2024.11.11
ブランドサイトの構成の作り方とは?事例や制作の目的も紹介!
競合優位性を築くため、「ブランディング」に取り組む企業が増えています。ブランディング手法はさまざまですが、ブランディングに特化したWebサイトである「ブランドサイト」を活用するケースも少なくありません。
この記事では、ブランドサイトのクオリティを左右する「構成」にフォーカスし、意識すべきポイントや作り方を紹介します。ブランドサイトの制作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ブランドサイトとは
ブランドサイト(ブランディングサイト)とは、その名のとおり「ブランディング」に取り組むためのWebサイトです。
そもそも「ブランディング」とは、提供価値(ベネフィット)を顧客に明確に伝え、自社にとって望ましいイメージを形成していくことを指します。たとえば製造メーカーを例に挙げると、「草刈機といえば○○」「電動工具といえば○○」といった評価を獲得していくプロセスがブランディングです。
上記の例よりも踏み込んだイメージを形成できれば、競合他社との差別化を図ることも可能です。たとえば一口に「草刈機」といっても、ブランディングによって次のようなイメージを浸透させることができれば、顧客を獲得しやすくなります。
- 高性能な自走式草刈機といえば○○(品質を重視する方に選んでもらいやすい)
- 低価格の自走式草刈機といえば○○(費用を重視する方に選んでもらいやすい)
- 操作が簡単な自走式草刈機といえば○○(初心者に選んでもらいやすい)
なお、このような商品・サービスの印象を確立する方法として、「コーポレートサイト(企業サイト)」や「ECサイト」の活用を思い浮かべる方もいるでしょう。たしかに、これらのサイトでブランディングすることも不可能ではありません。
しかし、コーポレートサイトは外部に向けたさまざまな情報提供を目的としているため、ブランディング以外の要素(採用情報・ニュースリリース・IRなど)を、顧客以外のステークホルダー(求職者・取引先・投資家など)にも発信する必要があります。コーポレートサイトは情報量が多すぎるために、ブランド独自の強み・魅力にまつわる訴求が薄れてしまうことがネックです。
関連記事:コーポレートサイトの役割や目的とは?必要なコンテンツも徹底解説
また、販売に特化したECサイトはカタログとしての機能も必要になるため、価格や配送方法、サポート情報など、ブランディング要素以外の情報も掲載しなければなりません。
一方、ブランドサイトは「ブランディング」だけを目的としているため、ブランディングに必要な情報だけを掲載できます。そのため、他サイトと比べて「価値観」「ブランドメッセージ」「コンセプト」がユーザーに伝わりやすく、ブランドイメージを構築しやすいことが特徴です。
関連記事:ブランドサイトを制作する目的とは?役割や参考事例をご紹介
ブランドサイトの目的
ブランドサイトの目的は「ブランディング」ですが、細分化すると次のような要素が挙げられます。
- ブランド認知の獲得
- ブランドの啓蒙
- ブランドの信頼性アップ
- ロイヤルカスタマー・エバンジェリストの醸成
- 売上の向上
それぞれどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
ブランド認知の獲得
ブランディングとは「○○といえば△△」というイメージを確立していくプロセスですが、そもそも消費者にブランドの存在を知ってもらえなければ、ブランディングは成立しません。
そのためブランド認知を獲得することも、ブランドサイトに求められる役割です。企業名・商品名・サービス名を広めることと同時に、「○○といえば△△」というイメージを浸透させていきましょう。
認知を獲得する方法としては、SNSや広告などのプッシュ型プロモーション、オウンドメディアなどのプル型プロモーションの2通りが考えられますが、どちらか一方ではなく、両輪で進めていくことが重要です。プル型でニーズ顕在層を獲得しつつ、プッシュ型でニーズ潜在層にブランドイメージを広めていくことで、より強固なブランディングの土台が作れます。
ブランドの啓蒙
ブランディングを成功させるためには、ただブランドの存在を知ってもらうだけではなく、ブランドの価値・理念を正しく理解してもらう必要があります。
そのため、ブランドサイトはユーザーを集めるだけではなく、ユーザーに対してブランド価値を啓蒙していく構成にしなければなりません。
