2024.12.12
店舗を飾る大型壁面パネルの制作事例-コンセプトを伝えるディスプレイ
店舗のディスプレイは商品のイメージや顧客の購買意欲に大きな影響を与えます。
とくに大型壁面パネルは、広い視認エリアを活用し、視覚的なインパクトでブランドメッセージを効果的に伝えるための重要なツールです。店舗、オフィス、展示会場など、設置場所によって求められるデザインの方向性は異なりますが、共通するのは「遠くから見ても伝わる強いビジュアル」と「環境と調和するデザイン」の両立です。
今回はヘルスケア企業様の大型壁面パネルのディスプレイ制作を担当させていただきました。この案件では、新しい業態の店舗コンセプトを視覚化し、内装全体と調和するディスプレイを目指しました。この記事では、制作過程や工夫したポイントについて詳しくご紹介します。
お店の雰囲気を一新してブランドの印象を高めたい方、展示会やイベントでインパクトを与えたいプロモーション担当の方、初めて大型壁面パネルを制作依頼する担当の方に、お役立てていただけることと思います。効果的なディスプレイ制作のヒントをご紹介しますので、ぜひ参考にご一読ください。
目次
大型壁面パネルのディスプレイ制作の概要
まずは、今回の大型壁面パネルのディスプレイ制作の概要についてご紹介いたします。
ご依頼主-京都のヘルスケアグッズ製造販売会社-
今回制作をご依頼いただいたのは、京都に本社を構える、健康をメインテーマに商品やサービスを展開するヘルスケア関連の企業様です。同社は独自技術を活かした商品で、一般の方からプロアスリートまで多くのユーザーに支持されており、とくに健康志向の高い方々からの注目を集めています。
JPCとは長いお付き合いがあり、各種広告やチラシ、カタログをはじめ、Webサイトや映像、バナーそして、店頭ディスプレイなど幅広い販促物をおませいただいております。
ご依頼内容-店舗掲出の大型パネルディスプレイ制作-
今回のプロジェクトでは、店舗の中心的な壁面を飾る大型壁面パネルの制作をご依頼いただきました。新しい店舗の特徴でもある、リカバリーサービスや健康機器のレンタルサービスをアピールする内容を大型パネルにおいても打ち出していきたいというご要望でした。
来店客が最初に目にする重要なエリアであるため、商品の魅力を最大限に引き出しつつ、視覚的なインパクトと親しみやすさの両方を実現するディスプレイが求められました。
デザイン制作時のポイント-店舗と調和するディスプレイ-
デザイン制作においては、視認性を高めるための大胆なレイアウトや色彩設計を行い、遠くからでもすぐに目を引く構成を心掛けました。文字情報の優先順位を整理し、キャッチコピーや製品説明が瞬時に伝わるよう工夫しました。
詳細のデザイン制作過程については、次章でお伝えいたします。
大型パネルのディスプレイ制作の流れ
今回は、新しい店舗コンセプトをもとに、インパクトのあるチラシの制作から始まりました。チラシが完成すると、チラシのビジュアルコンセプトを活かして、大型壁面パネルのディスプレイ制作に発展。視認性とブランドイメージの統一にこだわり、遠目からも一目でわかるレイアウトを設計しました。
新しいコンセプトの店舗とチラシ
今回大型パネルを掲示する店舗は、今までの店舗とはコンセプトの異なるお店でした。
本件の店舗は、疲労回復をサポートすることに特化しているため、従来のSHOPの内装デザインと異なり、ホームケア・リラックス感を重視したデザインでした。
まずは、この店舗イメージに沿ったチラシをデザイン制作しました。
心身ともにリラックスできる空間を目指した内装デザインに合わせ、店舗の雰囲気を引き立てるデザインに仕上げました。親しみやすさと安らぎを感じられるビジュアル表現を重視し、視覚的に魅力的なデザインをご提案しました。
このチラシは、店舗全体のコンセプトをお客様にわかりやすく伝えています。
大型パネルのディスプレイ制作
チラシのビジュアルコンセプトをもとに、大型壁面パネルのディスプレイ制作がスタートしました。ブランドイメージを統一しつつ、遠くからでも視認性の高いデザインが求められました。
まず、パネル全体の構成と主要なコピーの配置を決定し、視線の動きを意識したレイアウトを設計しました。
次に、文字サイズや配色のバランスに注意し、店舗の雰囲気を崩さずに商品やサービスの魅力を最大限に引き出すデザインを仕上げました。さらに、1つのビジュアルを3枚のパネルに分割するため、境界部分のズレが発生しないよう細心の注意を払いました。
大型パネルの完成
完成した大型壁面パネルは、店舗の中心的なディスプレイとして設置され、来店客の目を引く重要な役割を果たしています。ブランドメッセージが店舗全体に広がるようなデザインが実現し、視覚的なインパクトと親しみやすさの両立を達成しました。これにより、来店客が店舗の世界観を瞬時に感じ取ることができるようになりました。
完成した大型パネルはこちらです。
店舗パネルディスプレイにおける「コンセプト」設定のポイント
コンセプトの役割とディスプレイ
店舗のパネルディスプレイにおいて「コンセプト」は、デザイン全体の方向性を決める重要な要素です。
コンセプトが明確であれば、ブランドの価値やメッセージを視覚的に伝えるデザインが生まれ、統一感のある印象を与えることができます。たとえば、リラックス感をテーマとする店舗では、落ち着いた色合いや柔らかなフォントを使うことで、心地よい雰囲気を演出できます。
デザイン制作では、すべての要素がコンセプトに基づくことで視認性が高まり、メッセージが正確に伝わります。配色、フォント選び、レイアウトなど、各ステップでコンセプトを意識することで、デザイン全体に一貫性が保たれます。たとえば、チラシのデザインをパネルへ展開する際も、ブランドのイメージを統一することで完成度が高まります。
コンセプトを反映したパネルディスプレイの効果
コンセプトに沿って制作されたパネルディスプレイは、視覚的なブランドメッセージを効果的に発信します。来店客が一目で店舗の世界観を理解できるインパクトのあるデザインは、ブランド価値を高め、来店意欲を引き出す重要な要素です。たとえば、リラックスをテーマとする店舗では、落ち着いたデザインが顧客に安心感を提供し、ブランドイメージを強く印象付けます。
コンセプトは単なるアイデアではなく、デザイン成功のための戦略的な指針なのです。明確なコンセプトの設定とその徹底した反映が、魅力的なパネルデザインの実現につながります。
大型壁面パネルのディスプレイ制作のまとめ
今回制作した店舗掲出用大型パネルは、お客様のサービスや製品の魅力をわかりやすく表現し、店舗内での存在感を発揮しています。お客様に製品やサービスの価値を効果的に伝えることで、購入意欲や利用意欲の向上に寄与するツールとなりました。
私たちは、このような店舗掲出用ツールの制作においても、ブランドの持つ個性や目的をしっかりと反映させたディスプレイをご提案しています。
店舗ディスプレイやプロモーションツールの制作に関するご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。