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コーポレートサイト制作の費用相場とは?料金の内訳も目的別に解説

コーポレートサイト制作の費用相場とは?料金の内訳も目的別に解説

Webで情報収集することが当たり前になった現代社会において、ステークホルダーの信頼を獲得するためには、コーポレートサイトの存在が必要不可欠です。

しかし、コーポレートサイトの制作費用の相場は数万円〜数百万円と幅が広いため、それぞれの費用水準によってどのくらいのクオリティが期待できるのかを知りたい方もいるのではないでしょうか。また、コーポレートサイトを制作する目的は決まっているものの、どのくらいの費用をかければいいのかわからないという方も多いかもしれません。

コーポレートサイト制作にかかる費用は目的や規模、必要な機能などによって大きく異なるため、目指すゴールごとに適切な予算を設定する必要があります。

この記事では、コーポレートサイト制作の費用が変動する要素から、予算別の対応範囲、目的別の費用相場まで詳しく解説します。外注先の選び方もあわせて紹介しますので、コーポレートサイトの制作にかかる適正な費用の相場を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

コーポレートサイト制作の費用相場が変化する要素

コーポレートサイト制作の費用相場が変化する要素

コーポレートサイト制作の費用相場が変化する要素は、大きく次の3つに分けられます。

  • 制作の目的
  • 作業範囲
  • 発注先

適切な予算水準を考えるためには、それぞれの要素をさらに細分化して理解することが重要です。

制作の目的

コーポレートサイトを制作する目的によって、必要なコンテンツや機能、ページ数などは異なります

たとえば、会社名や住所、事業の概要などが1ページにまとめられた簡易的なコーポレートサイトの場合は、数万円〜10万円程度の予算に収まります。名刺代わりに必要最低限のコーポレートサイトがあれば十分、という場合などに適しています。

しかし、コーポレートサイト内に「製品・サービスの紹介ページ」などがあり、コーポレートサイトで集客もしたいという場合には、自然検索からの流入が期待できるサイトを制作しなければなりません。そのためには、SEO対策を施す必要があります。

SEO(検索エンジン最適化)

Googleなどの検索エンジンからの評価を高め、検索結果に表示されるようにすること。

自然検索からの流入を増やしたい場合は、SEOを考慮したサイト設計に加え、サイト公開後の継続的なコンテンツ投稿も必要不可欠に。継続してコンテンツを投稿するため、コーポレートサイトをWordPressなどのCMSで制作することになれば、数十万円〜100万円以上の予算が必要になります。

また、ブランディング目的のコーポレートサイトであれば、デザインや使いやすさにこだわらなくてはなりません。どういったデザインにするのか、どういった機能を実装するのかにもよりますが、この場合、数百万円単位の予算が必要になることもあります。

目的別の費用相場や必要な機能については、記事後半でさらに詳しく解説します。

作業範囲

コーポレートサイトの制作には多くの作業が発生します。代表的な見積もり項目は、次のとおりです。

  • ディレクション費用
  • デザイン費用
  • ライティング費用
  • 撮影費用
  • コーディング費用
  • システム開発費用
  • テスト費用
  • 運用管理費用
  • SEO対策・マーケティング支援費用

これらの要素のうち、どこまでを制作会社に依頼し、どこまでを内製化するのかによっても費用相場は異なります

たとえば、撮影やコピーの作成、SEO対策用の記事制作などを内製化することで、その分のコストを抑えることが可能に。しかし、その反面、制作の時間や手間がかかるだけでなく、コーポレートサイトとしてのクオリティが十分でなく、サイト制作の目的を達成できない可能性もあります。

一方、これらの要素をすべてWeb制作会社に依頼することも可能です。この場合、費用相場は数十万円〜数百万円と高額になりますが、効果の得られるクオリティのコーポレートサイトを制作できるでしょう。

発注先

発注先

コーポレートサイト制作の発注先としては、次のような例が挙げられます。

  • フリーランス
  • Web制作会社

同じ依頼内容であっても、発注先によって費用相場が異なります

基本的には、フリーランスに依頼すると費用が安くなりやすい傾向にあります。しかし、実際に納品されるまでは、どのくらいのクオリティのものが上がってくるのかが分からず、品質管理が難しいという側面も。

一方で、Web制作会社に依頼した場合は組織としての体制が整っており、プロジェクト進行や品質管理の仕組みも確立されているため、費用水準は高いものの納品物のクオリティが担保されていることが特徴です。

