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2025.01.10

多言語ホームページ制作の費用相場はいくら?海外サイトの必要性とは

多言語ホームページ制作の費用相場はいくら?海外サイトの必要性とは

グローバル化が進み、海外で事業展開する企業が増えています。どの国においてもスマートフォンの普及率は高く、インターネット検索は世界共通の行動といえるでしょう。このため、あらゆる事業で「Webマーケティング」の重要性がますます高まっています。

こうした背景から、「多言語対応のホームページ制作」を検討する方も少なくないでしょう。多言語ホームページは、海外市場での成長を目指すうえで欠かせないツールですが、意識すべきポイントが多いため、制作費用も高くなりがちです。

この記事では、海外サイトの必要性とあわせ、多言語ホームページを制作するときの費用相場について、Web制作会社の視点から解説します。海外向けホームページの制作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

JPCの多言語サイト制作サービス

目次

多言語ホームページ(海外サイト)とは

「多言語ホームページ(多言語サイト)」とは、日本語だけでなく、英語や中国語など複数の言語で利用可能なWebサイトのこと。「海外サイト」と呼ばれることもあります。

一口に「多言語ホームページ」と言っても、その設計方法やURL構造にはいくつかのバリエーションがあります。たとえば、1つのドメイン内で異なる言語向けのページを作成する方法や、サブドメインで言語ごと(国ごと)に分ける方法、さらには国別ドメインを使用して完全に分離する方法などが挙げられます。

多言語ホームページ(海外サイト)とは

サブディレクトリとサブドメインの違い

サブディレクトリ:あるドメインの下層に作られたディレクトリ(例:○○.com/example/
サブドメイン:あるドメインを区分けしたもの(例:example.○○.com)

どちらも表示されるページ形式に変わりはないものの、サブディレクトリは○○.comと「完全に同じサイト」として扱われるのに対し、サブドメインは○○.comとは「別のサイト」として扱われる。

いずれのパターンで制作してもページ形式は基本的に同じであるため、ユーザーからは「多言語に対応したホームページ」として認識されます。ただし、それぞれのパターンには若干の差異があることを理解しておく必要があります。

たとえば、サイトの設計方法による違いが挙げられます。この点については後述しますが、多言語ホームページの特性として、設計手法が多岐にわたることを前提に記事を読み進めてみてください。

多言語ホームページの必要性

多言語ホームページの必要性

多言語ホームページは、次のような目的を達成するために必要不可欠な存在です。

  • 海外での認知度を高める
  • 海外ユーザーからの信頼を獲得する
  • 海外ユーザーの利便性を高める

それぞれ詳しく見ていきましょう。

海外での認知度を高めるため

何かを知りたいとき、基本的には母国語で検索する機会が多いでしょう。そのため、多言語対応したホームページがなければ、海外ユーザーに情報を届けることができません。

多言語対応のホームページがあれば、海外ユーザーにアクセスしてもらえる可能性が高まるため、結果として認知度向上効果が期待できます

海外の潜在顧客に自社の存在を知ってもらうためにも、海外展開を視野に入れはじめたら多言語ホームページを用意するといいでしょう。

海外ユーザーからの信頼を獲得するため

海外ユーザーからの信頼を得るためにも、多言語対応のホームページは欠かせない存在です。ホームページが多言語対応していることは、該当国のユーザーに配慮している企業姿勢の表れといえるでしょう。

「現地で事業を展開していること」や「現地でサポートを提供していること」をわかりやすく伝えるためにも、国ごとに適切なホームページを用意しておくといいでしょう。

海外ユーザーの利便性を高めるため

言語の壁があると、それだけでユーザーの利便性が損なわれてしまいます。商品やサービスの内容を簡単かつ正確に理解してもらい、ストレスなくホームページを閲覧してもらうためにも、事業展開している国の言語で情報を掲載することが重要です。

