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2024.07.16

多言語サイトのSEO対策のポイントを解説!Googleの海外サイト判別方法とは

多言語サイトのSEO対策のポイントを解説!Googleの海外サイト判別方法とは

グローバル展開している企業がコンテンツマーケティングを実践する際、課題になるのが「多言語SEO」です。

実は日本語サイトを現地語に翻訳するだけでは、十分なSEO効果は期待できません。また、各言語ごとの情報を、どのようなサイト構造で展開するかによっても、SEO評価が異なります。

この記事ではGoogleの海外サイト判別方法をご紹介しながら、多言語サイトを運営するときに意識すべきSEO対策のポイントについても解説します。専門的な内容も多いですが、ぜひ参考にしてください。

多言語SEO対策が重要な理由とは?

多言語SEO対策が重要な理由とは?

まずはこの記事における「多言語SEO」の定義を明確にしておきましょう。そもそもSEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」のことです。検索エンジンはいくつか存在しますが、日本国内のSEOでは圧倒的なシェアを誇るGoogleにフォーカスします。

そして多言語SEOとは、海外向けのサイトを運営するときに、それぞれの現地に適したSEO対策をしていくことです。Googleにフォーカスするケースが多いですが、国によっては百度(バイドゥ|中国)やYANDEX(ヤンデックス|ロシア)を重視することもあります。この記事では、世界的に見てもシェアの大きいGoogleに着目し、多言語SEOについて解説します。

Googleアルゴリズム

Googleのアルゴリズムで重要視されるポイントは多々ありますが、もっとも重要なことは「ユーザーにとって有益な情報かどうか」です。これは単純に「一つのページ」に有用な情報があるかどうかだけではなく、サイト単位で判断されます。

たとえば日本の機械メーカーが、ドイツ向けに販路を拡大する場面で考えてみましょう。日本国内向けのサービスサイトに、ドイツ語に直訳したページを2〜3個追加したところで、その情報はドイツの方にとって有益だといえるでしょうか。

反対に、スペインの医療メーカーが日本に展開する場面で、日本語に直訳されたページが少しあるだけだとしたら、その情報は信頼できるでしょうか?どちらも現地のユーザーからしてみると、情報不足かつ信頼性に欠けると言わざるを得ません。

もし多国籍にビジネスを展開するのであれば、その現地ユーザーにとって真に有益なサイトを構築する必要があります。多言語SEOは、検索エンジンに「このWebサイトは現地ユーザーにとって有益なサイトである」と伝えるための手段なのです。

多言語サイトをGoogleの検索エンジンはどう判断する?

多言語サイトをGoogleの検索エンジンはどう判断する?

Googleの検索エンジンが、あるサイトを「多言語サイトである」と判別する要素としては、次のような例が挙げられます。

  • 国別ドメイン
  • hreflang
  • IPアドレス
  • サイトのビジネスプロフィール

国別ドメインとは、国・地域を対象に付与されている固有トップレベルドメインです。(正確には「国別コードトップレベルドメイン」といいます)

たとえば日本は「.jp」、イギリスなら「.uk」が国別ドメインです。国別ドメインで運営されているWebサイトであれば、そのサイトは当該国向けのサイトであることがすぐにわかります。

.co.jp

コーポレートサイトなどで見かけることの多い「.co.jp」は、日本で登記された会社のみが登録できる「日本企業限定」のドメイン。

hreflangとは「ページの対象言語をGoogleに伝えるタグ」です。 hreflangで言語を指定しておけば、そのURLがどの国向けのページなのかを知らせることができます。(たとえば日本語なら hreflang=”ja”と指定します)

また、そのサイトのあるサーバーのIPアドレスも考慮されます。IPアドレスとはインターネット上の住所のようなものです。たとえばIPアドレスから、そのサイトが日本のサーバーにあることがわかれば、日本向けのサイトである可能性が高いでしょう。

ただし、必ずしもサーバーの位置=ターゲット国とならないことはGoogleも理解しています。IPアドレスからの位置分析は困難で、一般的に信頼できるものではないとGoogleも明言しているため、そこまで気にする必要はないでしょう。

ここまでは技術的な要素が続きましたが、サイトのビジネスプロフィールに掲載されている情報によっても、多言語サイトであることを認識してもらえるでしょう。たとえば、サイト概要に「このサイトは京都の○○メーカーが、スペイン語圏の方向けに運営しています」と、スペイン語で記載してあれば、ある程度は考慮してくれると考えられます。