歴史や存在意義、どのような価値を提供しているかなど、ブランドのコアバリューを伝えるようにしましょう。
ブランドの信頼性アップ
消費者からの信頼を獲得すること、つまり「○○といえば△△」というイメージに信頼性を持たせることもブランドサイトに求められる役割です。
たとえば自動車メーカーがブランディングに取り組むとしたら、「安全性の高い自動車といえばA社・B社・C社のどれか」ではなく、「安全性の高い自動車といえばA社」というイメージを獲得しなければなりません。
上記の自動車メーカーの例で考えると、「安全性の高い自動車」としての価値を担保する『性能』はもちろん、『品質保証テスト』『受賞歴』『顧客の声』『他社製品との比較』など、「○○といえば△△」という評価を裏付ける情報をブランドサイトの構成に含めるようにしましょう。
ロイヤルカスタマー・エバンジェリストの醸成
自社顧客を分類する方法はさまざまですが、その中でも顧客の「ロイヤリティ」によって分類する手法があります。(下表参考)
顧客分類(上位の分類ほどロイヤリティが高い)
分類 | 特徴 |
---|---|
エバンジェリスト | ・商品を自発的に拡散・推奨してくれる ・競合商品を意図的に避ける ・私的に商品を応援するサイト・コミュニティなどを作る |
ロイヤルカスタマー | ・商品をリピートする ・フィードバックに協力的 ・自社を擁護した発信をする |
ファン | ・商品を購入する ・SNSなどで口コミを書いてくれる |
パーティシパント | ・ブランドを知っている ・サンプルを利用する ・キャンペーンに参加する |
この中で長期的な売上が期待でき、なおかつブランドの価値を広める効果も期待できるのは、ロイヤリティの高い『ロイヤルカスタマー』と『エバンジェリスト』です。
「特別な会員プログラム」や「限定コンテンツ」を展開したり、「招待制イベント」の様子を発信したりなど、ロイヤリティの高い顧客を増やすためのコンテンツもブランドサイトの構成に含めてみてください。
売上の向上
直接的・短期的な売上の向上は、ブランドサイトではなくECサイトなどで目指すべきです。しかし事業の一環として制作する以上、ブランドサイトも売上に貢献することが求められるでしょう。
もちろん長期的な目線で見れば、ブランドの価値を伝えることで他社と差別化したり、ロイヤリティの高い顧客を醸成したりすることで、ブランドサイトも売上に貢献しています。
短期的な目線で見ればブランドサイトの閲覧中に「買いたい」と思ったユーザーを取り込む必要がありますが、ブランドサイトに注文機能を実装すると、サイト全体が広告のように感じられ、不信感を抱くユーザーもいるかもしれません。
このような悪印象を防ぐためにも、注文については「ブランドサイト」ではなく「ECサイト・実店舗」で受け付ける導線を用意するといいでしょう。
ブランドサイトで意識すべき構成要素
ブランディング効果を高めるために、ブランドサイトを制作するときは次の構成要素を意識してみてください。
- ファーストビュー
- ブランドコンセプト
- ブランドストーリー
- USP(ユニーク・セリング・ポイント)
- 顧客へのメッセージ
それぞれ詳しく解説します。
ファーストビュー
ファーストビューとは、Webサイトにアクセスしたユーザーが最初に目にする部分です。ユーザーの第一印象はファーストビューで決まるため、ファーストビューのイメージ=ブランドイメージといっても過言ではありません。
そのため、ファーストビューのデザインは細部までこだわり、なおかつブランド価値を伝えられるようなキャッチコピー(コアバリュー)を掲載することをおすすめします。
ブランドコンセプト
ブランドの基本的な理念・価値観のことを「ブランドコンセプト」と呼びます。ブランドが何を目指し、どのような価値を提供するのかを伝えるコンテンツであるため、ブランドサイトには欠かせない要素です。
たとえば「高性能な草刈機といえば○○」というブランドであれば、次のようなコンセプトが考えられるでしょう。
○○はプロ農家向けの草刈機として、操作性とパワーにこだわっています。どんな草でも、どんな場所でも、草刈りを効率化したいなら○○をお選びください |
上記はあくまでも一例ですが、このようなコンセプトを言語化したコンテンツを用意することで、ユーザーにブランドの価値を分かりやすく伝えられます。さらにブランドコンセプトを映像化した動画コンテンツもあると、より直感的に価値を伝えられるでしょう。
