白黒映像をAIでカラーに

古い白黒映像を自動着色する技術が話題になっています。
白黒映像に彩色する試みは過去にも何度となくされてきました。
しかし従来の手法は、1フレームずつ人の手で行うものでした。この手法だと数秒の映像をカラー化するだけでも数日の作業を要していました。

今回話題になっているのは、NHK放送技術研究所が開発したAIを活用した技術です。
放送文化基金賞を受賞した記事によると、AIはまず切り出した1フレームをNHKが持つ膨大な画像アーカイブに参照して着色、また別のAIが前後のフレームにそのカラー情報を参照させるという仕組みらしいです。
思ったカラーにならなかった部分も簡単なジャスチャーで修正でき、この技術を利用することで、5秒の白黒映像のカラー化にかかる作業時間を30秒から5分程度に短縮することが可能だそうです。