2024.09.26
新商品ポスター制作事例-イラストを活用した新商品販促
新商品のプロモーションにおいて、ポスターは瞬時に視覚的なインパクトを与え、消費者に商品を印象付ける重要なツールです。中でも、イラストを活用することは、効果的な手法として注目されています。
イラストは、写真や文章だけでは伝えきれない商品の特徴やメッセージを、柔軟に明快に表現できるからです。また、イラストを使うことで、ブランドの世界観やストーリーを一貫して表現できるため、消費者とのエモーショナルなつながりを強化しやすくなります。とくに、新商品がユニークで差別化を図りたい場合、イラストを用いることで、他の商品とは一線を画す印象を与えることができます。
今回は、イラストを活用した新商品のポスターの制作事例をご紹介します。新商品の開発に携わった人物をイラスト化してポスターのビジュアルに起用しました。
これから新商品の発売を予定している方、新たなプロモーションビジュアルをご検討の方は、ぜひこの記事を参考にご検討ください。
目次
新商品ポスターのデザイン制作の概要
まず、今回の新商品ポスターのデザイン制作の概要について、ご紹介いたします。
ご依頼主-東京の飲料メーカー様-
今回の案件は、東京都渋谷区に本社を構える飲料メーカー様からご依頼いただきました。
この企業様は、日本全国で愛されているお茶を主力商品として販売し、コーヒー部門のブランドも展開されています。
これまでも、コーヒー部門のブランドをはじめとするあらゆる販促物をご依頼いただき、店頭販促からWebサイト制作まで、多くのプロジェクトでお付き合いさせていただいております。
ご依頼内容-イラストを活用したポスターはじめ新商品販促-
今回はコーヒー部門ブランドより新たに発売されるコーヒー飲料のメインビジュアルの制作とポスターや、POPなどの販促物、さらにWeb広告までをトータルでご依頼いただきました。
デザイン制作時のポイント-開発者の女性バリスタをイラスト化-
今回は「紅茶が香る新しいカフェラテであること」「バリスタコンテスト受賞ドリンクであること」の2点を打ち出した新商品です。
女性バリスタが監修されていることと、紅茶が香ることから、商品パッケージは英国らしさ・ティータイムをイメージしたピンク色が基調のデザインです。そのため、女性をターゲットとしてかわいらしいテイストがご希望でした。
また、イラストを活用して商品イメージを表現したいとのことで、あらかじめ2種のイラストのテイストをご掲示いただいておりました。水彩タッチを摂り入れた線画のイラスト、ディティールはシンプルで温かみとカフェ感のあるイラストの2種です。
クライアント様からいただいた、今回のイラストのモデルとなるバリスタ女性の写真をもとに制作を進めました。
新商品ポスターのデザイン制作の流れ
はじめに、2種類のテイストでイラストを作成し、方向性を探ります。イメージが固まったら、細部を調整してポスターのデザインを仕上げていきます。ポスターが完成したら、POPやWeb広告へデザインを展開していきました。詳しくは、次章よりお伝えします。
2案のテイストのイラストをご提案
ポスターのキービジュアルとなるのは商品とバリスタの女性イラストです。
当初は、バリスタ監修であることをメインアピールとしたレイアウトをご希望でした。
そのため、バリスタの女性のイラストを大きくレイアウトし、次に商品パッケージに目線のいくレイアウトを意識しました。
前述したイラストのテイストのご要望に合わせて2方向で制作を進め、ご提案しました。
A案は水彩タッチを摂り入れた線画のイラストです。こちらは販売時期に合わせ夏らしい爽やかなイメージを意識しました。白のウッド調の背景にすることでカフェテラスのような印象に仕上げました。
B案はディティールがシンプルで、温かみとカフェ感のあるイラストです。こちらはA案とは違い商品の特徴をアピールしたかったので、紅茶が香る様子を視覚化するイメージで制作しました。またイラストは大きくレイアウトするのでシンプルながら厚みを感じられるよう、パステルタッチを追加しています。背景に店内のイメージを入れることでバリスタが入れるラテであることをより印象づけるよう制作しました。パッケージの印象を損なわないよう色味にも気を遣いデザインしました。
