2019.11.28
キネコ
映像業界でも、最近ほとんど耳にしなくなったキネコ。
キネコとは、テレビやビデオの映像を、フィルムに逆変換することで、
もともとは、まだVTRのない1960年代以前の
テレビ番組を録画する唯一の手段でした。
2000年代ぐらいからデジタルのカメラが爆発的に普及し、
逆にフィルムの需要は少なくなりました。
フィルムで撮影するにはフィルム自体も高価ですし、
手間がかかる分、現場での人件費や、テレシネなどの経費もかかってきます。
ただ、やはりフィルムの質感はデジタルには出せない奥ゆかしさがあります。
その質感を出したいが、フィルムで撮影する予算がない、
という時に、デジタルで撮影し、編集したのもを、
あえて最終的に、フィルムに落とし込んだり、フィルムで再撮することが、
キネコと呼ばれるようになりました。
とはいえ、編集段階でカラコレ、カラーグレーディングが
かなり幅広くいじれるようになった昨今、
キネコができる施設も、現在ではほとんどなくなりました。
それだけ、現在のカメラや編集機器のスペックが高いということです。
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