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2024.12.11

LP(ランディングページ)とは?目的やメリットを徹底解説

LP(ランディングページ)とは?目的やメリットを徹底解説

Webマーケティングで成果を出すためには、広告・検索エンジンのいずれで集客するにしても、最終的にLP(ランディングページ)を活用することが重要です。

しかし、そもそもLPとはどのようなコンテンツで、何のために制作するのかよく分からないという方もいるのではないでしょうか。

この記事ではLPの目的制作するメリットを解説します。LP制作の費用流れも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

LPとは

LPとは

ランディングページ(Landing Page|通称:LP)とは、ユーザーが外部から着地(Landing )、すなわちユーザーが最初にアクセスするページのことです。

ただしWebマーケティングの実務上、一口に”LP”といっても、その意味は一つではありません。LPという用語が使われたときは、下記のいずれの意味を表しているのか意識する必要があります。

  • 狭義のLP:購入・資料請求などのアクションを促す縦長のページ
  • 広義のLP:広告・検索エンジンなどを経由して最初にアクセスするページ

それぞれの意味についてより詳しく解説します。

狭義のLP

狭義のLPは購入・資料請求などのアクションをユーザーに促す「縦長のページ」を指します。

リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告などで集客したユーザーは、誘導先として設定しているWebページへアクセスしますが、この広告をクリックすると着地する縦長のページが「狭義のLP」ということです。

ユーザーを広告で集めたとしても、別ページに遷移するたびに離脱される可能性は高まります。このためWebマーケティングの定石としては、広告で集客したユーザーは別ページに遷移させることなく、ゴール(購入や資料請求)まで直結させなければなりません。そのため、ユーザーにとって必要な情報を1ページで伝える必要があります

その結果として、狭義のLPは一般的なWebページよりも「縦長のページ」になることが特徴です。(狭義のLPの具体的な構成案は、記事後半で紹介します)

なお、狭義のLPへの集客は広告・メルマガなどのプッシュ型の手法が用いられることが多いです。

プッシュ型・プル型

プッシュ型:ユーザーの意思に関係なく配信するプロモーション。各種広告・メルマガ・飛び込み営業・電話営業など。

プル型:能動的に情報収集しているユーザーが、自然と企業とコンタクトを取るように促すプロモーション。SEO対策・口コミ・展示会・セミナーなど。

なお、プッシュ型とプル型の線引きは曖昧で、どちらにも含まれることもある。たとえば検索連動型広告(リスティング広告)は、ユーザーの意思と関係なく検索結果に表示させる広告であるためプッシュ型であるともいえるが、能動的に調べているユーザーにアプローチするためプル型であるともいえる。

広義のLP

広義のLPはLanding(着地)本来の意味が強く、広告・検索エンジンなどを経由してユーザーが最初にアクセスするすべてのページを指します。広告やメルマガなどプッシュ型の集客方法に留まらず、検索エンジンなどプル型の集客方法であっても、最初にアクセスされたページがLPです。

トップページ、サービス紹介ページ、FAQページ、コンテンツマーケティング用ページなど、アクセスされたページの種類は問いません。

狭義のLPと広義のLPの違い(図解)

比較項目狭義のLP広義のLP
意味コンバージョンを促す縦長のページユーザーが最初にアクセスするページ
ページの用途コンバージョン認知拡大、情報提供などさまざま
集客方法プッシュ型(広告・メルマガなど)プッシュ型・プル型
狭義のLPと広義のLPの違い

なお、Webマーケティングの実務で”LP”というときは、狭義のLPを指しているケースが多いです。この記事でも狭義のLPについて解説していきます。

LPと他ホームページとの違い(図解つき)

WebサイトにはLPをはじめ、さまざまな種類があります。代表的な種類は次のとおりです。

  • コーポレートサイト
  • サービスサイト
  • ECサイト
  • オウンドメディア

それぞれのサイトとLPの違いについて紹介します。

コーポレートサイト

コーポレートサイト

明確な定義はありませんが、コーポレートサイト(企業サイト)とはあらゆるステークホルダー(顧客・取引先・求職者・投資家)に情報提供するためのサイトです。会社概要や事業内容、経営理念、ニュースリリースなどを掲載します。