ポスターデザインの完成
ご提案の結果、B案をベースに制作を進行することになりました。
イラストのタッチに修正はなく、表情の差分を希望いただきましたので3種の表情パターンを制作したり、着用する衣類を白シャツに変更するなど細やかな調整をして、完成を目指します。
また、ポスターのレイアウト構成が当初は、バリスタ監修であることをメインとしていたところから、「商品と味わいを大きく打ち出したい」と変更することとなり、構成も調整をかけました。
商品パッケージを大きく打ち出したレイアウトに変更し、コーヒーと紅茶それぞれの写真を使って味わいイメージしやすくなるようデザインを進めました。
完成したデザインがこちらです。
各種販促にデザインを展開
ポスターが完成し、大きな修正なくその他の販促物・Web広告に展開することとなりました。
1つ目の販促物は販売店舗内で打ち出すための丸型POPです。
こちらは受賞したことをメインアピールとしたデザインを希望されましたので、商品の英国感を残しつつ賞らしいデザインに仕上げました。
2つ目は商品棚や陳列棚のレールに設置するPOP2点です。
縦型のポスターのレイアウトをベースに、横型のレイアウトに変更しました。
サイズ違いで、2点制作しています。
3つ目はAmazonの販売ページ用のWeb広告2点です。
Amazonサイトのサイズ形式に従ってスクエアサイズにレイアウト変更しました。
以上、ポスター含む上記6点の制作のご依頼でした。
全体的に、商品の特徴である香りと味わいをビジュアル化し、親しみやすいデザインに仕上げました。
また、今回のイラスト制作では、珍しくモデルのいるケースでしたが、クライアント様とイメージの相違もなくスムーズに納品まで進行できました。
販促物でのイラスト活用事例
今回は、イラストを活用したポスターのデザイン制作について、お伝えしました。
冒頭でもお伝えした通り、イラストは販促にとって非常に効果的なアイキャッチとなります。
ここでは、販促物でのイラスト活用事例をご紹介いたします。
キャラクターデザインによるブランド強化
今回の事例のように、オリジナルキャラクターを作成して、それを販促物に使用することは、ブランドの認知度や親しみやすさを向上させます。
たとえば、マスコットキャラクターが商品パッケージや広告に登場することで、消費者に記憶されやすくなります。日本の企業では「ゆるキャラ」を用いたプロモーションも盛んにおこなわれてきましたよね。
とくにお子様向け商品や若い世代の心を掴むには、キャラクターの活用をお勧めします。
製品やサービスの説明
キャラクターや人物のイラストだけでなく、チラシや説明書など、複雑な製品やサービスの内容をシンプルに伝えるために、イラストを用いることがあります。とくに技術的な内容や操作手順を示す場合、写真よりもイラストの方がわかりやすく表現でき、便利です。
不要な部分をカットして、必要な情報だけをイラストとして伝えることで、複雑な手順説明も簡潔にできます。
情報を伝えるインフォグラフィックス
イラストを使ってみたいけれど、イラストにするものがない!という場合、インフォグラフィックスの活用はいかがでしょうか。
インフォグラフィックスとは、データや統計情報をわかりやすく伝えるために、イラストを用いることです。とくに、調査結果や市場動向を伝える企業のプレゼンテーションやチラシにおいて、複雑なデータを簡潔にまとめる手段として活躍します。極端に誇張した不誠実な表現はお勧めしませんが、色を変えたり、注目するべきポイントを吸たえるなど、普通のグラフでもデザインを加えることで、よりわかりやすくなることがあります。
新商品ポスターのデザイン制作のまとめ
今回は、新商品ポスターのデザイン制作についてお伝えしました。イラストを使って開発者の顔を見せながら、あたたかさと親しみのあるデザインに仕上がりました。
JPCでは、イラストを描くことのできるデザイナーも多数在籍しています。
ご要望に合わせてさまざまなテイストに対応易ますので、ご検討中のお客様は、まずはお気軽にお問い合わせください。
JPCのイラスト制作について、詳しくは、下記のページもご覧ください。
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