2014.10.24
ショーウィンドーのデザイン
展示会デザインを担当しているハセピョンです。
今回は、ショーウィンドーのデザインについて 簡単にお話したいと思います。
クライアントさまは、 大手生活家電メーカーさま。
本社の3つの連続した窓と、別館ショールームの窓際スペースの展示についてご依頼をいただきました。
ここは、商品である様々な生活家電を展示するスペースです。
ではここから、実際の展示ができるまでを振り返ってみたいと思います。
①デザイン
本社とそのすぐそばにある別館のショーウィンドーなので、 商品を売るためというより、企業イメージや企業紹介のための装飾です。
それと年2回の装飾変更なのでショーウィンドーデザインによくある季節感の表現はNG。
それらを踏まえて今回テーマにしたのは「登場」です。
舞台の「どんちょう」をイメージしたビジュアルで 主力商品である炊飯器(14万円!)の高級感と新登場感を表現しました。 色鮮やかな高級感は、高品質でカラフルな製品を作り続ける企業イメージとも合致します。
こちらが制作したパースです。
②施工
ショーウィンドーの装飾は現場での施工時間も限られているので、 システマチックに装飾変更できることも重要です。
メインビジュアルは、バナーを連続して吊るすことで大きなビジュアル面を作ります。
こうすることで少人数、短時間で背景の取りかえが可能です。
③3層のビジュアル
本社のショーウィンドーではビジュアルに奥行きを作り出すために、3層になっています。
背景のバナー、その前に透明フィルムのバナー、 そして一番手前の窓ガラスにも透明フィルムを貼っています。
こうすることでビジュアルに深みや柔らかさを作り出しています。
④動画
別館のショーウィンドーではテレビCMを映写しています。
プロジェクターを使い、窓ガラスに貼付けた 「リアプロジェクションフィルム」に映し出す仕組みです。
窓ガラスに貼付けた薄いフィルムに映像が写し出されるので、 液晶テレビで映像を流すよりもシンプルで軽快な感じがし、 ディスプレイ全体の雰囲気を崩しません。
おおむねイメージパースの通り、出来上がりました。
ビジュアルを印刷した各素材の色の発色具合や、透け具合もほぼ予想通りでした。
ただ大通りに面したショーウィンドーなので、 その時の太陽光の加減、天候や窓ガラスに移り込む景色で見え方も変わってきます。
写真で見ると、ガラスに写り込んだ景色がうるさく感じられるのが残念ですが・・・
それでは、今回のハセピョンからのお話は以上になります!
ありがとうございました。