費用だけでなく、クオリティを意識して依頼先を選定することが重要です。

【予算別】コーポレートサイト制作における対応範囲

ここからは、それぞれの予算水準で「できること」と「できないこと」、どういったコーポレートサイトを制作できるのかについて解説します。予算ごとの概要は次のとおりです。

費用できることできないこと制作できる
コーポレートサイト
~10万円・5ページ未満のサイト制作・デザイン
・有料テーマの使
 (WordPressの場合)
・ライティング・写真撮影
・必要最低限の
 コーポレートサイト
10万円~50円万・10ページ未満のサイト制作
・有料テーマを使ったサイト設計
 (WordPressの場合)
・ライティング・写真撮影
・独自のデザインや機能の追加など・予算は抑えつつもきれいな
 コーポレートサイト
50万円~100万円・20ページ未満のサイト制作
・オリジナルデザインの制作
・有料テーマのカスタマイズ
 (WordPressの場合)
・独自機能の開発・独自性のあるコーポレートサイト
100万円~300万円・WordPressなどに機能を追加した
 Webサイト制作
・システム開発・テスト
・予算に応じて
 柔軟に対応してもらえる
・大規模なコーポレートサイト
・細部までこだわった
 コーポレートサイト

単純な金額の安さだけでなく、どういったコーポレートサイトを制作したいのか、どこまでの作業に対応してもらえるのかをもとに予算を設定することが重要です。ぜひ予算策定の参考にしてみてください。

0~10万円でコーポレートサイトを制作する場合

0~10万円でコーポレートサイトを制作する場合

とにかく安くコーポレートサイトを制作したい場合、10万円以下で制作することも不可能ではありません。ただし、低予算であるがゆえに制限も多いため、できることとできないことを知っておきましょう。

0~10万円でできること

WordPressの無料テンプレートを使えば、ある程度の機能を有したコーポレートサイトを制作できます。ただし、サイト内のテキスト・画像などの素材や、サーバー・ドメインは発注側で準備しなければならないケースがほとんどです。

0~10万円でできないこと

10万円未満の予算では、コーポレートサイトをWordPressで制作する場合、HTML・CSSを使用して独自で制作する場合のどちらであっても、デザイン性にこだわることは難しいでしょう。また、WordPressで制作する場合は無料テンプレートを使用することになるため、デフォルト機能にないことは実現できません

0~10万円で制作できるコーポレートサイト

金融機関や取引先への自己紹介のため、企業概要がわかるような必要最低限のコーポレートサイトがあれば十分という場合には、10万円未満の予算でも問題ないかもしれません。

ただし、こういった名刺代わりとしての役割だけでなく、集客やブランディングなど、コーポレートサイトで他の目的も達成したい場合は、もう少し予算をかけることをおすすめします。

0~10万円でコーポレートサイトを制作する場合の費用の内訳

10万円未満の予算では、サイト制作のみをフリーランスへ依頼するケースがほとんど。内訳としてはコーディング費用・コンテンツ制作費用などが挙げられます。0〜10万円の予算帯では、「デザイン」を依頼することは難しいため、WordPressの無料テーマに沿って、コンテンツを当て込んでいくケースが多いです。

撮影やライティングなどの上記以外の要素については、発注側で対応しなければなりません。しかし、効果の得られるコーポレートサイトを制作するためには、Webサイトに掲載しやすい「横位置」を意識した写真撮影や、SEOを意識したライティングが必要に。これらに対応できるスタッフが在籍していなければ、スムーズに制作が進まない可能性があります。

10万~50万円でコーポレートサイトを制作する場合

10万~50万円でコーポレートサイトを制作する場合

中小企業・士業事務所などの場合、10万〜50万円程度を予算として考えていることも多いでしょう。10万円未満の予算帯と比べ、10万〜50万円の予算があれば実現できることも増えますが、少なからずできないこともあるため注意してください。

10万~50万円でできること

10万〜50万円程度の予算をかけると、WordPressの有料テーマを使ったサイト制作も可能です。フリーランスを起用すれば、10万〜50万円の予算内でライティングや写真撮影まで任せられることも。

ライターやカメラマン、デザイナー兼コーダーにそれぞれ10万円程度で依頼するケースもあれば、少数ではありますが、すべての業務を一任できるフリーランスに依頼することもできます。

