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店頭POPのデザイン制作事例 – 飲料新商品のイメージカット撮影

新商品の広告制作において、イメージカットの撮影はとても重要です。商品の魅力や特徴を最も効果的に伝え、商品が提供する価値や顧客のライフスタイルとの関連性を表現することができます。

また、店頭でのPOPポスターなどのディスプレイツールにおいて、視覚的なインパクトを与え、消費者が商品に興味を持ち、購買意欲を高めるためにも、魅力的で説得力のあるイメージカットは重要な役割を果たします。


この記事では、新商品のコーヒー飲料のイメージ広告の制作事例を通じて、イメージカットの撮影を伴うポスター・店頭POPのデザイン制作のポイントや流れについてご紹介します。これから新商品の店頭ディスプレイ制作をご検討中の方、この記事を参考にしてみてください。

店頭POP・ポスターのデザイン制作事例の概要

まずは、今回ご紹介する制作事例の概要をお伝えします。

ご依頼主 – 東京都渋谷区の飲料メーカー様

今回のプロジェクトは、東京都渋谷区に本社を構える飲料メーカー様からのご依頼です。この企業様は、日本全国で愛されているお茶を販売しており、コーヒー部門のブランドも展開、お茶とコーヒーをはじめとするさまざまな飲料を取り扱っております。

これまでも、コーヒー部門のブランドをはじめとするあらゆる販促物をご依頼いただき、店頭販促からWEBサイト制作まで、多くのプロジェクトでお付き合いさせていただいております。

ご依頼内容 – 新発売のコーヒーのイメージ広告

今回は、コーヒー部門のブランドより発売されるコーヒー飲料の新商品を消費者に伝えるためのポスターおよび店頭POPのデザイン制作をご依頼いただきました。同じシリーズで、豆から淹れるドリップバッグとすぐに飲めるボトル缶タイプの2種類が発売されることとなり、それぞれにイメージカットの撮影をして、ポスターや店頭POPを制作します。

新商品は「キリマンジャロ」というこだわりのコーヒー豆を使ったコーヒーで、ターゲットもコーヒーにこだわりを持つ30代~40代の男女に向けた広告をご希望されました。

デザイン制作時のポイント – イメージカットの提案と撮影

今回の広告では、ブラックコーヒーの愉しみ方を伝えるとともに、ブラックコーヒーをもっとこだわって楽しみたいユーザーに向けて新商品をアピールすることを目的としています。お客様からは、コロナ禍を経て”自分流のこだわり”や、”愉しみ方”が加速した時代背景と合わせて、「品質にこだわり、追求・挑戦し続ける会社の姿勢」を表現したいともご要望いただきました。

品質やライフスタイルに対して強いこだわりを持つ世代をターゲットとしているため、シンプルでありながらも、洗練された美しさや深みを表現したイメージを追求していきます。

また、「自分時間を大切にするシーン」や「品質へのこだわり」を表現することで、コーヒーを単なる飲み物としてではなく、特別なひとときを演出するアイテムとして強調することで、ターゲットの共感を得ることを目指しました。

出来上がった缶コーヒーの広告はこちらです。次章より、詳しい制作の流れをご紹介します。

ボトル缶完成デザイン0620.jpg

ポスター・店頭POPのデザイン制作の流れ

ここからは、実際のデザイン制作の流れに沿ってご紹介します。

まずは、どのようなイメージカットを撮るかをご提案し、撮影内容をお客様と調整したうえで、実際の撮影に入りました。撮影後にコピーなどを入れて店頭ポスターやPOPのデザイン制作を進めていきます。

商品の世界観を伝えるイメージのご提案

まずは、A3サイズのポスターのイメージラフを作成し、これから撮影するイメージカットをご提案いたしました。

缶コーヒーの広告では、「こだわりのある自分空間」をテーマに設定。このテーマに基づいて、下記のようなラフを作成し、ご提案しました。

ラフデザイン0620.jpg

ターゲットとして想定したのは、趣味やインテリアに強いこだわりを持つ30〜40代の男女。彼らが日常生活の中で、書斎やリビングのテーブルで一息つくシーンを想定しました。特に、仕事や趣味に集中した後のリラックスタイムを表現することで、缶コーヒーが提供する特別なひとときを強調しました。

ラフでは、シックで落ち着いた色味の空間に、小物やインテリアで「こだわりのある自分空間」を演出しました。アンティーク調のデスクや高級感のある文具、趣味のアイテムを配置することで、こだわりを表現しています。

また、缶コーヒーの訴求ポイントとして「ドリップシーン」を取り入れています。これは、缶コーヒーであっても、まるで淹れたてのコーヒーのような美味しさと香りを感じてもらいたいという意図で、お客様からのご依頼に応えてご提案しました。

イメージカットの撮影

たくさんのラフイメージをご提案して話し合いを行い、ご希望のイメージが決定しました。それをもとにスタイリスト、カメラマンと詳細な打ち合わせを行い、撮影準備を進めました。

今回の撮影は、都内のハウススタジオで行うことになり、デザイナーも撮影に立ち合いました。

『ドリップパック』のイメージは、休日のゆったりとした時間を楽しむカフェタイムをイメージしています。

この商品は、忙しい日常から解放され、リラックスしたひとときを過ごすためのアイテムとして、『缶コーヒー』よりも明るく、爽やかな印象を与える机やデザートを用意し、撮影シーンを組み立てました。