一方、LPが対象とするユーザーは「特定のターゲット」に限定されます。たとえば商品販売を目的としたLPなら顧客、仕入先確保を目的としたLPなら取引先候補、求人を目的としたLPなら求職者のみがターゲットです。

コーポレートサイトにはあらゆるユーザーが訪れますが、LPにはごく限られたユーザーしかアクセスしません

サービスサイト

サービスサイト

サービスサイトとはリード獲得を目的に運営されるサイトです。サービス・製品の詳細情報、導入事例、料金プランなど、顧客・取引先へのさまざまな情報が提供されています。

サイトの目的や対象とするユーザーはLPと重なりますが、目的を達成するまでのスピード感に差異があることがポイントです。LPはユーザーに対して即断即決を求めるため、集客したユーザーにそのままコンバージョン(注文など)してもらわなければなりません。

一方、サービスサイトは迷っている方、情報収集中の方などを含め、薄く広くユーザーとの接点を持つことが目的です。すぐにコンバージョンしてもらう必要はなく、2度〜3度とサービスサイトに訪れるうちに問い合わせに至ることを目指します。

ECサイト

ECサイト

ECサイトとはイーコマース(電子商取引)を行うサイトで、インターネット上での販売を目的としています。

商品販売を目的としているところは、ECサイトもLPも同様です。しかし、ECサイトは基本的には多くの商品を扱っており、ユーザーが複数の商品を比較・購入できるように設計されています。

一方でLPは特定の商品やキャンペーンに焦点を当てていることが特徴です。特定の商品を購入するために最適化されているため、ユーザーに選択肢を与えることはほとんどありません。

ECサイトLP
複数の商品が列挙されている
その結果、ユーザーが能動的に商品を選ぶ
特定商品のみオファー(推奨)されている
その結果、ユーザーが受動的に購入するケースもある

LPの場合もあくまでもユーザーが自分で意思決定していますが、ユーザーが自分から「買いたい」と思うよう、LPでうまく誘導していくということがポイントです。

オウンドメディア

オウンドメディア

オウンドメディアとは企業やブランドが自社で運営するメディアです。ユーザーに役立つブログや記事コンテンツを発信し、いわゆるコンテンツマーケティングを行います。オウンドメディアもLPもWebマーケティングでは欠かせない存在ですが、対象とする顧客層が異なることがポイントです。

オウンドメディアは情報提供を通じてブランド認知・商品認知を高め、潜在顧客との関係を構築することを目的としています。直接的な売上を作るサイトではなく、未来の売上を作るサイトともいえるでしょう。

一方でLPは、訪れたユーザーに今すぐ買ってもらうためのページです。短期的な目標達成にフォーカスしているともいえます。

オウンドメディアでニーズ潜在層と接点を持ち、LPでニーズ顕在層からの注文を獲得していくことが、Webマーケティングの定石です。

LPの役割と目的

記事内でも何度か触れていますが、LPの役割・目的としては次のような要素が挙げられます。

  • プロモーション施策のゴール地点
  • 特定アクションの促進

それぞれ詳しく見ていきましょう。

プロモーション施策のゴール地点

Web広告やSNS広告、メルマガなどのプロモーションでは、顧客に電話、メール、LINEなどから連絡(問い合わせ)してもらうよう促すことも可能です。しかし広告で伝えられる情報は限られるため、いきなり注文ステップまで進めることはハードルが高いかもしれません。

LPは広告そのものよりは伝えられる情報が多いため、このようなプロモーション施策のゴール地点の一つとして活用できます。電話やメールでいきなり注文してもらうのではなく、まずは広告のゴール地点としてLPを設定し、そこで購入の意思決定をしてもらうということです。