10万~50万円でできないこと

10万〜50万円の予算帯では、WordPressなどのCMS用に提供されているテンプレートのデザインや、機能に準拠したコーポレートサイトしか制作できません。デザインや機能などで独自性を出すのは難しいということは覚えておきましょう。

10万~50万円で制作できるコーポレートサイト

10ページ未満で実用性の高いコーポレートサイトを制作したいものの、あまり細部までこだわらないという企業であれば、50万円未満の予算でも問題ないでしょう。予算を抑えつつも、きれいなコーポレートサイトを制作したいという場合におすすめの予算設定です。

ただし、WordPressで制作する場合はテンプレートを使用することになるため、使用するテンプレートが実現したい機能に対応しているかどうかは確認しておきましょう。

10万~50万円でコーポレートサイトを制作する場合の費用の内訳

10ページ程度のコーポレートサイトの場合、ディレクション費用が10万円程度、サイト制作費用が10万〜20万円程度、ライティング・撮影費用がそれぞれ5万円程度となっており、合計30万〜40万円程度が相場になります。

50万~100万円でコーポレートサイトを制作する場合

50万~100万円でコーポレートサイトを制作する場合

50万〜100万円の予算帯となると、クオリティの高いコーポレートサイトを制作できます。成果を得られるコーポレートサイトを制作したい場合は、100万円程度の予算を確保しておくといいでしょう。

50万~100万円でできること

50万円以上の予算があれば、オリジナルデザインのコーポレートサイトを制作できます。WordPressで制作する場合は、テンプレートをカスタマイズして独自性を出すことも可能に。サイトの規模としては、20ページ程度までは対応してもらえるでしょう。

50万~100万円でできないこと

独自のデザインで制作することは可能ですが、独自のシステムを開発することは難しいです。そのため、WordPressで制作する場合の機能面については、既存のテンプレートをカスタマイズして対応することになります。

50万~100万円で制作できるコーポレートサイト

予算をある程度抑えつつも、独自性のあるコーポレートサイトを制作したい企業は、50万円以上の予算を確保しておきましょう

ただし、求める機能が独自のシステムを開発しなければ実現できない場合などは、さらに予算が必要になります。

50万~100万円でコーポレートサイトを制作する場合の費用の内訳

中小のWeb制作会社に依頼する場合、ディレクション費用とデザイン制作費用がそれぞれ20万円程度、コーディング費用、コンテンツ制作費用などを含むサイト制作費用が20万円〜30万円程度になるでしょう。ライティングや写真撮影のみをフリーランスに依頼することで、予算を抑えることも可能です。

100万~300万円でコーポレートサイトを制作する場合

100万~300万円でコーポレートサイトを制作する場合

100万〜300万円といった予算規模になると、完全にオリジナルのWebサイトを制作できます。中堅企業や大手企業では成果を出すために、これだけの予算を確保することも珍しくありません。

100万~300万円でできること

100万〜300万円の予算があれば、希望するほぼすべての要素を実現できるでしょう。たとえば、WordPressで独自のデザインのコーポレートサイトを制作し、「お知らせ」や「事例紹介」、「ブログ」など、用途ごとに異なる投稿機能を用意することも可能です。なお、このような用途別投稿機能のことを「カスタム投稿タイプ」といいます。

また、マーケティングに強いWeb制作会社に依頼すれば、効果を得られるコーポレートサイトを制作するための戦略立案から任せられるでしょう。

100万~300万円でできないこと

300万円程度の予算があっても、決済機能が必要になるコーポレートサイトの制作は難しいでしょう。たとえば、「コーポレートサイト兼ECサイト」として活用したい場合は、ECサイトとして必要な機能も実装する必要があるため、500万円程度の予算が必要になります。

100万~300万円で制作できるコーポレートサイト

大規模かつ独自性のあるコーポレートサイトを制作したい企業は、100万〜300万円の予算設定が適しています。WordPressなどのCMSに機能を追加したい場合にも、100万円以上の予算があれば対応できることがほとんど。大規模なコーポレートサイトを制作したい企業や細部までこだわりたい企業は、300万円程度の予算を確保しておきましょう。

一方で、先述したECサイトに必要な機能を追加したい場合には、さらに予算が必要となります。また、WordPressなどの既存のシステムを使わず、完全にオリジナルのサイトを一から制作する場合も、500万円程度の予算が必要です。

