2016.01.21
【デザインの裏側】展示会用バナーの制作について
大阪に本社を置く環境試験機メーカー様からのご依頼で、海外の展示会で使用するロールアップバナーデザインを担当させていただきました。
サイズは幅85センチ×高さ2メートル。それだけで見れば身長よりも高い大きなものですが、大型機械がずらりと並ぶ広い展示会場の中に置いてみると、ごく普通のサイズです。
なので会場で埋没しないよう、はっきりわかりやすいデザインをする必要があります。
はじめの打ち合わせで提示されたお客様からのご要望は、
① 2枚ひと組で作成
② 自社製品をそれぞれ3点づつ掲載する
というものでした。
ロゴやコピーと製品写真を組合せてそのまま並べたのがこちら。
あまりに素っ気なく物足りませんね。とはいえ過剰にデコレーションしてしまうとゴチャゴチャしてわかりにくくなりそうです。
展示会バナーは、来場者が遠目でも「あ、あの会社だ」とすぐに分かってもらえるような「旗」あるいは「看板」としての役割を担っています。上の作例では、整然とはしているもののどこにも引っかかる部分がありません。
そのために、ここに大きな「キービジュアル」を加えます。また、今回のように製品写真を掲載する場合は、製品そのものが会社の「顔」であり「看板」となるでしょう。なので、製品写真ももっと強調して前面に打ち出したい。
また、せっかく「2枚ひと組」なので、並べた時にコントラストが出るようにすれば、単調さを解消することができるのでは…。
など、色々な角度から検討を加えた展示会バナーがこちらです。
下半分に配置した、二重の環の一部のように見える模様は、社名ロゴの一部分をトリミングしたものです。
実はこれ、同社の他の販促物にも多く使われている”シンボル”のような存在なので、ここでもキービジュアルとして採用することにしました。
この案をベースにし、ロゴや文字の大きさなど全体のバランスに注意しながら、さらに調整していきます。
基本的なレイアウトはほぼ同じですが、コピーの配置を変えてみたり、あるいは背景をグラデーションにするなど、いくつかのバリエーション案を提案させていただきました。
最終的に決定したのがこちらになります。
「紺×白」というキーカラーは守りつつ、もうひとつの主要色である「オレンジ」(社名ロゴに使用されている色)をカウンターカラーにすることでコントラストをつけました。同系色だけでまとめるよりもインパクトが強くなり、華やかさも増したと思います。
JPCでは今回ご紹介した展示会バナーだけでなく、パンフレットや各種POPの制作、展示会場で使用する映像の制作、また展示会のブースデザインも承っております。大阪、神戸はもちろん、東京及び首都圏のお客様にも東京営業所がございますので、多くの企業様にお取引させて頂いております。まずはお気軽にお問い合わせください。
展示会&ブースデザインの紹介はディスプレイ実績ご紹介ページをご覧ください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。