特定アクションの促進

LPに集めたユーザーに対し、購入・資料請求・会員登録など特定アクションを促すことがLPの最終的な目的です。

この目的を達成するために、LPの構成を考えるときはユーザーに取ってほしい行動を一つに絞ります。一つのアクションにフォーカスすることで、訪問者が迷うことなく次のステップ(購入・申し込みなど)に進むよう促せるのです。

LPを作成する際のメリット

LPを作成する際のメリット

LPを作成するメリットとしては、次のような点が挙げられます。

  • ユーザーの離脱を防ぎやすい
  • ユーザー属性ごと異なる訴求ができる
  • ユーザー行動を見て改善しやすい

これらの結果、最終的にコンバージョン率を高めやすいこともLPのメリットだといえるでしょう。

ユーザーの離脱を防ぎやすい

まず前提として、Webマーケティングにおいて「ユーザーの離脱」は防ぐべき行動です。離脱されてしまっては売上につながらず、広告費をかけて集客した意味がありません。

一般的なWebサイトのページにはメニューや他の記事への内部リンクが設置されており、ユーザーが別のページへ移動してしまう可能性もあります。オウンドメディアやサービスサイトなど、情報提供を目的としたサイトであれば、このような行動も問題ありません。

しかしいざ売上を確保するフェーズでは、ユーザーが別ページへ遷移(離脱)する可能性を排除すべきです。別のページに遷移するたびに、ユーザーが離脱してしまう可能性は高まります。

LPはユーザーが知りたい情報が1ページに集約されており、余計なメニューや内部リンクも設置しないため、上から下に順番に読み進めていけば自然とCTAに辿り着きます。

CTA(Call To Action)

ユーザーの行動を喚起する要素。LPでは別ページへの遷移を防ぐため、「注文はこちら」「今すぐ資料請求」といったマイクロコピーと合わせて入力フォームを用意する。

優れた営業スタッフが話すような順番で、効果的に情報を伝えられるため、ユーザーの離脱を防ぎつつコンバージョンにつなげやすいことが特徴です。

ユーザー属性ごとに異なる訴求ができる

対人での営業であれば、営業スタッフが相手の情報を収集しながら、それぞれの属性ごとに適切な営業トークを展開することも可能です。

これと同じように、まずはWeb広告・SNS広告でターゲティングを実施し、そのターゲット属性に合わせたLPを複数枚用意すれば、オンライン上でありながらユーザーそれぞれの属性に合わせて訴求できます

たとえばある健康食品メーカーが、プロテインを販売しているとします。たとえ同じ商品だとしても、次のようにユーザー属性が異なれば、興味関心がある内容も違うでしょう。

ユーザー属性興味のある内容
運動している若年層筋肥大・筋持久力への影響
(パフォーマンスの向上)
健康に気をつけているシニア層筋力維持・体力維持への影響
(健康状態の維持)
ダイエット中の女性カロリー量・脂肪燃焼への効果

すべてに効果的なプロテインであるとしても、あらゆる情報をLP内に載せてしまうと、ターゲット以外のユーザーがその箇所で離脱してしまう可能性が高いです。

たとえばシニア層に対して筋肥大の情報は不要ですし、ダイエット中の女性に体力維持への効果は必要とはいえません。このような不必要な情報があると、そこで購入への意欲が削がれてしまう可能性があるのです。

しかし広告でユーザーを選別し、ターゲットユーザーの属性に合わせて訴求できるLPを用意しておけば、コンバージョン率を極限まで高められます。ユーザーに必要な情報だけを訴求し、LPを読み進めれば進めるほど購買意欲を高めることが理想です。

ユーザー行動を見て改善しやすい

LPは特定のアクションにフォーカスしているため、訪問者の行動データを収集・分析し改善しやすいことも特徴です。

たとえばヒートマップを導入すると、「よく読まれているエリア」「ユーザーが離脱しているエリア」などを可視化できます。もしコンバージョン率が想定より低く、商品紹介の箇所で離脱されているとしたら、現在掲載している情報はユーザーにとって魅力的ではないのかもしれません。

