2020.03.25
映像編集の注意「カラーコレクション」
■「カラーコレクション」と「カラーグレーディング」の違い
「カラーコレクション」と「カラーグレーディング」 、
どちらも映像の色を調整し、作品のクオリティを高める作業ですが、
私自身この二つの違いについてあまり気にしたこともなく、混同していました。
むしろ色をいじることすべてを「カラコレ(カラーコレクションの略)」と言っていました。
そこで、改めて、この二つの違いを調べてみました。
「カラーコレクション」=Color Correction 直訳すると色補正。
書いて字のごとく、色を補正することです。
撮影時には合わせているつもりでも、編集時にいざ並べてみると、
各カットによって、明るさやホワイトバランスが合っていないということが多々あります。
特にフィルムの時代は、現像しないと映像が見れないので、
現場でどんな映像が撮れているか正確にはわかりませんでした。
そこで、各カットの色を補正し、統一させることが、「カラーコレクション」なのです。
そして「カラーグレーディング」とは、さらに色の「補正」に「演出」が加わったものです。
例えば、重厚感ある映像にしたい、と言うときに、黒みをしめたり、コントラストあげたり、
彩度を下げたり。。。というような、色で映像に演出し、イメージを引き立て、
映像全体のクオリティをあげることを「カラーグレーディング 」といいます。
なるほど、ということは、私がカラコレと呼んでたものは、
どうやらカラーグレーディングだったようです。
これからは正しくカラーグレーディングを使おうと思います。