100万~300万円でコーポレートサイトを制作する場合の費用の内訳

ディレクション費用30万円〜、デザイン制作費用30万円〜、コーディング費用やコンテンツ制作費用などのサイト制作費用は、規模によって数十万円程度になるでしょう。戦略設計まで依頼する場合は、さらに10万円以上の費用がかかります。

カスタム投稿タイプの追加開発費用やテスト費用などは要件によって異なりますが、数十万円程度は見込んでおいたほうがいいでしょう。

【目的別】コーポレートサイト制作の費用相場と必要な機能

ここからは、コーポレートサイトを制作する目的別の費用相場や、必要なコンテンツを紹介します。目的にあった適正予算を知りたい方は、参考にしてみてください。

必要最低限のコーポレートサイトを制作したい場合

必要最低限のコーポレートサイトを制作したい場合

名刺代わりとして必要最低限のコンテンツを有したコーポレートサイトを制作するとしても、ただ安さだけを理由に依頼すると後悔してしまうかもしれません。企業活動に役立てるためにも、ここで紹介する要素は網羅しておきましょう。

必要最低限のコーポレートサイト制作に必要なコンテンツ

名刺代わりのコーポレートサイトを制作する場合、次のようなコンテンツが必要です。

  • 企業情報(企業概要・代表挨拶・アクセスなど)
  • 事業情報(事業部紹介・事業相関図・提供サービスなど)
  • お知らせ
  • 問い合わせ情報

TOPページと、これらの情報を掲載したページを1ページずつ制作しても、合計で5ページに収まります。

必要最低限のコーポレートサイト制作に必要な機能

コーポレートサイトとして最低限必要な機能には、次の2つが挙げられます。

  • お知らせ投稿機能
  • お問い合わせフォーム

WordPressで制作した場合、これらの機能も簡単に実装できます。

必要最低限のコーポレートサイト制作の参考費用と内訳

コンテンツの素材となるテキストや写真をすべて発注側で用意すれば、コンテンツ制作費用は数万円程度に収まるでしょう。撮影だけをカメラマンに依頼した場合でも、10万円以内でコーポレートサイトを制作できます。

集客に強いコーポレートサイトを制作したい場合

集客に強いコーポレートサイトを制作したい場合

名刺代わりとしての役割だけでなく、集客にも効果を発揮するコーポレートサイトを制作したいという企業も少なくありません。ここからは、集客に効果的なサイトを制作する方法を紹介します。

集客に強いコーポレートサイト制作に必要なコンテンツ

コーポレートサイトであるため、先述した必要最低限の要素は当然掲載しなければなりません。

  • 企業情報(企業概要・代表挨拶・アクセスなど)
  • 事業情報(事業部紹介・事業相関図・提供サービスなど)
  • お知らせ
  • 問い合わせ情報

さらに集客に特化するために、次のようなコンテンツも掲載するといいでしょう。

  • コンテンツマーケティング記事(顧客に役立つ情報)
  • ホワイトペーパー(ダウンロード資料)
  • FAQ(よくある質問)
  • 製品・サービス一覧
  • 製品・サービスごとの詳細ページ
  • 導入事例・成功事例
  • デジタルカタログ
  • セミナー・ウェビナー情報

こういった集客につながりやすい情報を掲載することで、リード獲得の役割も担うコーポレートサイトを制作できます

集客に強いコーポレートサイト制作に必要な機能

集客に強いコーポレートサイトにするためには、「投稿機能」と「フォーム機能」を充実させなければなりません。たとえば、先述したコンテンツの中でも下記の要素には、それぞれ投稿機能を用意しておく必要があります。

  • お知らせ
  • コンテンツマーケティング記事
  • 製品・サービスごとの詳細ページ
  • 導入事例・成功事例
  • セミナー・ウェビナー情報

WordPressで制作するとしたら、通常の投稿機能とは別に「カスタム投稿タイプ(追加の投稿機能)」が5つ必要ということです。また、それぞれの投稿がSEOの観点からも最適化できるよう、タイトルやディスクリプションを設定する機能も必要になります。

また、フォーム機能も下記の要素ごとにそれぞれ用意しておきましょう。

  • 汎用的なお問い合わせフォーム
  • サポートのお問い合わせフォーム
  • ホワイトペーパーダウンロードフォーム
  • セミナー・ウェビナーへの申し込みフォーム