このような仮説を立て、ユーザー行動に沿って内容を改修しやすいこともLPならではの魅力です。なお、このようにユーザー行動をもとにLPを改修していくことはLPO(Landing Page Optimization|ランディングページ最適化)と呼ばれます。

LPを作成する際のデメリット

LPを作成する際のデメリット

LPには多くのメリットがありますが、作成にあたっては次のようなデメリットが存在することも知っておきましょう。

  • 複数枚用意するためのコストがかかる
  • SEOでの集客は期待できない
  • LPのクオリティによっては成果が出ない

それぞれ詳しく解説します。

複数枚用意するためのコストがかかる

成果を挙げるためには、異なるユーザー属性やキャンペーンごとに複数のLPを用意しなければなりません

たとえば異なる年齢層、性別、ユーザーニーズなどで場合分けしLPを作成するとなると、それぞれにデザイン、コピーライティング、コーディング、LPOの作業が必要となるため、ある程度のコストが必要になります。

SEOでの集客は期待できない

LPは通常、広告やメルマガなどブッシュ型プロモーションからのトラフィックを前提に設計されます。コンバージョン(販売)に特化するため、SEOに適した(検索キーワードを意識した)構成にできるとは限らないためです。

そのためLPに集客するためには、広告コストがかかり続けます

LPのクオリティによっては成果が出ない

LPを制作したからといって成果が出るとは限りません。

ターゲットにメッセージが伝わらなかったり、デザインが好ましくなかったりすると、コンバージョン率が低くなる可能性があります。確実に成果を出すためには、マーケティングに強くLP制作の実績が豊富なWeb制作会社に協力してもらいましょう

マーケティングに強いWeb制作会社であれば、ターゲットとなるユーザーの特性に合わせた、コンバージョン率の高いLPを制作してくれます。

LP制作の費用

LP制作の費用相場は、10万円以下〜60万円以上と幅があります。制作費用を左右する要因の代表例は次のとおりです。

要因概要
ページの長さ長ければ長いほど高い
撮影・素材制作カメラマン・イラストレーターを起用すれば費用が発生
レスポンシブ対応依頼先によってはオプション扱い
納品形式データ納品なら安く、公開まで依頼すると高い
広告運用LPへの集客施策まで依頼すればランニングコストがかかる
依頼先Web制作会社は品質が信頼できるが費用は高め
フリーランスは品質管理が難しいものの費用は低水準
依頼する業務量企画構成やライティングなど、外注する業務量によって費用が変わる

参考:ランディングページ作成費用の相場とは?LP制作事例をもとに徹底解説

これらの要因が組み合わさることで、LP制作費用が決まります。代表的な制作パターンをいくつか紹介するので、参考にしてみてください。

費用を安く抑えたいとき|パターン1

費用を安く抑えたい場合、たとえば10万円以下でLPを制作するとなると、基本的にはコーディングしか任せられない可能性が高いです。構成や文章・写真などの素材は自社で用意し、デザインも基本的な要素に絞ったシンプルなLPテンプレートを利用することになります。

ページを短めに設定し、テキスト中心のシンプルな構成としつつ、無料素材を活用するとある程度のクオリティは担保できるでしょう。また、Web制作会社に依頼するよりは、フリーランスのコーダーに依頼したほうが費用を抑えられます。

初めてLPを制作する場合や、テスト的なプロモーションを行いたい場合には、このような費用を抑えた方法も有効です。ただし成果を上げられるとは限らないため、可能であれば次に紹介するパターンを選ぶことをおすすめします。

費用を抑えつつ広告運用にも取り組みたいとき|パターン2

費用を抑えつつ広告運用にも取り組みたい場合は、中程度のページ長さのLPをWeb制作会社の協力のもと用意し、広告運用は自社対応するといいでしょう。

30万円以上のLP制作予算があれば、競合調査やセールスライティングなど、成果の出るLPに欠かせない要素まで依頼できます。写真撮影・素材制作まで依頼することは難しいかもしれませんが、2時間など短時間に絞った撮影であれば実現できるかもしれません。