ブランドコンセプトを伝えるコンテンツとして独立したページを作りつつ、映像コンテンツはすべてのユーザーに閲覧してもらえるよう、トップページにも掲載しておくことをおすすめします。
ブランドストーリー
「ブランドを立ち上げた背景」「創立から現在に至るブランドの歴史」をブランドストーリーと呼びます。人間はすべての事象に”理由”を求める傾向があるため、ブランドストーリーを語ると、ブランドの提供価値に説得感を持たせやすくなります。
先述した「高性能な草刈機といえば○○」を例に、ブランドストーリーを考えてみましょう。
創業者は中部地方の農村に生まれ、「草刈り」が常に身近にある環境で育ちました。 農作業の中で、とくに身体への負担が大きい作業が「草刈り」です。 創業者の両親も、草刈り作業で肩・腰を痛めてしまいました。 そこで創業者は研究を重ね、「どのような場所でも」「どのような草でも」身体への負担を最小限に作業できる草刈機○○を開発したのです。 ○○は発売から30年以上にわたって、日々改良を続け今日に至ります。 |
このようなブランドストーリーが伝われば、ブランドの存在意義に説得力が生まれ、提供価値に対する信頼感も向上します。ブランドストーリーを伝えるページを作ることはもちろん、映像コンテンツを制作することも検討してみてください。
USP(ユニーク・セリング・プロポジション)
ブランドのUSPを紹介するコンテンツも、ブランドサイトの構成において欠かせません。
USP
ユニーク・セリング・ポイント/ユニーク・セリング・プロポジションの略。「独自の価値提案」を表すマーケティング用語。
たとえば「高性能な草刈機」であることを訴求する場合、他社製品も低品質であるわけではないため、どの点が優れているのか具体的に伝えなければユーザーの心は動かないでしょう。USPを伝えるコンテンツでは、競合製品(もしくは自社従来製品)と比べた優位性を具体的に伝えることを意識してみてください。
「高性能な草刈機」を例に考えると、燃費・耐久性・馬力などを数値化して比較すると説得力が生まれます。
一方、「低価格な草刈機」であればストレートに価格がUSPとなりますし、「初心者向けの草刈機」であれば操作性の良さがUSPとなるでしょう。このように、構築したいブランドイメージによってUSPは変わることがポイントです。
どのような点をUSPとして訴求すべきかどうか迷ってしまう場合は、マーケティングに強いWeb制作会社に相談してみてもいいでしょう。外部からの目線を入れると、思わぬUSPが見つかることもあります。
顧客へのメッセージ
ブランドとして「顧客に伝えたいメッセージ」を掲載しておくと、ブランドへの愛着を高めたり、信頼を獲得したりする効果が期待できます。
たとえば、開発者からのメッセージを掲載しておけば、商品へのこだわりが伝えられるでしょう。
「顧客へのメッセージ」コンテンツのページはもちろん、付随してインタビュー動画コンテンツも制作すると、よりメッセージ性が強くなるためおすすめです。
ブランドサイトの構成の作り方
ブランドサイト全体の構成を作るときは、次のステップを意識してみてください。
- ブランドの価値を明確にする
- ターゲットを決める
- サイトの基本構成を設計する
具体例を挙げながら順番に見ていきましょう。
ブランドの価値を明確にする
まずは「ブランドの価値」を明確にします。ブランドコンセプトを明確にするステップともいえるでしょう。
たとえば、ここまで何度か「高性能な草刈機」を例に挙げてきましたが、ブランド価値をより明確にするとすれば、次のような案が考えられます。
- 耐久性の高い草刈機
- 操作性のよい草刈機
- 作業中の負担が少ない草刈機
どの要素にフォーカスしても「高性能」であるといえますが、それぞれの価値は若干異なります。提供価値が異なれば後工程で意識すべきことも異なるため、まずはブランドの価値をはっきりさせておきましょう。
ターゲットを決める
ブランドの価値が定まったら、ブランドサイトの「ターゲット」を決めます。ターゲットによって効果的な訴求内容やサイトデザイン、掲載すべきコンテンツが変わるため、構成を作成する前に明確にしておきましょう。
たとえば、「作業中の負担が少ない草刈機」というブランドコンセプトの場合、ターゲットが異なると主として訴求すべき内容も次のように変化します。
ターゲット | 訴求内容 |
---|---|