これらのフォームでリード情報を獲得できるよう、サイト全体を設計することが重要です。

集客に強いコーポレートサイト制作の参考費用と内訳

集客に強いコーポレートサイトを制作するなら、100万円以上の予算は確保しておきましょう。集客のためのコンテンツや事例の紹介などをそれぞれ投稿する機能、リード情報を獲得するためのフォームなどを複数用意することになるため、カスタム投稿タイプやフォーム機能のカスタマイズが必要になります。

また、WebマーケティングやSEOの観点からサイトの構成を最適化できるよう、ディレクションや戦略立案にも注力しなければなりません。写真撮影やライティングもプロに依頼することをおすすめします。

ブランディングに効果的なコーポレートサイトを制作したい場合

ブランディングに効果的なコーポレートサイトを制作したい場合

ブランディングに効果を発揮するコーポレートサイトを制作したい場合は、ユーザーに与える印象が非常に重要になります。ユーザーに好印象を持ってもらうためには、どういったコンテンツや機能が必要になるのかをご紹介します。

ブランディングに効果的なコーポレートサイト制作に必要なコンテンツ

ブランディングに効果を発揮するコーポレートサイトを制作するためには、掲載する企業情報にもこだわらなくてはなりません。

  • 企業情報(企業概要・代表挨拶・アクセス・企業理念・MVVなど)
  • 事業情報(事業部紹介・事業相関図・提供サービス・品質管理情報・CSRなど)
  • お知らせ
  • 問い合わせ情報

代表挨拶やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)などで、顧客へコミットメントする内容を掲載することが重要です。

また、顧客のエンゲージメントを高めるために、定期的に役立つ情報を発信するべきです。コンテンツマーケティングの一環として、新規顧客はもちろん、既存顧客へ向けたコンテンツ(記事コンテンツやSNSコンテンツ)を発信していくとよいでしょう。

ブランディングに効果的なコーポレートサイト制作に必要な機能

記事コンテンツを継続的に投稿していくのであれば、WordPressなどのCMSでサイトを制作する必要があります。「お知らせ」から独立して「コンテンツマーケティング記事」を投稿できるよう、カスタム投稿タイプ(別の投稿機能)は用意しておくようにしましょう。また、リッチコンテンツをコーポレートサイトに掲載しておくと、自社が伝えたいイメージをより明確に伝えられるようになります。

リッチコンテンツ

通常のWebサイトを構成するテキスト・画像よりも情報量の多い「動画」「アニメーション」「音声」などのコンテンツのこと。

ブランディングに効果的なコーポレートサイト制作の参考費用と内訳

ブランディングに効果を発揮するコーポレートサイトを制作したい場合は、100万円以上の予算は確保しておきましょう。ブランディングにおいて重要なデザインにこだわるためには、数十万円単位の予算が必要に。また、そのデザインをWeb上で再現するためには高度なコーディング技術が必要になるため、コーディング費用も数十万円かかります。

リッチコンテンツの制作費用も加味すると、200万~300万円程度の予算は見込んでおくようにしましょう。

コーポレートサイト制作を外注する業者の選び方

コーポレートサイト制作を外注する業者の選び方

コーポレートサイト制作の外注先は、「フリーランス」と「Web制作会社」に大別されます。それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握したうえで、外注先を選ぶようにしましょう。

フリーランスに発注するメリット・デメリット

フリーランスに依頼した場合、Web制作会社よりも制作費用が安くなることがほとんどです。ただし、フリーランスの実力は玉石混交であるため、納品されたものが思っていたクオリティでなかった…という可能性も少なくありません。この場合、修正に時間がかかったり、他のフリーランスやWeb制作会社などに依頼し直したりすることで、費用が高くなってしまうことも。

そのため、フリーランスに依頼する場合は、依頼前に過去の実績やポートフォリオなどを確認し、技術レベルを推し量ることが重要です。

また、フリーランスは基本的に一人で対応することになるため、20ページを超えるようなサイトの場合はリソース不足となり、制作に時間がかかる可能性が高いです。

Web制作会社に発注するメリット・デメリット

Web制作会社はフリーランスと比べると制作費用が高くなりやすいものの、品質管理が徹底しているため、安心して任せられます。ただし、中小規模のWeb制作会社と大手のWeb制作会社では実力や費用帯が異なるため、コーポレートサイトを制作する目的にあわせて依頼先を選ぶ必要があります。