30万円〜60万円のLPをターゲット別に数枚用意し、広告運用については状況を見ながら予算調整してみてください。

本格的なWebマーケティングに取り組みたいとき|パターン3

本格的なWebマーケティングに取り組みたい場合には、60万円以上のLP制作予算を確保し、なおかつ広告運用も代理店に任せるといいでしょう

充実したコンテンツにするためにページを長くし、プロのライター、カメラマン、デザイナーを起用することをおすすめします。動画も埋め込むと、よりユーザーへの訴求効果が高まるためおすすめです。

広告運用もトータルサポートしてくれるWeb制作会社であれば、運用結果を見ながらLPOにも対応してくれるでしょう。

LP制作の流れ

LP制作の流れ

LP制作はおおむね次のような流れで進みます。

  1. ターゲットの明確化
  2. 企画構成
  3. コピーライティング
  4. デザイン制作
  5. コーディング・テストアップ
  6. 公開・納品

それぞれの工程について具体的に解説するので、全体像を掴む参考にしてみてください。

1.ターゲットの明確化

LPを制作するうえでもっとも重要なことは、ターゲットを明確にすることです。どのようなユーザーのためにLPを作成するのかをはっきりさせ、そのターゲット層のニーズや課題、購買のきっかけとなりうるベネフィットを徹底的に分析します。

ターゲットによって訴求内容やデザインなども変わるため、すべての工程に先だって決めておきましょう。

企画構成

ターゲットが定まったら、企画構成ステップに進みます。これは『どのようなLPにするか』を決める工程です。

セールスライティングを意識し、成果を挙げるためにはどのような順序で訴求するべきか考える必要があるため、マーケティングの知識もあるライターに協力してもらうことをおすすめします。(構成案の例は後述します)

企画構成のタイミングでLPのプロトタイプとなるワイヤーフレーム(WF)も作成しておくと、完成図をイメージしやすいです。

コピーライティング

企画構成ステップでLPの骨子を決めたら、LPに掲載するテキストを作成していきます。

LPには写真や動画、イラストなども掲載しますが、ユーザーを最終的に後押しするのは文章コンテンツであるため、ターゲットに響く言葉を選ばなければなりません

キャッチコピー、サブヘッド、ボディコピー、CTAなど、それぞれの構成ごとに最適なテキストを掲載しましょう。

デザイン制作

LPの根幹となる文章コンテンツが完成し、写真素材なども用意したら、構成・ワイヤーフレームをもとにデザインしていきます。

LPがユーザーに与える印象はデザインの良し悪しによって左右されるため、プロのデザイナーに協力してもらいましょう。

コーディング・テストアップ

デザインが完成したら、次はコーディングの工程です。コーディングとはデザインをWeb上に再現することで、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語(コード)を使ってページを作成していきます。

なお、成果を出すためには、Webサイトが一つのHTMLで複数のデバイスサイズに適応する「レスポンシブデザイン」でコーディングしてもらうことが重要です。ユーザーが扱うデバイスは多様化しており、PC・スマートフォン・タブレットなどあらゆるデバイスに最適なレイアウトで表示させるLPでなければ、見込み客を逃してしまうかもしれないためです。

コーディングが完了したらサーバーにテストアップし、PCやスマートフォンなどのデバイスから実際にアクセスしてみます。ユーザーになったつもりでLPを操作し、問題がなければ完成です。

公開・納品

すべてのテストが完了したら、LPを公開します。公開しただけではアクセスしてもらえないため、広告やメルマガ、SNSなどを使って集客しましょう。

公開後もデータ分析を行い、LPOを続けていくことも重要です。

LPを制作する際の4つのポイント

LPを制作する際の4つのポイント

ここまでで触れている内容もありますが、LPで成果を挙げるためには次の4点を意識してみてください。

  1. ユーザーの心をつかむファーストビュー
  2. 製品・サービスの訴求
  3. ユーザーフレンドリーなデザイン
  4. コンバージョンの要因となるコンテンツを配置