プロの農家 | 田んぼの畦など、斜面での草刈りに特化した工夫 果樹園など、広範囲にわたるエリアの草刈りに特化した工夫 |
一般ユーザー | 運動不足の方でも負担なく草刈りできる工夫 |
お年寄り | 軽量性・操作性など、老体でも無理なく使える工夫 |
同じ商品・同じブランドコンセプトだとしても、「プロ向け」「一般ユーザー向け」などターゲットが異なれば、伝えるべきポイントも変えなければなりません。また、「男性向け」「女性向け」「お年寄り向け」など、性別や世代によっても刺さるポイントは異なることは覚えておきましょう。
サイトの基本構成を設計する
「ブランドの価値」と「ターゲット」が定まったら、いよいよブランドサイトの基本構成を設計します。先述したブランドサイトで意識すべき構成要素もふまえ、次の構成案をベースに考えてみてください。
ブランドサイトに必須のコンテンツ例
構成(ページ) | 含めるべき要素 |
---|---|
トップページ | ・ブランド価値を伝えるキャッチコピーや イメージ画像(ファーストビュー) ・ブランドコンセプトを伝える映像コンテンツ |
ブランドストーリー | ・ブランドの歴史 ・創業者のビジョン ・顧客へのメッセージ |
商品・サービス紹介 | ・製品のスペック、機能 ・ベネフィット ・USP ・ユーザーレビュー (独立したページを制作してもいい) |
投稿機能 | ・ブランドの最新情報を発信するお知らせコンテンツ (ブログコンテンツ) |
また、Webサイトの基本的な機能として、お問い合わせフォームも用意しておきましょう。フッターメニュ-などにECサイト・サービスサイトへの導線を追加しておくと、購買意欲の高まったユーザーにとって便利な構成になります。
また、ロイヤリティの高い顧客を集めるための「特別な会員プログラム」「限定コンテンツ」を用意してもいいでしょう。
ブランドサイト制作で構成以外に意識すべき4つのポイント
成果の出るブランドサイトにするためには、構成以外に次の4点も意識してみてください。
- ブランドアイデンティティ
- ユーザーエクスペリエンス
- SEO対策
- 動画コンテンツ
それぞれ詳しく解説します。
1.ブランドアイデンティティ
ブランドアイデンティティとは、ブランドの「独自性」「価値観」「世界観」のことです。何度か触れている『ブランドメッセージ』をはじめ、『ロゴマーク』や『カラー』、『ブランドの持つ雰囲気』もブランドアイデンティティを構成する要素です。
「コンビニ」を例に考えてみましょう。「コンビニ」と聞けばさまざまなブランドを思い浮かべるかもしれませんが、「白地にオレンジ・緑・赤。数字の7」「白地にブルー・グリーン」「青と白の牛乳瓶」などの情報が加わると、ある特定のブランドだと認識できるでしょう。
このようにブランドを識別できる情報を各所で統一し、ブランドアイデンティティを確立していくことで、消費者の間に「○○といえば△△」というイメージを植えつけることができます。
『ロゴマーク』や『カラー』が決まっていれば、ブランドサイトはそのアイデンティティに沿ったデザインにしましょう。
2.ユーザーエクスペリエンス
ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、ユーザーがある製品・Webサイトを使うときに抱く「使いやすさ」や「楽しさ」「感動」といった好印象、さらには「使いづらい」「分かりづらい」などといった悪い印象も含めた体験・感情などのことを指します。
たとえお洒落で美しいブランドサイトだとしても、ユーザーが「不便」だと感じるサイトであれば、ブランドイメージを毀損してしまうかもしれません。
そのためブランドサイトは、ブランドアイデンティティを守りつつ、使いやすいWebサイトにする必要があります。
3.SEO対策
SEOとは「Search Engine Optimization|検索エンジン最適化」の略で、Google・Yahoo!などの検索エンジンからの評価を高め、Webページが検索結果に表示されるように対策することです。
検索エンジンに適切な情報を伝え、自社ブランドと親和性の高い検索キーワードで上位表示させることができれば、効率的に顧客を集められます。
SEO対策の内容としては、記事コンテンツの用意やページの表示速度向上、レスポンシブデザインなど多岐にわたるため、Webマーケティングに強い制作会社に相談してみてください。
レスポンシブデザイン