必要最低限の情報が掲載されている、名刺代わりのコーポレートサイトなどを制作したい場合は、小規模なWeb制作会社に依頼しても問題ありませんが、集客やブランディングなどの目的がある場合は、中堅〜大手のWeb制作会社に依頼したほうが安心です。

この記事で紹介してきたとおり、集客やブランディング目的のコーポレートサイトの場合、追加投稿機能やフォーム機能、リッチコンテンツなどのさまざまな要素が必要となるため、技術面や納品スピードを担保するためにも、中堅〜大手のWeb制作会社に相談してみてください。

フリーランスとWeb制作会社の違い

フリーランスとWeb制作会社の違いはさまざまですが、もっとも重視すべきポイントは「費用」と「対応範囲」です。それぞれ詳しく解説します。

費用

依頼する作業によっても異なりますが、依頼先別の費用相場はおおむね次のとおりです。

依頼先費用
フリーランス数万~20万円
小規模なWeb制作会社20万~50万円
中堅Web制作会社50万~100万円
大手Web制作会社100万~300万円

対応範囲

デザインやコーディングなど、Webサイトを制作するうえで欠かすことのできない作業については、フリーランスやどの規模のWeb制作会社であっても対応しています。しかし、集客やブランディングを目的としたコーポレートサイトを制作する場合は、戦略の立案やサイト設計などが重要に。

この場合、マーケティングやブランディングについての知識が必須となるため、専任のマーケターや、ブランドサイトの制作実績が豊富なデザイナーが在籍しているWeb制作会社に依頼することをおすすめします。

また、フリーランスの場合、廃業したり連絡が取れなくなったりする可能性もあり、サイト公開後の運用までを任せるのは難しいことも。Web制作会社であれば、企業として運用サポートの体制が充実しているため、サイト公開後の運用も安心して任せられるでしょう。

コーポレートサイト制作に役立つ助成金

コーポレートサイト制作に役立つ助成金

コーポレートサイトの制作にかかる費用は、助成金(補助金)を利用すれば自己負担を減らすことも可能です。コーポレートサイト制作に役立つ助成金としては次の2種類があるため、参考にしてみてください。

  • 持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)
  • 事業再構築補助金

それぞれの概要を紹介します。

持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)

小規模事業者持続化補助金(通称:持続化補助金)は、小規模事業者の販路拡大・生産性向上に活用できる制度です。

コーポレートサイト制作にも活用できますが、Webサイト関連費用については、補助金交付申請額の1/4以内にしなければなりません。たとえば、補助事業全体として100万円の補助金を受ける場合、ホームページ制作費用は25万円までに限られます。

また、Webサイト関連費のみで申請することはできないため、他の販路拡大事業の一環(チラシ配布など)として申請する必要があります。

事業再構築補助金

新型コロナの影響を受けた中小企業を支援するのが事業再構築補助金です。2024年も公募されており、新規事業の宣伝用などの名目で申請できるため、コーポレートサイト制作にも活用できます。

ただし、事業再構築補助金もホームページ制作のみを目的とした事業では申請できないため、他の新規事業と組み合わせる必要があります

IT導入補助金は対象外

中小企業・小規模事業者の業務効率化・売上増加を目的としたITツール費用を助成してくれるのがIT導入補助金です。

これまではECサイトなどが補助の対象でしたが、制度変更により2024年からホームページ制作に関係する費用は補助対象外となっているため注意してください。

まとめ

コーポレートサイト制作にかかる費用は、制作の目的や必要な機能などによって変動するため、数万円〜数百万円と大きな幅があります。

もちろん費用を安く抑えることは可能ですが、それでは機能やデザインに制限があり、大きな効果は期待できません。ステークホルダーの信頼を獲得し、ブランディングなどの目的も達成できるようなコーポレートサイトを制作する場合は、最低でも100万円程度の予算を確保するといいでしょう。

制作したいコーポレートサイトの費用相場を把握しておき、それに応じて依頼するWeb制作会社を選んでみてください。

マーケティングの専門部署を有するJPCは、コーポレートサイトを制作する目的に応じ、それぞれの企業ごとに最適なプランを提案いたします。まだ予算が決まっていないという場合も、ヒアリングをもとに具体的なプランをご提案いたしますので、まずは一度お問い合わせください。

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