とくに、問い合わせ方法や購入手順、商品・サービスの注意点といったクリティカルな情報については、トラブルを防ぐためにも現地語で記載するべきでしょう。

多言語ホームページの制作にかかる費用相場

多言語ホームページの制作にかかる費用相場

多言語ホームページの制作費用は、主に次の4つに分けられます。

  • サイト制作費用
  • 多言語SEO対策費用
  • 翻訳費用
  • 運用費用

日本国内向けのホームページと比較すると対応範囲が広くなるため、制作費用が高くなりやすい点が特徴です。全体のコストを合計すると、多言語ホームページの制作には200万円以上かかるケースが多いでしょう。

ここでは、各内訳における対応業務と費用相場について詳しく紹介します。

サイト制作費用

まず、サイトそのものを制作する費用が発生します。対応業務の代表例は次のとおりです。

  • 企画・構成・ワイヤーフレーム
  • 写真撮影・素材制作
  • デザイン・コーディング
  • 公開

この費用感は、日本国内向けのホームページと大きく変わりません。小規模なサイトであれば50万円〜100万円程度、大規模なサイトでは100万円〜300万円程度が相場とされています。

15ページ〜20ページのコーポレートサイトやサービス紹介サイトを制作する場合は、100万円以上の予算を見込んでおくといいでしょう。

多言語SEO対策費用

SEO対策とは、ホームページを検索エンジン向けに最適化し、検索結果で上位表示されるようにすることです。多言語対応のホームページの場合、日本国内向けのサイトと比べ、意識しなければならない要素が増えます

一般的なSEO対策項目多言語サイト向けSEO対策
・見出し(Hタグ)の階層化
・ページ表示速度の高速化
・コアウェブバイタルの最適化
・タイトル・ディスクリプション設定
・内部リンク構造の最適化 など
・hreflangタグ設定
・言語ごとのXMLサイトマップ作成
・地域ターゲティング
・言語の切り替え機能
・対象国の検索エンジン調査
・対象国の検索キーワード調査 など

関連記事:多言語サイトのSEO対策のポイントを解説!Googleの海外サイト判別方法とは

上記は一例であるため、これら要素の中から一部だけ対応する場合は、サイト制作の一部として対応してもらえることもあります。しかし全要素に対応、もしくは追加要素にも対応するとなると、50万円〜100万円程度の予算は必要になるでしょう。

翻訳費用

多言語対応をするからには、当然翻訳費用が必要になります。翻訳費用の総額は、ページ数や事業ジャンル、対応する言語の種類によって大きく変動します。そのため、相場を「文字単価」で把握しておくことが重要です。

たとえば、プロの翻訳者による「人力翻訳」の場合、英語では文字単価が10円〜30円程度が一般的です。他の言語については対応可能な翻訳者が少ないため、さらに単価が高くなることが多いでしょう。

一方で、「機械翻訳」を利用することで、人力翻訳に比べ費用を抑えられる場合があります。ただし、翻訳内容が必ずしも正確とは限らないため、最終的に人力でのチェックが必要です。その結果、実質的には文字単価10円〜程度になるケースも少なくありません。

なお、海外で事業展開している企業であれば、社内に現地語を扱える人材がいるのではないでしょうか。そのため、翻訳は外注ではなく社内対応も検討してみてください。

運用費用

ホームページは制作して終わりではなく、継続的に運用していく必要があり、この運用にも費用が発生します。主な運用コストとしては、次のような項目が挙げられます。

  • ドメイン費用(国別のドメインを取得する場合)
  • サーバー費用(既存サイトと別のサーバーを使う場合)
  • サイト保守費用(制作会社への作業委託費用)

国別のドメインを取得する場合、年額1,000円〜5,000円程度の費用が必要です。一方で、「サブディレクトリ」や「サブドメイン」を利用する場合は、既存サイトのドメイン費用のみで済むため、追加の費用は発生しません。

また、既存サイトとは別のサーバーを使用する場合は、サーバー費用が必要に。この費用は契約するサービスによって大きく異なります。「現地サーバー」や「AWS」を利用する際には、円安の影響で費用が増加する可能性も考慮しておく必要があります。

なお、「サブディレクトリ」で多言語ホームページを展開する場合、既存サイトと同じサーバーを使用するため、通常は追加費用が不要です。「サブドメイン」の場合も、同一サーバーを利用するのであれば、追加費用が発生しないケースが一般的でしょう。ただし、サーバー容量を増やす必要がある場合には、別途費用が発生することもあります。