4つの要素を紹介しましたが、いずれかの要素だけで判断されることはなく、さまざまな情報を組み合わせたうえで複合的に判断されると認識しておきましょう。

多言語SEOに適したURL構造

多言語SEOに適したURL構造

多言語SEOでは、「当該Webサイト」そのものが現地ユーザー向けであることをGoogleに知らせる必要があります。このような場合、言語ごと(地域ごと)のURLを使用することが求められますが、その方法は一つではありません。

URL構造の代表的な選択肢は次の4つです。(イギリスを意味するukで例示します)

  1. 国別のドメイン(example.uk)
  2. サブドメイン方式(uk.example.com)
  3. サブディレクトリ方式(example.com/uk/)
  4. URLパラメータ方式(example.com?loc=uk)

このうち最後のパラメータ方式は地域ターゲティングを認識できない可能性があるため、Googleが公式に非推奨としています。そのため効果的な選択肢は1番〜3番の方法です。それぞれのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

(参考:多地域、多言語のサイトの管理|Google検索セントラル

国別のドメイン

国別のドメイン、つまり先述した国別コードトップレベルドメインでサイトを分割する方法は、もっとも明確に地域ターゲティングできる方法です。

既存サイトとの分割が容易で、「example.uk」としておけば一目でイギリス向けのWebサイトであることがわかります。また、現地のサーバーにWebサイトを構築することも可能です。

しかし、必ずしも当該国の国別コードトップレベルドメインを取得できるとは限らず、取得できたとしても費用が高額になる可能性もあります。

また、既存サイトのドメインとは完全に別のサイトとして扱われます。「example.uk」というドメインではイギリスでしかターゲティングできないため、複数の国でWebサイトを展開する場合は、「example.de(ドイツ)」「example.es(スペイン)」など、複数のドメインを用意しなければなりません。

そのためドメイン取得費用が積み重なってしまいます。当該国ごとにサーバーを借りるとしたら、ランニングコストが高額になってしまうこともデメリットです。

サブドメイン方式

サブドメイン方式は、とくにgTLDを用いているサイトにおすすめです。

gTLD

Generic Top Level Domain(分野別トップレベルドメイン)のことで、その名のとおり特定分野・領域ごとに割り当てられているトップレベルドメインです。gTLDは地理的制限なく使えることが特徴で、たとえば「.com|商業組織用」「.net|ネットワーク用」「.org|非営利組織用」「.edu|教育機関用」などが該当します。

日本国内で「example.com」のWebサイトを運営している場合、イギリス向けであれば「uk.example.com」というサブドメインを用います。追加のドメイン取得費用などは不要で、手軽に導入できることが特徴です。「de.example.com(ドイツ)」「sp.example.com(スペイン)」など、コストをかけずにサイト展開できます。

さらにサブドメインもURL構造上は別サイトとして扱われるため、新規ドメインを取得するときと同じくらい、容易にサイト分割(別々のサイトとして管理)できることもメリットです。たとえばサブドメインの場合も、既存サイトと別のサーバーに現地のサイトを構築できます。

サブドメイン方式に大きな短所はありませんが、ユーザーがURLのみでは地域ターゲティングを認識できない可能性があることは留意しておきましょう。たとえば、「example.es」というサイトは「スペイン国内にいる人向け」のサイトですが、「sp.example.com」というサイトが「スペイン国向け」なのか「世界中のスペイン語圏向け(メキシコやアルゼンチンなども含む)」なのか、URLからは判断できないのです。

サブディレクトリ方式

サブディレクトリもgTLDを用いているサイトでは選択肢になるでしょう。先述した「example.com」のWebサイトをイギリス向けに展開する場合、「example.com/uk/」と下層にディレクトリを配置します。

サブディレクトリ方式では、多言語サイトもURL構造上は既存サイトと同一ドメイン内に存在することが特徴です。サブドメイン方式よりも導入は簡単です。

ただし完全なサイトの分割はできず、サーバーも分散できません。また、サブドメイン方式と同じくURLのみでは地域ターゲティングを認識できないことも覚えておきましょう。

多言語SEO対策の6つの方法

多言語SEO対策の方法

ここからは具体的にどのように多言語SEOを進めていくのか、主な選択肢を紹介します。多言語SEOでやるべきことは多々ありますが、すべてに対応するためには膨大なリソースが必要です。まずは次の6つを意識してみてください。

