2024.02.02
商品PR?新卒採用動画?モーショングラフィックスが魅力を伝えられる映像ジャンル3選
モーショングラフィックスとはイラストやテキストなどにアニメーションをつけ、効果的な訴求を生み出す表現方法です。
人や車のような具体的な形を持つものから企業理念や休日など具体的な形を持たないものまで幅広く表現が可能です。
ただ、表現の幅が広いせいで、逆にどういったジャンルの映像がモーショングラフィックスと相性がいいのかが分かりづらいですよね。
そこで今回はそのあたりの紹介をしようと思います。
1.具体的な形がない/わかりにくいサービスを紹介する映像
先ほども書きましたが、カメラで撮影したものを編集する映像とは違い、モーショングラフィックスであれば形のないサービスも表現できます。
例1:無形商材のPR
例えば車を売る会社が、車を売るためのCMを作るなら実際にその車が走っているところをカメラで撮って編集すれば良いですが、無形商材を扱っている場合はそう簡単ではありません。
コンサルティング会社が自身の会社のPRをする場合、実際どういったフローで顧客の業務効率を改善したり、成績を上げたりするかを数秒や数分で伝えるのは難しいでしょう。
そもそも冒頭で「これはコンサルティングの会社のPR映像だな」と思わせるのさえ難しいかもしれません。
しかしモーショングラフィックスであれば、効果的にテキスト情報やグラフなどを入れることで視覚的にわかりやすく情報を詰め込むことができます。
例2:半導体やモーターなどの小型部品のPR
先ほどから車を例に出していますが、ここでも車を例に説明させていただきます。
実際に車が動いている時、その中の半導体やモーターがどのように動いているかを撮影するのは極めて困難です。
つまり無形商材とは違い、商品自体は目に見えるが、それがどのような性能を持っていてどう優れているのかの説明が難しい商品なんかのPRにはモーショングラフィックスは非常に相性が良いです。
モーター以外の車の部分を透過させたり等、現実では実現不可能なグラフィックを作成できるためです。
2.企業のブランディング映像
無形商材と少し似ていますが、企業理念やビジョンなど、やはり撮影することが難しいジャンルであるブランディング映像もモーショングラフィックスとの相性が良いです。社員の働いている様子、ビジネスシーンを撮影し、ブランディング映像を作成するのも素敵ですが、モーショングラフィックスを選んだ場合のメリットをご紹介します。
企業理念やビジョンなども表現できる
ブランディング映像をモーショングラフィックスで表現する際、一番のメリットと考えられるのがこの、「企業理念」などの撮影が難しいものを表現できる点かと思います。
よくある表現としては、抽象的な図形に意味を持たせ、グラフィックとして確立させる手法です。
例えば「人々の生活を豊かにする」という企業理念を「球」で表現し、その「球」が通った道筋に家や街灯が建てば、「球」が暮らしを豊かにしているということを表現できそうですね。
現実ではあり得ない動きや設定を作り出すことができるのがモーショングラフィックスの強みというわけです。
イメージカラーを映像に反映するのが容易
企業にはコーポレートカラーやイメージカラーが存在することが度々あります。
ロゴカラーに落とし込んでいたり、ホームページのトップページに設定していたりする企業も多いでしょう。
例えば企業のイメージカラーが緑色で、企業イメージの顔になるブランディング映像も緑色を基軸に作成したいとします。実写映像でそういったものを撮影する場合、木々の緑を活用したり、キャストに緑色の服を着てもらったりと制限がかかってしまいます。
そうまでしても、AさんとBさんの着ている緑色の服の色が若干違ったり、そもそも企業のコーポレートカラーと全く一緒のカラーコードの服を用意するのも難しければ、緑色のスーツなんて着ていたら動画的に悪目立ちしてしまうかもしれません。
しかしモーショングラフィックスであればそういった心配は全く要りません。
3.この先開催されるキャンペーン映像
上記のように、商品がすでにある場合ではなく、そもそも未来に行われるキャンペーンを広告したい場合、撮影は不可能です。
例えば遊園地が特定の期間、チケット半額キャンペーンを行う場合、いつもの遊園地の風景を撮影し、それをベースに編集しても良いのですが、やはりグラフィックを入れたい箇所は存在します。つまり実写とモーショングラフィックスの融合ですね。
「キャンペーン期間や内容」はぜひグラフィックで入れたい情報ですが、以下なぜこういう情報を実写ではなくグラフィックで入れたいかを紹介します。
キャンペーン期間や内容をなぜグラフィックで入れたいのか?
上記の遊園地を引き続き例にしますが、「◯月◯日〜◯月◯日」というのがキャンペーン期間、「半額」というのがキャンペーン内容に当たります。
この情報を映像に入れた方が良いのは言わずもがな、これを入れないとキャンペーン動画にならないためです。
ではなぜ実写ではなくグラフィックの方が好ましいのかですが、
例えば看板に上記内容を記入してキャストに持ってもらい、実写に落とし込むことも可能ですが、その場合はカメラの手ぶれで文字が読みづらかったり動画構成をよく考えて撮影しないといけません。
映像の面白さを追求するためにあえてそういった手法を取るのもアリですが、キャンペーン期間や内容といった最重要の項目は読みやすさや動きをつけて目に留まりやすくするためにグラフィックとして落とし込むのが安牌の策でしょう。そもそも期間や内容を視聴者に覚えてもらわないといけないためです。
以上モーショングラフィックスと相性の良い映像を少し解説しました。
しかし「あえて実写撮影する」「あえてモーショングラフィックスで作る」というのもまた、映像の一つの手法であり、面白味です。視聴者にとってどのような映像だと意図が伝わりやすいかだけでなく、ご自身がどのような映像を作りたいかも考えて、表現方法を考えてみてください。