それぞれ具体例を挙げながら解説します。

1.ユーザーの心をつかむファーストビュー

LPにアクセスしたときに最初に表示される部分を「ファーストビュー」と呼びます。このファーストビューによってユーザーの第一印象が変わるため、コンバージョン率を高めるためには、ファーストビューでユーザーの心を掴まなければなりません

ユーザーの興味を引くキャッチコピーを設置しつつ、即行動に移せるようCTAも設置しておくことが望ましいです。たとえばオンライン英会話サービスへの入会を促すLPだとしたら、「1日10分で英語が話せるようになる!」などユーザーへベネフィットを伝えるキャッチコピーを設置し、その直下に「無料で資料請求」などのCTAを設置しておきます。

また、ファーストビューが魅力的でなければ、ユーザーは即離脱してしまうかもしれません。ユーザーにLPを読み進めてもらうためにも、ファーストビューにはこだわりましょう。

2.製品・サービスの訴求

コンバージョンを獲得するためには、当然LP内で製品・サービスを訴求する必要があります。しかし、ただメリットや機能を伝えるだけでは成果は薄いでしょう。

ユーザーが抱える問題やニーズに対して、その製品・サービスがどのような解決策となるのか、つまり「ベネフィット」を分かりやすく説明する必要があります

フィットネスクラブを例に考えてみましょう。『食事管理』『トレーニングプラン』『プロによる運動サポート』などはメリット(機能)です。これだけを訴求しても、ユーザーの感情は動きません。

一方、これらメリットの先にある「2か月で理想の体型に!」という訴求は、『短期間で痩せられる』というベネフィットを伝えられるため、ユーザーの感情を動かす効果が期待できます。

LP内で製品・サービスを訴求するときは、メリットだけではなくベネフィットを伝えるよう意識してみてください。

3.ユーザーフレンドリーなデザイン

ユーザーフレンドリーなデザインとは、ユーザーがストレスを感じることなくLPを閲覧し、次のアクション(申し込みなど)に自然と進めるよう工夫されたデザインのことです。

いくら製品・サービスの魅力を伝えようとしても、「どこから申し込んだらいいのか分からない」「ページが重すぎて画像が読み込めない」など、使いにくいLPであればコンバージョンは期待できません。

LPで成果を出すためには、単にきれいでオシャレなデザインにするのではなく、ユーザーが使いやすいデザインを意識することが重要です。

4.コンバージョンの要因となるコンテンツを配置

どれだけ製品・サービスの魅力が伝わったとしても、ユーザーは購入を迷うものです。コンバージョンをしっかり獲得するためには、ユーザーを後押しするコンテンツを配置しなければなりません

このようなコンバージョンの要因となるコンテンツは「オファー」と呼ばれます。たとえば次のような訴求は、オファーの代表例です。

  • ”無料で”資料請求、などの価格訴求
  • ”今だけ”20%OFF、などの期間限定訴求
  • 効果に満足できなければ”返金できます”、などの安心感訴求

このようにユーザーの心理的障壁を取り除くコンテンツを用意すると、コンバージョン率を高めやすいです。

CVを加速させるLPの構成案

CVを加速させるLPの構成案

ターゲットとなるユーザー属性や、商品の特性などによっても異なるため、LPの構成に正解はありません。しかし、コンバージョンを加速させるLPの構成としては、次のような流れが一般的です。

LP内の位置含める要素
ファーストビューキャッチコピー
CTA
オープニング
(ファーストビュー直下)
問題提起
親近感訴求
ボディ解決策
ベネフィット
ベネフィットの証拠
商品・サービス内容
コンバージョンエリアオファー
クロージングCTA
追伸