  1. hreflangタグの設定
  2. 言語ごとのXMLサイトマップの作成
  3. 地域ターゲティング
  4. 言語を切り替えられるようにする
  5. 対象の国の検索エンジンを考慮する
  6. 対象国のキーワードを選定する

それぞれ例を挙げながら解説します。

1.hreflangタグの設定

まずは記事前半でも紹介したとおり、hreflangタグを設定しましょう。hreflangの記述方法は次の3種類です。

  • headタグ内にリンク要素として記載
  • HTTPヘッダーに記載
  • XMLサイトマップに記載

もっとも簡単なのは、headタグ内への設置です。たとえばサブディレクトリで多言語展開するWebサイトであれば、次のように記載します。

6_サブディレクトリで多言語展開するWebサイトのhreflangタグの設定

<link rel=”alternate” hreflang=”ja” href=”https://example.com/”>  |日本語(ja)のトップページ
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://examp.com/uk/”> |英語(en)のイギリス向け(uk)トップページ
<link rel=”alternate” hreflang=”es” href=”https://examp.com/es/”>|スペイン語(es)のスペイン向け(es)トップページ

なお、必要に応じて「言語」と「地域」を同時に指定することも可能です。たとえばアメリカ向けの英語サイトなら次のように指定します。

7_言語と地域を同時に指定する場合のhreflangタグの設定

<link rel=”alternate” hreflang=”en-US” href=”https://examp.com/us/”>

言語コードは「ISO 639-1」、地域コードは「ISO 3166-1」に準拠することも覚えておきましょう。

2.言語ごとのXMLサイトマップの作成

XMLサイトマップを使用すると、各URLのすべての言語別・地域別バージョンをGoogleに知らせることができます。

XMLサイトマップ

検索エンジンにWebサイトのページ内容すべてを知らせるために使われるXML形式ファイルのこと。「sitemap.xml」の名称で作成するケースが多い。

言語ごとにXMLサイトマップを作成すれば、検索エンジンに言語別ページの存在を確実に伝えることが可能に。たとえば日本語サイトはsitemap_ja.xml、英語サイトはsitemap_en.xmlなどと作成し、各サイトマップには当該言語ページのみをリストアップすると、検索エンジンがクローリングしやすくなります。

このようなXMLサイトマップ作成には専門的な知識が必要となるため、技術者の在籍するWeb制作会社に相談することをおすすめします。

3.地域ターゲティング

地域ターゲティング(言語ターゲティング)でもっとも重要なことは、先述した多言語サイトのURL構造です。推奨される選択肢を再掲します。

  1. 国別のドメイン(example.uk)
  2. サブドメイン方式(uk.example.com)
  3. サブディレクトリ方式(example.com/uk/)

どの方法も一長一短ですが、費用や運営リソースに余裕があれば「国別のドメイン」を選んでもいいでしょう。既存サイトが「.com」などのgTLDで、費用は抑えつつ明確に地域ターゲティングをしたい場合は「サブドメイン方式」がおすすめです。

なお、既存サイトが「.co.jp」などの国別ドメインの場合は、当該国向けに新規ドメインを取得することをおすすめします。たとえexample.co.jp/sp/などとディレクトリで区切ったとしても、トップレベルドメインが日本向けのサイトである以上、現地へのターゲティングが難しいためです。(example.co.jp/sp/は日本向けのスペイン語情報と捉えられる可能性があります)

4.言語を切り替えられるようにする

言語を切り替えられるようにする

多言語展開のサイトでは、ユーザーが任意で言語を切り替えられるようにしておきましょう。ユーザーのIPアドレス情報から、自動的に当該言語のサイトへリダイレクトすることも可能ですが、先述したとおりIPアドレスによる位置情報は必ずしも正しいとは限りません。そのため言語切り替えは自動化せず、ユーザーの操作に任せたほうが安心かつ便利です。

よりユーザビリティを高めるためには、次のポイントも意識してみてください。

  • 全ページに言語切り替え機能を表示(ユーザーがどこにアクセスするかわからないため)
  • 選択中の言語を明示(ユーザーの混乱を防ぐため)
  • 言語切り替え先のURLが、切り替え元のページと同内容・同デザイン(ユーザーの混乱を防ぐため)