PCやスマートフォンなどの異なる画面サイズに合わせ、Webサイトのレイアウトを自動的に最適化させること。
4.動画コンテンツ
記事内でも何度か触れていますが、ブランドメッセージを直感的・感情的に伝えるためには、視覚・聴覚の両方で訴求できる動画コンテンツを活用するべきです。
ブランドサイト用に制作した動画は、YouTubeや他のSNSにも流用できるため、よりブランディングを加速させられるでしょう。ブランドサイトを制作する際は、動画制作にも対応しているWeb制作会社に相談することをおすすめします。
ブランドサイト制作の流れ
最初のステップである「構成作成」の後、ブランドサイトの制作は次の流れで進みます。
- 企画・サイト構成
- ワイヤーフレーム作成
- 素材収集(テキスト制作・写真動画撮影)
- デザイン作成・コーディング
- 公開・運用
それぞれどのようなポイントを意識すべきか見ていきましょう。
1.企画・サイト構成
ブランドサイトの企画段階では、先述したとおり『ブランドの価値』や『ターゲット』などを決めていきます。競合他社がブランドサイトを運用している場合には、どのような点を訴求しているかを分析し、参考にしてもいいでしょう。
その後ブランドストーリーやブランドコンセプトをふまえながら、構成を作成していきます。
2.ワイヤーフレーム作成
ワイヤーフレーム(WF)とは、Webサイトの構成・レイアウトを視覚化するためのプロトタイプです。WFをもとに素材を集めたりデザインを作成したりするため、大幅な修正がある場合はWF完成前に伝えておきましょう。
なお、WFはあくまでもプロトタイプであるため、『コンテンツの内容』『コンテンツの配置』が分かれば、『細部の見栄え』まで気にする必要はありません。
3.素材収集(テキスト制作・写真動画撮影)
WFで決まった内容に沿って、ブランドサイトに必要なテキストや写真、動画などの素材を収集します。
ハイクオリティなブランドサイトにするためには、テキストはライターに、写真や動画はカメラマンに依頼して準備するといいでしょう。これらのプロをキャスティングできるWeb制作会社に依頼することをおすすめします。
4.デザイン作成・コーディング
テキスト・写真素材が集まったら、WFをもとに正式なデザインを制作していきます。デザイン確定後、そのデザインをWebサイトに表示させる工程が「コーディング」です。
ブランドの価値が正しく伝わるデザインのWebサイトにするためには、デザイナーとコーダーにも相応の実力が求められます。Web制作会社のポートフォリオを見て、過去実績のクオリティを確認してみてください。掲載されている制作実績のクオリティが高ければ、実力のあるデザイナー・コーダーが在籍していると考えられます。
5.公開・運用
ブランドサイトを公開しただけでは、ユーザーがサイトを訪れてくれるとは限りません。広告やSNS、検索エンジンなど、いずれかのチャネルで集客する必要があるため、公開後の運用面までサポートしてくれるWeb制作会社を頼ることをおすすめします。
ブランドサイトの事例
ここまで紹介したブランドサイトの構成をふまえながら、JPCの制作実績を紹介します。
高級感を演出するブランディングサイト
こちらは商品ブランディングのための特設サイトです。
デザイントンマナは高級感を意識しており、ブランディングしていきたい商品イメージとマッチしたサイトにしていることが特徴です。レシピなどの情報へもアクセスしやすく、ユーザーエクスペリエンスに配慮したサイト構成にもなっています。
ブランドストーリーが伝わりやすいブランディングサイト
下記は日本酒化粧水のブランドサイトです。
トップページはブランド価値が伝わるファーストビューにしつつ、スクロールすることでブランドストーリーを見られるよう構成しています。さらにブランドムービーも掲載しており、視覚的に訴求できることもポイントです。
まとめ
ブランドサイトによって「○○といえば△△」というイメージを広めていくためには、ブランドの価値が正しく伝わる構成を意識することが重要です。そのためには、ターゲットの把握やUSPの洗い出しなど、マーケティングの知識も求められます。
JPCはブランディングとマーケティングの双方に精通したWeb制作会社として、ブランドコンセプトの設計から対応可能です。ブランドサイトの制作を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。