スポーツチームを応援する広告デザイン事例 ―ファンとの一体感を高めるブランディング

スポーツチームを応援するとき、チームの所属する企業や地元地域、ホームグラウンド・ホームスタジアムなど、様々な場所で幅広く広告が展開されます。制作物は一般的なポスターやチラシに加え、企業に掲示する大型パネルや、試合の応援の際に活用されるのぼりなど、普段はあまり制作しないものも制作されます。また、選手一人一人やチームのことを詳しく知ってもらうために、Webサイトやリーフレットも制作されます。

様々な制作物がある中で、広告のデザインはとても重要な役割を果たします。全体を通して統一されたデザインやメッセージを発信することで、チームのイメージをより鮮明にし、ファンや新しい支持者の間で強力な認識を築くことができます。また、目を引くビジュアルやチームの熱意を伝える言葉で、ファンの心に響き、試合やイベントへの参加を促すきっかけを作り出します。

今回は、弊社が例年担当させていただいている、社会人バレーボールチームの応援ツールのデザイン制作事例をご紹介します。ありがたいことに、こちらのデザイン制作も継続してご依頼いただき6年目になりました。スポーツチーム応援ツールの制作にご興味のある方はぜひ最後までご一読いただければ幸いです。

大型パネル POP などのデザイン制作の概要

まずは、今回 JPC で制作した大型パネル POP デザイン制作のご依頼内容について詳しくご紹介します。

ご依頼主 ‒ 神戸のカーエレクトロニクスメーカー様

ご依頼いただいたのは、兵庫県に本社を構え自動車関連の機器やサービスを提供しておられる、神戸のカーエレクトロニクスメーカー様です。企業でバレーボールチームを有しておられ、応援ツール一式のデザイン制作を毎年 JPC にご依頼いただいています。

大変ありがたいことに、今年で 6年連続ご依頼をいただきました。

ご依頼内容 － バレーボールチームの広告ツール制作

毎年制作させていただく広告物は、以下のようなラインナップです。

• パネル
• リーフレット
• チラシ
• ポスター
• のぼり
• スローガンロゴ
• Web バナー

１ 年間に渡って使用する応援ツール一式で、それらの企画立案から撮影、デザイン、施工・運営までを一括して JPC で担当させていただいております。

大型パネル POP などのデザイン制作ポイント－チームの熱い想いをビジュアルで表現－

パネルやチラシなど、複数の広告を一挙に制作する際は方向性を決める １点のデザインのキービジュアルを固めてから他のデザインへと展開していく方法が、効率的かつ広告ツールに統一感が生まれてブランディングの向上にもつながります。
また、今回のように各制作物で異なるデザインを展開する場合は撮影を行う前に必要なカットをすべて洗い出して把握しておくことが大切です。

以下では、デザイン制作と撮影の流れについて、詳細にご紹介していきます。

大型パネル POP などのデザイン制作の流れ

スポーツ応援チームの広告ツールを制作する際に、どのような流れで制作を進めるのか、今回のスポーツチームの大型パネル POP 制作事例をもとにご紹介いたします。

選手を起用したキービジュアルの提案

まずは、クライアント様へのヒアリングをもとに、選手を起用したキービジュアルの方向性を決めていきます。
今年のクライアント様からのご要望・イメージは
「ホームである神戸色を強く押し出す」
「今年は優勝しかないという選手たちの強い決意が感じられるデザイン」という ２点でした。
大型パネルデザインをキービジュアルとして検討を進め、今までのビジュアルとの違いも意識しながらモデルの配置やポーズなどをご提案し、撮影前におおよその方向性を決定しました。
制作する側も常にチャレンジさせていただいております。

香盤表の作成およびスタジオでの撮影

デザインの方向性がおおよそ固まったら、撮影イメージやカット数など撮影スケジュールが把握できる香盤表を作成していきます。
広告ツール一式を展開することに加え、撮影する選手の人数が多いこともあり、今回の撮影ではポーズやアングル違いで多くのカットを押さえておく必要がありました。
撮影を １日で効率的に終わらせるために、円滑に進行できるよう事前にしっかりと詰めておき、関係者全員が同じ認識を持つことのできるわかりやすい香盤表を作成します。

