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2019.05.08

最古のアニメーション装置『フェナキストスコープ』

アニメーションの元祖と聞いて思い浮かぶのが、誰もが目にしたことのある『パラパラマンガ』ではないでしょうか。

『フリップブック』とも呼ばれ、これが世に出たのが約150年前のことで、私たちがテレビや映画で見ているアニメの原点となっています。

教科書の隅っこに棒人間のパラパラ漫画を描いた人も少なくないと思います。

しかし、そこから遡ることさらに約35年、1831年に『フェナキストスコープ』というアニメーション機器が既に発明されていました。

これは回転する円盤に、アニメーションのコマに相当する絵が順に描かれており、この円板を回転させると、あたかも絵が動いて見える、という装置です。

日本では「おどろき盤」と呼ばれていたそうです。

現在ではこの『フェナキストスコープ』こそが、映画前史の始まりという考えが主流となっています。

その後、『フェナキストスコープ』は『ゾエトロープ(回転のぞき絵)』と進化します。

『フェナキストスコープ』も『ゾエトロープ』もアニメーションを具現化した初期の装置であり、世界中の人々を魅了しました。

そのアニメーションは可愛らしく、現在でもあえてその手法を使ったCMやPVなどを見かけることがあります。

映像において、ほとんどのものがデジタル化した昨今、アナログの温かみや奥ゆかしさに魅力を感じる人々が’増えています。

発展すればその分、歴史も増えていきます。

先代が作ってきた歴史にヒントをもらいながら、幅広い視野で映像を作っていければと思います。

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