2019.07.08
古いフィルムっぽい映像をシュミレートする
往年のビデオ映像制作者にとって、映画風のフィルム効果をビデオで実現することは長年の夢でした。そして一眼カメラによる動画撮影のレンズワークによってこれらの表現が可能になったのは周知のことでしょう。
しかし16mmや8mmのような粗い映像を再現するとなると、一工夫必要になってきます。
実際に本物の8mmフィルムカメラなどで撮影するのが一番確実ですが、今やカメラを見つけることも困難でしょう…。
レトロスタイルの映像を特徴づかせる要素として大事なのが、フレームレート、グレインになります。
映画が生まれた初期の映像は1秒間に16コマのフレームレートでの撮影・上映が一般的でした。それが後に24コマになり、現在では60コマと増えていきました。
なので24コマ以下の低いフレームレートの映像が、自ずとレトロな雰囲気を醸し出し始めます。映画黎明期には手廻しカメラなるものもあったので、一定でないフレームレートというのも独特な味が生まれるでしょう。
そしてフィルムの感度によるグレイン(ノイズの粒子)も、ヴィンテージ感を出す大事な要素になります。
これはAfterEffectsなどの編集ソフトによって加えることも出来ますが、本来フィルムは化学的なもので規則的でないところにその特徴があるので、実際のフィルムカメラで撮影されたグレインを合成するとよりリアルな質感になるでしょう。
あとは上映機による集光もビネットなども、レトロな味付けに加えると効果的です。
東京・大阪・京都を中心に映像制作を行っているJPCでは、常に新しい映像表現を日々追求しております!