多言語ホームページの制作で注意すべき6つのポイント

多言語ホームページの制作で注意すべき6つのポイント

多言語ホームページで成果を出すためには、少なくとも次の6つのポイントを意識するべきです。

  1. パラメータ方式ではなく海外向けドメインを取得する
  2. 自動翻訳ではなく翻訳者に依頼する
  3. ターゲット国向けのデザインにする
  4. ターゲット国の検索エンジン事情を考慮する
  5. 日本語と現地語を併記しない
  6. サイト内で言語を切り替えられるようにする

それぞれのポイントについて、具体的に解説します。

1.パラメータ方式ではなく海外向けドメインを取得する

記事冒頭でも触れましたが、多言語ホームページを展開する方法(URL構造)には次のような種類があります。(ukはイギリスを意味します)

  • 国別のドメイン方式(example.uk)
  • サブドメイン方式(uk.example.com)
  • サブディレクトリ方式(example.com/uk/)
  • URLパラメータ方式(example.com?loc=uk)

この4つのパターンのうち、Googleが公式に非推奨としているのが4番目の「パラメータ方式」です。パラメータ方式は「同じURL」に「複数の言語コンテンツ」を設定する仕組みであるため、検索エンジンがどの国向け(言語向け)のコンテンツなのか正しく把握できず、混乱してしまう可能性があります。

また、検索エンジンは「パラメータによる多言語化」を想定していません。たとえば、検索エンジンがexample.com?loc=ukというURLを見つけた場合、「イギリス向けのサイト」と認識することはできるものの、同じように「example.com?loc=de(ドイツ向け)」や「example.com?loc=es(スペイン向け)」が存在したとしても、それらを改めてクロールするとは限りません。つまり、検索結果に反映されない言語ページが生じる可能性があるのです。

こうした検索エンジンの混乱を避けるためにも、記事冒頭で紹介した「国別のドメイン方式」「サブドメイン方式」「サブディレクトリ方式」を採用するのが基本です。

この3つはいずれもメリット・デメリットが存在しますが、予算の制約がない場合には、地域ターゲティング(国別ターゲティング)が明確で、国ごとの特性に合わせてサイトを運営しやすい「国別のドメイン方式」を選ぶといいでしょう。

ただし、ドメイン費用やサーバー費用を抑えたい場合は、「サブドメイン方式」や「サブディレクトリ方式」を選択しても大きな問題はありません。実際、多くの企業がこれらの方式を採用しています。

それぞれの方法のメリット・デメリットについては、多言語サイトのSEO対策のポイントを解説!Googleの海外サイト判別方法とはで詳しく解説しています。

参考:多地域、多言語のサイトの管理|Google検索セントラル

2.自動翻訳ではなく翻訳者に依頼する

昨今は生成AIが普及しているため、自動翻訳を利用しようと考えている方もいるかもしれません。しかし、成果の出る多言語ホームページにするためには、やはり自動翻訳よりプロの翻訳者に依頼したほうが安心です。

自動翻訳ツールの性能は向上しているとはいえ、現地ユーザーから見ると不自然な文章になってしまうことも少なくありません。企業の信頼を落とさないためにも、ターゲット国の言語・風習に精通した翻訳者を頼りましょう

3.ターゲット国向けのデザインにする

「日本国内向けのサイト」と「海外向けのサイト」で、基本的なサイト構造を大きく変更する必要はありません。ただし、各国の文化や風習には違いがあるため、日本で派手だと感じるデザインが、ターゲット国では魅力的に映るケースもあります。反対に、日本人目線では好ましいデザインが、ターゲット国のユーザーには受け入れられないこともあるでしょう。

現地で成果を上げるホームページにするためには、日本の感覚にとらわれず、ターゲット国にあわせたデザインを意識することが大切です。

4.ターゲット国の検索エンジン事情を考慮する

ターゲット国の検索エンジン事情を考慮する

デザインだけでなく、ターゲット国の検索エンジン事情を考慮することも重要です。

たとえば、日本では『Google』が圧倒的なシェアを占めていますが、中国では『Baidu(百度|バイドゥ)』がトップシェアを誇り、他にも『Sogou(捜狗)』や『Haosou』などが利用されています。