LP上部から下部までのコンテンツ・及び配置

フィットネスクラブを紹介するLPを例に、LP上部から下部までのコンテンツ・および配置例を見てみましょう。

LP内の位置含める要素具体的なコンテンツ例
ファーストビューキャッチコピー2か月で理想の体型に!
CTA無料体験の申し込みはこちら
オープニング
(ファーストビュー直下)
問題提起今年の夏は彼女と海に行く!
でも、お腹が出ている、これはまずい、、
親近感腹筋や腕立てを始めてみたものの、まったく効果が出ない。
そんなこともありますよね。
ボディ解決策でも、大丈夫です。
ABCフィットネスなら、理想の身体を手に入れられます。
ベネフィットトレーニング期間は2か月!
今から始めれば夏に間に合います。
ベネフィットの証拠去年のABCフィットネス受講生の声
「5月からトレーニングをはじめて、7月には理想的な身体になりました!」
「彼女からの評判もよかったです!」
商品・サービス内容ABCフィットネスの特徴は、次の3つです。
食事管理
トレーニングプラン
プロによる運動サポート
コンバージョンエリアオファー通常は2か月で5万円のところ、
5月末までの申し込みなら20%OFFの4万円!
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まずは1度、トレーニングをお試しください
追伸今年の夏こそ、理想の身体で彼女とデートに

効果の出るLPの活用方法

LPを制作しただけでは、求める効果は得られません。コンバージョン数を最大化するためにも、次の3点を意識して運用してみてください。

  • 広告を活用して流入数を上げる
  • 企業ホームページ・オウンドメディアからランディングページ(LP)へ誘導する
  • ヒートマップを利用して改善(LPO)を行う

それぞれ詳しく解説します。

広告を活用して流入数を上げる

検索エンジン以外でLPへ集客するとなると、広告・メルマガ・SNSなどの活用が考えられます。この中でもっとも短期的かつ効率的に集客できるのが「広告」です。

リスティング広告であればニーズが顕在化しているユーザーを獲得できますし、ディスプレイ広告・動画広告・SNS広告などであれば、ユーザー属性や興味関心を絞って集客できます。

メルマガ・SNSなどを活用すれば費用はかからないかもしれませんが、なかなかLPへ集客できず、成果が出るまでに時間がかかってしまうかもしれません。LP公開直後から成果を出すためには、広告を活用することも検討してみてください

企業ホームページ・オウンドメディアからランディングページ(LP)へ誘導する

広告などのプッシュ型プロモーション媒体だけではなく、企業ホームページ・オウンドメディアなど、プル型の媒体にもLPへの導線を設置しておくといいでしょう。

企業ホームページやオウンドメディアは情報提供を主目的としています。そのため、サイト内に直接的に商品を宣伝するコンテンツを設置すると、ユーザーに違和感を抱かれる可能性もゼロではありません。

企業ホームページ・オウンドメディアはあくまでも情報提供に徹し、商品・サービスに興味を持ったユーザーを販売に徹したLPへ誘導すれば、違和感を与えることなくプロモーションができるでしょう。

ヒートマップを利用して改善(LPO)を行う

LPのコンバージョン率を高めていくためには、記事前半でも紹介したヒートマップを活用したLPOが不可欠です。ヒートマップによって可視化される情報としては次の3つが挙げられます。

  • 熟読エリア
  • 終了エリア
  • クリック位置

ユーザーがまったくページを読み進めていない場合には、ファーストビューやオープニングで訴求している内容がユーザーニーズに合致していない可能性もあります。また、CTAがクリックされていないとしたら、ユーザーがボタンに気が付いていないのかもしれません。

ヒートマップで得られたデータから仮説を立て、日々改善していくことが重要です。

まとめ

この記事で紹介してきたとおり、効果的なLPを制作するためには意識すべきポイントが多々あります

ユーザーのことを理解するマーケティングスキル、訴求力の高い文章を書くセールスライティングスキル、魅力的なLPにするためのデザイン・コーディングスキル、適切なユーザーを集客するための広告運用スキルなど、すべてが揃わなければLPで成果を挙げることはできません。

JPCはマーケティングに精通したWeb制作会社として、LPの制作やLPOはもちろん、Web広告・SNS広告の運用にも対応しています。LPで成果を出したいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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