撮影当日は香盤表をもとに撮影を行います。撮影は、弊社の「ONE STOP STUDIO KYOTO」で行いました。担当デザイナーも当日は現場に立ち、デザインイメージをもとに撮影ディレクションを行います。

バレー部員のみなさまが好きな BGM を流していろいろなポーズをとっていただいたりしながら、終始、大変和やかで楽しい雰囲気で撮影は順調に進みました。

大型パネルのデザイン制作

撮影後はデザイン制作に取り掛かります。キービジュアルとなるのは、横幅 3000mm× 縦幅 2100mm の大型パネルです。

クライアント様の社屋内に １年間設置され多くの人々の目に触れる、チームの象徴となる非常に重要なパネルです。

今回のテーマである「今年の目標は優勝ただ一つ」という選手・監督・GM・スタッフの方々の強い決意をビジュアルに込めました。スローガンロゴも雰囲気に合わせデザインに落とし込んでいます。

チラシやのぼりなどへデザイン展開

大型パネルのビジュアルを軸として、その他の広告にデザインを展開していきます。試合会場で配布されるチラシやリーフレット、観客席に展開する選手ののぼり、Web サイトに設置される Web バナーなどを一式で制作しました。
最終で完成したデザインがこちらです。

被るポーズがないようにバランスを見ながら各広告デザインに合わせて撮影を行ったため、全体で見ると統一されていながらも、それぞれの良さを引き立てるダイナミックなデザインに仕上がりました。

スポーツチームの広告ツールのデザイン制作でご満足いただける理由

JPC が、スポーツチームの広告ツールデザイン制作お客様にご満足いただいている理由をご紹介します。

継続案件でも新たな見せ方をご提案

毎年制作されるような広告シリーズは、一部のみ更新して使用継続されるケースもあるかと思いますが、本案件は意識して毎年デザインイメージを刷新するようにしています。

チームらしさは守りながらも、お客様のご希望を盛り込んで毎年新しいデザインをご提案。1 年を通して使用されるビジュアルのため、将来見返していただいたときにその年ごとの出来事などを思い返していただけるよう、切り口を変えてバリエーションを広げるようにしています。

一定期間でリニューアルされる商品カタログや採用リーフレットなども同様に、お客様のニーズを汲み取りながら昨年とは異なった見せ方をご提案させていただきます。

カット数や人数が多い撮影も柔軟に対応

JPC は京都と東京に自社スタジオを保有しており、撮影から印刷までワンストップでお任せいただけます。制作物ごとに使用素材を変える今回のようなケースでも、事前にしっかりと香盤表を作成いたしますので、複数カットを １日で撮りきることも可能です。

また、“人” を撮影する場合は、時には香盤の指示に縛られすぎず柔軟な対応も必要となります。今回の案件ではバレーボールをアタックする瞬間やトスする瞬間など、さまざまなポーズでバリエーションを持たせていますが、撮影当日の選手様一人ひとりのコンディションは異なりますので、

一番いい表情を撮れるポーズを何ショットか試しながら撮影を進めました。結果、ポーズが偏ることなく一覧で見ても理想的なデザインに仕上がりました。こうした対応もデザイナーと撮影ディレクターを同じスタッフが担うJPC ならではの強みだと思います。

大型パネル POP などのデザイン制作のまとめ

JPC のスポーツ応援ツール広告のデザイン制作について、ご理解いただけましたでしょうか？
複数の広告を同時にデザイン制作する場合は、安心して任せられる制作会社とともに効率的にデザイン制作を進めることをお勧めします。

JPC ではグラフィックデザインのほか、撮影スタッフや動画・Web・3DCG・広告運用など幅広い専門スタッフが在籍しておりますので、総合プロモーションのご相談も承っております。

大々的なキャンペーンや通年でのイベントの PR など、バリエーションに富んだ広告展開をご希望の方はぜひ JPC までお気軽にご相談ください。