『バイドゥ』の検索対象となるには、中国国内で利用可能なWebサイトを管理するシステムに登録し、「ICP」というライセンスを取得する必要があります。

また、『Google』の場合はXMLサイトマップを登録することで、サイト内容を検索エンジンに明確に伝えることができますが、『バイドゥ』にはサイトマップ登録機能がないため、「robots.txt」を用いてサイト内容を伝える手法が求められます。

このように、検索エンジンに表示される条件は国ごとに異なります。せっかく制作したホームページをターゲットユーザーに届けるためにも、事前に各国の検索エンジン事情を確認しておきましょう。

5.日本語と現地語を併記しない

多言語対応のために、同一ページ内で「日本語」と「現地語」を併記しているサイトも見られます。しかし、Webマーケティングの観点から考えると、この方法は推奨されません。

たとえば、一つのページ(同一URL)に複数の言語が記載されている場合、検索エンジンがそのページを「どの言語向けのコンテンツ」として認識すればいいのかを判断できなくなる可能性があります。その結果、日本国内でも現地でも検索結果で上位表示されない事態を招くおそれも。

この問題を防ぐためにも、各言語ごとに独立したページを用意することが重要です。適切に分離された言語ページを制作することで、検索エンジンからの評価を高められるでしょう。

6.サイト内で言語を切り替えられるようにする

各言語ごとに独立したページ(サイト)を用意する際には、サイト内で簡単に言語を切り替えられる仕組みを整えることも重要です。

アクセスした「IPアドレス」から位置情報を割り出し、自動的にその地域向けのサイトを表示させることも不可能ではありません。しかし、IPアドレスによる位置情報は必ずしも正しいとは限らないため、誤った言語のサイトが表示されるリスクも。

そのため、言語切り替えは自動化するのではなく、ユーザーが自分で操作できる仕組みにしたほうが利便性が高いといえます。さらに、ユーザビリティを向上させるためには、次の点を意識することが大切です。

  • 全ページに切り替え機能を表示する:ユーザーがどのページにアクセスしてもスムーズに言語を変更できるようにする。
  • 選択中の言語を明示する:ユーザーの混乱を防ぐため、現在選択中の言語をページ内に表示する。
  • 切り替え先と元のページの統一感を保つ:ページの内容やデザインが揃っていることで、一貫した体験を提供できる。

また、「切り替え先のページ」と「切り替え元のページ」が検索エンジンから「重複コンテンツ」とみなされないよう、hreflangタグを活用することもおすすめします。これにより、各言語ページのSEO評価を適切に分散させることができます。

hreflangタグ

ページの対象言語をGoogleに伝えるタグ。日本語なら hreflang=”ja”、英語ならhreflang=”en”、などと指定することが可能。 hreflang=”en-US”のように言語と地域を同時に指定することもある。言語コードは「ISO 639-1」、地域コードは「ISO 3166-1」に準拠している。

多言語ホームページを制作する手順

多言語ホームページを制作する手順

多言語ホームページの制作には、翻訳などの工程が加わるため、通常のホームページ制作に比べて期間が長くなりやすい傾向があります。また、スムーズに進行しないケースも少なくありません。一概にはいえませんが、制作を効率的に進めるためには、次のような流れを意識することが重要です。

  1. 企画・要件定義
  2. 構成・ワイヤーフレーム作成
  3. テキスト制作・翻訳
  4. 写真撮影・動画制作
  5. デザイン・コーディング
  6. 最終確認・公開・運用

それぞれの工程ごとのポイントを解説します。

1.企画・要件定義

まず、多言語ホームページを「どのような目的」で、「どの国」の「どの言語」を対象に制作するのかを明確にすることが大切です。「海外向けのコーポレートサイト」なのか、「海外向けのサービス紹介サイト」なのかなど、具体的な目的を決めておきましょう。

さらに、URL構造を「国別のドメイン方式」「サブドメイン方式」「サブディレクトリ方式」のどれにするかを検討します。あわせて、hreflangタグを活用した多言語サイトならではの技術的な設定が必要かどうかも判断してください。