言語切り替えによって表示するページが検索エンジンから「重複コンテンツ」とみなされないよう、先述したhreflangタグを記述しておくことも覚えておきましょう。

5.対象の国の検索エンジンを考慮する

ここまでGoogle向けの情報をご紹介してきましたが、記事冒頭で述べたとおり国によって主流の検索エンジンは異なります。基本的にどの検索エンジンも傾向は似ていますが、当該国の検索エンジンシェアを調べておきましょう。

たとえば中国シェア1位のバイドゥの場合、そもそも検索対象としてみなされるためには、中国国内で利用可能なWebサイトを一括管理している「ICP」に登録しなければなりません。また、バイドゥにはGoogleサーチコンソールのようなXMLサイトマップを登録する機能がないため、robots.txtによりサイト内容を伝える必要があります。

このように、対象国の検索エンジンならではの特徴もあるため、あらかじめ対策しておきましょう

6.対象国のキーワードを選定する

対象国のユーザーに役立つコンテンツにするためには、テクニカルなSEO対策だけではなく、現地ならではのキーワードを選定する必要もあります。国によって単語への認識は異なり、次のような例は非常に有名です。

  • 日本語|ズボン
  • アメリカ英語|Pants
  • イギリス英語|Trousers

現地ではどのような単語が使われているのか、あらかじめ調査しないとまったく検索されないかもしれません。また、さらに踏み込んだ調査をするのであれば、実際に現地の検索エンジンで検索してみてください。

たとえば、イギリス版のGoogle(https://www.google.co.uk/)で「Trousers」と検索してみましょう。すると「Women’s Trousers」「Trousers For Women」などのタイトルが表示されます。また、サジェストキーワードには「smart trousers ladies」「women’s summer trousers」などが列挙されるため、ここから検索ニーズを探ることも可能です。

多言語SEO対策における5つの注意点

多言語SEO対策における注意点

多言語SEO対策で失敗しないためには、次の5点にも注意してください。

  1. URLをパラメータ方式にしない
  2. 自動翻訳に頼らない
  3. 地域に適したページを制作する
  4. 一般的なSEO対策も行う
  5. 言語は併記しない

それぞれ具体的に解説します。

1.URLをパラメータ方式にしない

記事内でも何度か触れていますが、ページを言語別に切り替える方法としてはexample.com?loc=ukのような「パラメータ方式」も存在します。しかしパラメータ方式はGoogleが公式に非推奨としているため注意してください。

実はパラメータ方式は、同じURLに複数の言語コンテンツを設定することになります。言語ごとのユニークなURL(ページ)とならないため、検索エンジンが混乱してしまうのです。

また、検索エンジンのクローラーはパラメータによる多言語化を想定していないため、たとえば、「example.com?loc=uk」のサイトは「イギリス向けのサイト」と理解するに留まります。実際にはexample.com?loc=de(ドイツ向け)、example.com?loc=es(スペイン向け)などが存在していたとしても、あらめてクロールしてもらえないのです。

つまりGoogleはパラメータ情報のみで異なる言語ページが存在するとは判断できないため、言語ごとにパラメータを付与したとしても、一つの言語のページしかクロールしてくれない可能性があるのです。

言語ごとの情報をそれぞれ確実に認識してもらうためにも、ユニークなページを生成できないパラメータ方式は避けましょう。

2.自動翻訳に頼らない

自動翻訳に頼ってページを生成すると、効果的な検索キーワードを考慮できないばかりか、そもそも現地ユーザーから見て不自然な文章になってしまうことが多いです。

Google翻訳を含む翻訳ツールやWordPressのプラグインなどで翻訳すると、マーケティング用(販促用)コンテンツとしては、効果を発揮しない可能性が高いです。自動翻訳された記事は低品質なコンテンツとみなされるため、SEOの観点からも望ましくありません。

可能であれば、当該国の言語に精通したプロに翻訳してもらいましょう。

3.地域に適したページを制作する

言語だけではなく、ターゲット地域の情勢・文化・風習に適したページを制作することも重要です。極端な例を挙げると、中国向けのWebサイトに中国政府の公式見解と異なるような情報が掲載されていれば、そもそも検索結果に表示してもらえません。ヨーロッパ向けのページでは、GDPR(EU一般データ保護規則)に準拠したプライバシーポリシーを掲載する必要もあります。

また、地域のイベントなどにあわせたコンテンツ作りも重要です。たとえば、アメリカでは「プレジデントデーセール(2月)」や「イースターセール(3月~4月)」など、日本では馴染みのないイベントもあります。アメリカ向けに販促するならこれらの時期にあわせて、特設ページを用意する必要があるでしょう。

