2013.11.22
ショールームのデザインについて
展示会デザインを担当しているハセピョンです。
再登場となった今回は、
以前デザインしたあるショールームのデザインについて
そのプロセスを簡単にお話したいと思います。
【クライアント】
雷からあらゆる機器を守る、「避雷器」を開発製造されているメーカーさまです。
【場所】
その「避雷器」を製造されている工場の空きスペースに、
ショールームを作りたいとのご依頼でした。
山奥にある工場でしたが、
国内はもちろん、海外からも団体さまで見学にこられるそうです。
【展示内容】
「避雷器」の発明から開発、そして今に至る歴史の紹介と製品の展示。
そしてこの「避雷器」の中核となる部品「酸化亜鉛素子」の展示でした。
それはただの円柱にしか見えないのですが、
これで雷のような高電圧をコントロール出来るらしいのです。
【デザイン】
この「酸化亜鉛素子」を見た時に、「これだっ!」と思いデザインしたのが、円柱型のショールームでした。
外観はまさに「酸化亜鉛素子」を思わせる形状。一部スリットを設けることで、
内部展示の気配を感じてもらいます。
内壁に「避雷器」の歴史紹介や製品展示、そして中心に「酸化亜鉛素子」を配置。
その上に逆円すいを設置し、「酸化亜鉛素子」の一点に雷の電流が流れるイメージを演出しました。
実は上記A案の他に、もっと一般的なショールームもデザインしておきました。
対象的な2案を提出し説明。
正直にやりたい方の案を強くアピールしたところ
クライアントさまに共感していただき、円柱の案で進めることになりました。
【完成】
ほぼイメージパースの通り、出来上がりました。
この写真を見せると「これCGでは?」と言われますが実物写真です。
幅木部分の青いLED間接照明が、近未来を感じさせ、
テクノロジーが中につまっていることを演出できたのではないかと自画自賛。
このように自分の思いとクライアントさまの思いが一致すると、
ブレがなく独創的でありながら説得力のあるものが出来上がり、
結果的にそれを見るエンドユーザーの満足度を高めるのではないでしょうか。
それでは、今回のハセピョンからのお話は以上になります。
ありがとうございました。