また、翻訳作業をWeb制作会社が対応するのか、依頼主が担当するのかといった役割分担についても事前に決めておく必要があります。これらの目的や要件が整理されると、多言語ホームページ制作にかかる費用の概算見積もりを出すことが可能になります。

2.構成・ワイヤーフレーム作成

構成・ワイヤーフレーム作成

次に、ホームページに掲載する情報を洗い出し、サイト構成を作成します。サイトをどのような設計(URL構造)にするかによって、ユーザビリティやクローラビリティに大きな影響を与えるため、プロのWeb制作会社に提案してもらうことをおすすめします。

並行してワイヤーフレーム(WF)を作成し、ページデザインの方向性を固めていきます。WFとは、各ページのレイアウトを簡略化した設計図のようなもので、本格的なデザイン作業に入る前にコンテンツの配置を決めるために使用されます。このWFに基づき、文章や写真などの素材を準備します。

なお、大幅な修正が必要な場合は、この工程までにWeb制作会社と認識をしっかり合わせておくことがポイントです。

3.テキスト制作・翻訳

WFで決定した内容に基づき、テキストを作成していきます。既に公開されているホームページがあり、それを海外向けに展開する場合には、すぐに翻訳作業へ進むことも可能です。

4.写真撮影・動画制作

ホームページに掲載する写真や動画は、既存サイトから転用することも可能です。また、ターゲット国向けに新規撮影を行ってもいいでしょう。

とくに動画の場合、現地向けに字幕やナレーションを追加することで、より伝わりやすいコンテンツに仕上げられます。JPCでは、英語・中国語・韓国語のナレーター手配も承っておりますので、必要に応じてお気軽にご相談ください。

JPCへのご相談はこちらから

5.デザイン・コーディング

翻訳済みのテキストや写真、動画などの素材が揃ったら、デザイン案を作成します。既存サイトのデザインをベースにするケースも少なくありません。

デザインが確定した後は、Webページとして表示できるようコーディングを進めます。この際、hreflangタグをはじめとした多言語SEOの設定もコーディング工程で対応します。

6.最終確認・公開・運用

コーディングが完了したら、最終確認を経て現地向けに公開します。URL構造によって公開手順が多少異なる場合もありますが、基本的にはWeb制作会社に任せることで安心して進められるでしょう。

多言語ホームページ制作でよくある質問

多言語ホームページ制作でよくある質問

さて、初めて多言語ホームページ制作に取り組む際、次のような疑問を抱く方が少なくありません。

  • 日本国内のサーバーにサイトを構築しても問題ない?
  • ホームページは言語ごとに制作すべき?国ごとに制作すべき?
  • 多言語ホームページは一般的なWeb制作会社に依頼できる?

専門的な内容も含まれますが、これらの疑問への回答と現実的な対応策をご紹介します。

日本国内のサーバーにサイトを構築しても問題ない?

多言語ホームページ制作について調べると、「各国ごとにサーバーを設置してサイトを構築すべき」といった情報を目にすることがあります。たしかに、検索ユーザーとサーバーの距離が遠い場合、レスポンス速度が遅くなるため、可能であれば対象国のサーバーにサイトを構築するのが理想的です。

しかし、現実的にはサーバー契約費用などの理由から、日本国内のサーバーに海外向けサイトを構築するケースも少なくありません。実際、必ずしも対象国のサーバーを利用しなくても、海外の検索エンジンで上位表示を狙うことは可能です。

そのため、日本国内のサーバーに海外向けサイトを構築した場合でも、大きな問題にはならないといえるでしょう

ホームページは言語ごとに制作すべき?国ごとに制作すべき?

海外向けのサイトを「言語ごと」に制作すべきか、「国ごと」に制作すべきかで悩む方も多いでしょう。

多言語SEOの観点からは、先述した「hreflangタグ」を活用し、「国別のページ(国別のサイト)」を制作することが推奨されています。たとえば、欧米で事業を展開している場合、「アメリカ向けの英語サイト」「カナダ向けの英語サイト」「イギリス向けの英語サイト」といった形で用意するのが理想的です。

ただし、国ごとに制作する場合、同じ言語で複数のサイトが存在することになります。この場合、「重複コンテンツ」として扱われないよう「hreflangタグ」で対象国を明確化するとともに、検索エンジンに優先表示させたいページを「canonicalタグ」で指定することが重要です。

一方で、国別にサイトを構築するには予算が必要です。そのため、現実的には英語サイト一つで複数の国をカバーするケースも少なくありません。まずは言語ごとのホームページを用意し、段階的に国ごとに展開していくのも効果的な方法でしょう。

多言語ホームページは一般的なWeb制作会社に依頼できる?