効果の出る多言語サイトを制作するためには、SEOのみならず、対象国に特化したマーケティング戦略を練ることも重要です。

4.一般的なSEO対策も行う

多言語SEOならではの施策のみならず、日本国内向けコンテンツ制作時と同じく、一般的なSEO対策を行うことも重要です。次のような一般的な要素を対策していなければ、現地の競合サイトに勝つことはできません。

  • 見出し(Hタグ)の階層化
  • ページ表示速度の高速化
  • タイトル・ディスクリプションの設定
  • 内部リンク構造の最適化

一般的なSEO対策にプラスして、多言語SEO施策を実施していくようにしましょう。

5.言語は併記しない

同一ページ内に複数言語を併記しないことにも注意してください。一つのページ(URL)に複数言語が書かれていると、そのページが誰に向けた記事なのか、検索エンジンが正しく認識できません。

各言語ごとに独立したページを用意し、重複内容とみなされないようhreflangタグを使用して関連付けていくことが推奨されます

多言語SEO対策のよくある質問

多言語SEO対策のよくある質問

最後に、多言語SEO対策のよくある質問について見ていきましょう。

言語が同じでも国ごとにページを制作すべき?

理想的な多言語SEOとしては、たとえ同じ言語だとしても、hreflangタグを利用して国別のページを制作すべきだといえます。例を挙げると、フランスとカナダに事業展開しているのであれば、どちらもフランス語を公用語としている国ではあるものの、フランス向け・カナダ向けにそれぞれフランス語のページを用意することが望ましいです。

同言語の類似コンテンツ(重複コンテンツ)を異なるURLで公開する場合は、「rel=”canonical” 要素」と「hreflangタグ」を使用し、Googleにページ構成を伝えることも覚えておきましょう。

canonicalタグ

重複コンテンツ・類似コンテンツが存在するケースで、検索エンジンにどのページを優先して評価してほしいかを伝えるタグのこと。

日本のサーバーではなく対象国のサーバーにすべき?

記事内で触れたとおり、必ずしも対象国のサーバーにしなくとも、多言語SEO対策は可能です。しかし検索ユーザーとサーバーの距離が離れると、それだけレスポンス速度が遅くなることは否めません。Web上の検索といえども、物理的な距離がユーザー体験に影響するのです。

そのため可能であれば、対象国のサーバーにサイトを構築することが望ましいでしょう。

多言語SEOに向いているドメインとは?

繰り返しとなりますが、多言語サイトのURL構造は下記3パターンが推奨されています。

  1. 国別のドメイン(example.uk)
  2. サブドメイン方式(uk.example.com)
  3. サブディレクトリ方式(example.com/uk/)

URL構造によって適したドメインは異なるため、多言語SEOに向いているドメインがどれかを断言することはできません。

たとえば、サブドメイン方式・サブディレクトリ方式を選ぶつもりであれば、大元となるサイトのトップレベルドメインは「.co.jp」などの国別ドメインではなく、「.com」などのgTLDが向いています。

反対に国別ドメインで多言語展開していくつもりであれば、コーポレートサイトのドメインとして「.co.jp」を取得してもいいでしょう。

悩んでいる場合は汎用性の高い「.com」などgTLDを用いることをおすすめします。

多言語SEOにおける被リンクの獲得方法は?

多言語SEOでも日本国内SEOでも、被リンク獲得方法に大きな違いはありません。ユーザーにとって有益な情報を発信していれば、自然と被リンクは増えていきます

短期的な成果を求めるとしたら、現地メディアへプレスリリースを送付したり、現地の業界紹介サイト(BtoBデータベースサイトやポータルサイトなど)に登録したりする方法も挙げられます。SNSを通じて現地のインフルエンサーと提携してもいいでしょう。

まとめ

Webマーケティングをグローバルに展開していくためには、多言語SEOが必要不可欠です。しかし日本国内のみでSEOに取り組むより意識すべき要素が多く、専門的な設定も必要になるため、多言語SEOに詳しいWeb制作会社と協力しながら進めることをおすすめします。

多言語SEOに本格的に取り組みたいと考えている企業は、多言語サイトの制作実績も豊富なJPCにご相談ください。効果の得られる多言語SEO対策を施したWebサイトを制作いたします。

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