）

●パッケージデザイン制作

上記の通り本製品には既存品が存在し、テレビ＆パソコン用に特化したクリーニング製品として既に販売されている製品群でシリーズ化が成されており、今回の新アイテムもそれらのシリーズを構成する製品群に新たに加わることになります。

既存品のパッケージデザインは、クリーニング製品としての清潔感をイメージさせる白を基調としたシンプルな配色と、ダイレクトに大画面パネルの清掃シーンをアピールしたメインビジュアルによる統一が図られています。

そのため売り場においては、
アイテムが多岐に亘っていても同社製品の間での「一体感」が維持され、
多種多様な製品が豊富に取り揃えられているという強みが一目で伝わり、
結果、競合他社製品との差別化も可能にしています。

今回の新アイテムはそれぞれパッケージの仕様やサイズに違いはありますが、
これらが加わることにより店頭における存在感が更に強化されるよう、
既存フォームの「継承/保持」を大前提とした上で
個々の特長を明確に際立たせユーザーにアピールできるデザインの検討を行いました。

【初回提案時正面】

（クリーニングクロス）　　　　　　　　　　（クリーニングブラシ）　

クライアントから支給された既存パッケージデータを元に、
今回の新アイテムについての指示を踏まえ、初回提案デザインを制作しました。

既存パッケージとの親和性を保持するため、
極力要素の配置やバランスなどを継承した構成としています。

その上で、既存製品内において埋没することの無いよう、
背景色のあしらい変更や、サブカラーとしてゴールドの枠囲み・帯を付け加えることで、
新アイテムとしての「存在感」を際立たせ、
パッケージ仕様が異なる2種同志の統一感も持たせた上でバリエーション展開を行い、
機能的に「より進化した」シリーズとしてのカテゴライズ化も図りました。

（TV画面内イメージ提案ラフ）