ここまで紹介してきたとおり、多言語ホームページの制作は比較的難易度が高いことが特徴です。そのため一般的なWeb制作会社に依頼したとしても、満足のいくクオリティで制作してもらえるとは限りません。

ハイクオリティな多言語ホームページを求める場合は、実績が豊富なWeb制作会社に依頼することをおすすめします。JPCは多言語ホームページの制作実績も豊富にありますので、お気軽にご相談ください。

JPCへのご相談はこちらから

多言語ホームページの制作事例

それでは最後に、JPCが携わった多言語ホームページの制作事例をいくつかご紹介します。

  • 英語版コーポレートサイト
  • 中国語版ブランドサイト(簡体字・繁体字)
  • タイ・ミャンマー・ベトナム・インドネシア向けの多言語展開サイト

このような多言語ホームページをご希望の方は、ぜひJPCにお問い合わせください。

多言語サイトの実績一覧はこちら

英語版コーポレートサイト

建設資材関連企業の英語版コーポレートサイトです。

英語版コーポレートサイト

出典:Kuriyama Holdings Corporation

「サブディレクトリ方式」を採用して英語版サイトを構築しました。ページ右上に言語切り替え機能を設置することで、ユーザーが簡単に言語を切り替えられるよう配慮しています。

さらに、CMSを活用してページを構築しているため、英語での情報発信を効率的に行える点も特長です。この仕組みにより、定期的なコンテンツ更新や多言語対応がスムーズに進められるようになっています。

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中国語版ブランドサイト(簡体字・繁体字)

中国語版ブランドサイトを制作した事例です。

中国語版ブランドサイト(簡体字・繁体字)

出典:京都特产 焦糖夹心饼干|京花福夹心饼干

台湾をはじめとする中華圏の観光客をターゲットにした商材のため、日本語・簡体字・繁体字の3言語で展開しています。多言語ページは「サブディレクトリ方式」で設計しており、ドメイン費用を追加で発生させずに効率的な運用を実現しました。

実績紹介ページはこちら

タイ・ミャンマー・ベトナム・インドネシア向けの多言語展開サイト

農機具を紹介する多言語サイトとして、タイ・ミャンマー・ベトナム・インドネシアに対応したサイトです。

タイ・ミャンマー・ベトナム・インドネシア向けの多言語展開サイト

出典:New Tractor Special Site|Agriculture|YANMAR Philippines

東南アジア各国のSNSへスムーズに誘導できるよう、FacebookやYouTubeアカウントに遷移しやすい設計を採用した点が特徴です。

また、サイト内に掲載している動画の制作から、海外向けのWeb広告配信まで、JPCがワンストップで対応しました。これにより、一貫したブランディングと効率的なプロモーションを実現しています。

実績紹介ページはこちら

まとめ

海外での認知度向上や信頼獲得を図るためには、各対象国にマッチした多言語ホームページの構築が欠かせません。

多言語ホームページは、日本国内向けのサイトと比較して業務範囲が広くなるため、制作費用として200万円以上を見込む必要があります。また、成果を上げるためには考慮すべきポイントが多岐にわたるため、一般的なWeb制作会社では対応が難しい場合も少なくありません。ハイクオリティなホームページを制作するためには、豊富な実績を持つWeb制作会社に相談することをおすすめします。

JPCでは英語はもちろん、中国や東南アジア向けの多言語ホームページ制作の実績が豊富です。さらに、サイト制作だけでなく、海外向け動画の制作やWeb広告配信もワンストップで対応可能です。多言語ホームページの制作や、一貫した海外向けのプロモーションを検討中の方は、ぜひJPCへお気軽にご相談ください。貴社のグローバル展開を全力でサポートいたします。

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