ドリップ完成デザイン0620.jpg

お湯を注ぐシーンは、細心の注意を払いながら何カットも撮影を行いました。お湯が静かに豆に染み込み、香りが立ち上る瞬間をリアルに表現するため、美しい瞬間を捉えた複数の画像を合成し、完璧な一枚に仕上げました。

ポスター・店頭POPのデザイン制作とブラッシュアップ

撮影した画像をポスターや店頭POPのデザインに仕上げるにあたって、後処理においても様々な作業を行いました。

撮影後、データを先方にご確認いただくと、撮影時には予期していなかった新たな意見が寄せられました。その意見の一つは、商品である缶コーヒーをもっと大きく見せたいというものです。

そのため、缶の存在感を強調するために画像をブラッシュアップしました。缶コーヒーを目立たせるために、画像全体のバランスを考慮しながら缶を拡大し、商品が視覚的によりインパクトを持つようにしました。

ボトル缶レタッチ0620.jpg

次に、『ドリップバッグ』の画像では細部にわたる調整を行いました。特に注意を払ったのは、映り込みや反射を消す作業です。撮影時には、ライティングやアングルの関係で、缶やその他の小道具に意図しない映り込みや反射が発生することがあります。これらは、商品の美しさや見栄えを損なう原因となるため、慎重に修正を加えました。

ドリップレタッチ0620.jpg

背景に入れていたグリーンのイメージも、コピーなどのデザインと合わせてみると、ない方がバランス良く仕上がったため、最終的に削除しました。

これらの細部にわたる修正と調整を経て、商品が最大限に引き立つ魅力的なビジュアルが完成しました。出来上がった缶コーヒーとドリップバッグのビジュアルイメージはこちらです。

【完成デザイン】

ボトル缶完成デザイン0620.jpg
ドリップ完成デザイン0620.jpg

お客様のご要望をしっかり反映して、こだわりを持つ人に届くイメージに仕上がりました。

A3ポスターでも、店頭の陳列棚に並ぶ小さなアテンションPOPでも「TULLY’S COOFFEE」の世界観を守り、統一したイメージで、新商品をアピールすることができたと感じています。

イメージカットを使用したポスター・店頭POPの制作をおすすめする業種

ここでは、今回の事例のような、イメージカットの撮影をお勧めしたい業種と、それぞれの業種にあった撮影イメージをご紹介します。

飲食品/美容・化粧品:世界観を作り込んだイメージ広告

飲食品や美容・化粧品の世界では、商品自体の美味しさや効果だけでなく、その背景や雰囲気が購買に影響を与えることがあります。イメージカットを使用したポスターや店頭POPは、商品が提供する世界観を表現し、顧客の心を掴むのに最適です。

飲食品ならば、素材の豊かさや調理の工程などを表現し、お客様に美味しさを想像させることができます。もちろん今回の事例のように、それを味わうシーンを見せることも効果的で、消費者がその商品を手に取ることで得られる幸福感や満足感を具体的にイメージしやすくなります。

また、美容・化粧品の場合も、製品の効果や使用シーンをイメージカットで表現することで、顧客の購買欲求を刺激することができます。化粧品の広告では、ブランドの世界観を表現したストーリーや、エレガントでリッチな表現が多くみられ、化粧品を使用することによる満足感を表現することができます。また、ブランドイメージだけじゃなく、使用されている素材を見せることも有効な表現です。その製品が持つ自然さや安全性、信頼性を強調することができ、消費者により安心して購入してもらうためのポイントとなります。

インテリア/アウトドア用品:使用シーンのイメージ広告

インテリア用品やアウトドア用品を販売する場合、商品がどのような環境やシーンで活躍するかを顧客にイメージさせることがとても重要です。

例えば、インテリア用品では、家庭やオフィスなどの実際の空間で商品を使ったイメージカットを用いて、商品の魅力を伝えることができます。リビングルームでの温かい家族団欒のシーンや、スタイリッシュなデスク周りのコーディネートなど、具体的な使用例を提示することで、顧客はその商品が自分の生活空間にどのようにフィットするかをより明確にイメージできるようになります。

アウトドア用品では、自然の中でのアクティビティやキャンプなどのシーンをイメージカットで表現し、顧客のアウトドア体験への憧れや興味を引き出すこともできます。キャンプファイヤーを囲む家族や友人の笑顔、星空の下でのテント泊、山頂での爽快なピクニックなど、感動的な瞬間や楽しさを共有することで、商品がもたらす豊かな体験を顧客に訴求できます。

ポスター・店頭POPのデザイン制作のまとめ

ポスター店頭POPのデザイン制作において、イメージカットは非常に重要な存在です。今回の事例でご紹介したように、商品の世界観を的確に伝えることで、消費者の心に響く広告を作り上げることができます。飲食品だけでなく、美容・化粧品、インテリア用品やアウトドア用品など、さまざまな業種でイメージカットを活用した広告制作をおすすめいたします。イメージカットを使用したポスター・店頭ディスプレイPOPの制作事例は、ぜひこちらのページもご確認下さい。

商品の魅力を最大限に引き出すイメージカットとデザインで、消費者の心を掴んでいきましょう。

JPCでは、イメージカットの内容提案からデザイン制作をお手伝いさせていただきます。

どのようなイメージカットを起用したらよいか迷う場合にも、まずはお気軽にこちらよりご相談ください。

ボトル缶完成デザイン2-0620.jpg
ドリップ完成デザイン2-0620.jpg
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