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2024.06.18

ECサイトの種類一覧【2024年版】構築方法別の費用相場や事例も紹介

ECサイトの種類一覧【2024年版】構築方法別の費用相場や事例も紹介

令和4年、日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)の市場規模は22.7兆円、BtoB-EC(企業間電子商取引)は420.2兆円にまで拡大しています。また、すべての商取引において、ECがどれくらいの割合を占めているのかを表す「EC化率」は、BtoC-ECが9.13%、BtoB-ECが37.5%となっており、いずれも前年比から増加しています。(参考:経済産業省

これらの数字から、BtoC、BtoBを問わず、ECの重要性が年々高まっていることがわかります。しかし、一口に「ECサイト」といっても、その種類はさまざま。必要な機能や予算から、自社にあったタイプのECサイトを制作することが大切です。

この記事では、Web制作会社のJPCが、ECサイトの種類をビジネスモデルや販売形式、構築方法別に徹底解説ECサイトに必要な機能効果的なECサイトを制作するためのポイント費用相場についても詳しくご紹介します。

ECサイトとは?

まずは、ECサイトの定義について知っておきましょう。「EC」とは、Electronic Commerce(E-Commerce)、「電子商取引」のことで、狭義ではインターネットを経由した取引のことを指します。

つまりECサイトとは、インターネット上で取引できるWebサイトのこと。「ネットショップ」「オンラインショップ」「通販サイト」などと呼ばれることもありますが、それぞれに大きな違いはありません。

この記事では、ECサイトをインターネット上で商品を購入できるWebサイトのことと定義し、解説していきます。

ECサイトの種類【ビジネスモデル別】

ECサイトの種類【ビジネスモデル別】

まずは、ECサイトの種類をビジネスモデル別に見ていきましょう。

  • BtoB
  • BtoC
  • CtoC
  • DtoC

それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

BtoB

BtoB(Business to Business)は企業対企業の取引のことです。例としては、「卸売業者と小売業者」「メーカーとサプライヤー」などが挙げられますが、企業がエンドユーザーとなる物販も盛んで、対企業を専門にした事務用品のECサイトなども存在します。

また、BtoB-ECにも種類があり、小口取引を中心に新規顧客も利用できる「スモール型」と、既存取引企業のみが利用できる「クローズ型」に大別されます。

記事冒頭でも触れましたが、BtoCのEC化率が9.13%であるのに対し、BtoBのEC化率は37.5%。BtoCよりもBtoBのほうが、商取引全体におけるECの市場規模が大きいのです。

BtoC

BtoC(Business to Consumer)は、企業対消費者のビジネスモデルを指します。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、一般的にイメージされることの多いECサイトは、BtoC取引が主流です。

BtoC-EC市場はまだまだ伸びしろが大きく、2021年から2022年の市場成長率を分野別に見ると、物販系分野は5.37%増、サービス系分野は32.43%増にもなっています。コロナ禍の影響もあり、ECサイトでの買い物に抵抗を覚えない消費者が増えているため、ECサイトの存在感は、今後ますます増していくでしょう。

CtoC

CtoC(Consumer to Consumer)は消費者対消費者の商取引です。いわゆる「フリマサービス」のことで、個人が不用品などを販売するときに利用されます。

リサイクルへの意識が高まっていることもあり、中古品市場(リユース市場)の成長が期待される中、CtoCタイプのECサイトも付随して成長していく可能性が高いでしょう。

DtoC

DtoC(Direct to Consumer)はメーカーが一般消費者と直接取引するビジネスモデルです。「メーカー→卸売業者→小売業者→一般消費者」という商流が一般的ですが、インターネットを経由すれば、中間業者を経ることなく消費者へアプローチできます。

また、商品アイデアのある企業がOEMを利用し、EC販売をするモデルもDtoCの一種です。

OEM(Original Equipment Manufacturing)

他企業の依頼を受けて、メーカーが製品を代わりに製造すること。化粧品業界・アパレル業界・自動車業界で多く見られる。

ECサイトの種類【販売形式別】

ECサイトは販売形式の観点から分類できます。下記は、販売形式別のECサイトの種類と、それぞれのメリット・デメリットを表した表です。

販売形式メリットデメリット
モール型モール運営者が集客してくれる
モールの機能を利用できる
モール内での競争が発生する
独自性を出しにくい
自社EC型ECサイトを自由に制作できる
顧客情報を直接入手できる
出店手数料などがかからない
サイト制作の費用がかかる
自社で集客をする必要がある
単品ECサイト専門性をアピールしやすい集客が難しい
越境ECサイト新しい市場へ参入できる
ブランドをグローバル展開できる
海外配送・通関手続きの手間がかかる
輸出国の法律への理解が必要
オムニチャネルオフライン・オンラインの
在庫情報・顧客情報を一元管理できる
顧客体験を最大限に高められる
システムの統合・運営が複雑
O2O実店舗ならではの体験を提供できる遠方の顧客を獲得しにくい

それぞれのメリット・デメリットとあわせて、具体例についても見ていきましょう。

モール型

モール型

モール型はショッピングモールのように、複数の店舗が一つのプラットフォーム上で商品を販売する形式です。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが該当します。

モール側のシステムを利用するため、自社で独自にECサイトを制作する必要はありません。また、モールとして機能しているプラットフォームが集客してくれるため、はじめてECに挑戦する企業でも、比較的売上を伸ばしやすいことが特徴です。

その一方で、モール内での競争が発生します。モール内での競争に勝つためには、広告を出稿したり販売価格を下げたりなどの施策を行う必要があります。さらに、デザインや機能はモールが提供するフォーマットに従うため、独自性を出しづらいことはデメリットといえるでしょう。

ユーザーは「モールで買い物をした」と感じることが多く、「このブランドで買い物をした」という意識が生まれにくいため、ブランディングには不向きといえます。また、出店手数料や売上に対する手数料がかかることも覚えておきましょう。

テナント型とマーケットプレイス型

モール型ECサイトをさらに細かく分類すると、次の2種類に分けられます。

テナント型:店舗を出店する形態のことで、楽天市場やYahoo!ショッピングが該当する。
マーケットプレイス型:商品を出品する形態のことで、Amazonが該当する。

自社EC型

自社独自のECサイトを構築する方法は、「自社EC型」と呼ばれます。独自にECサイトを制作することで、ブランドのコンセプトを反映したり独自の機能を追加したりすることが可能となり、ブランディングしやすいのが特徴です。また、顧客データを直接取得できるため、長期的なマーケティング戦略が立てやすいのもメリットの一つ。出店手数料などもかかりません。

しかし、出店手数料がかからない反面、サイトの制作費用やサーバー費用、サービス利用料(ASP利用料・クラウドサービス利用料など)、決済手数料などがかかります。さらに、集客はすべて自社で行わなければならないため、広告出稿やSEO対策、SNS運用などの集客施策を自社で考案し、実施する必要があるでしょう

単品ECサイト

一種類の商品のみを販売するECサイトが単品ECサイトです。化粧品や健康食品、サプリメントなど、単品でも採算が取れる商品をECで販売する場合は、選択肢となるでしょう。商品に対する訴求力を極限まで高め、専門性をアピールしたい場合に有効です。

ただし、単品での勝負となるためSEO対策を施すのは難しく、集客は広告やSNSを頼ることがほとんど。すべて自社で行う必要があり、難易度が高いことは覚えておきましょう。

SEO(検索エンジン最適化)

Googleなどの検索エンジンからの評価を高め、検索結果での上位表示を目指す対策のこと。検索エンジンからの評価にはサイト全体の情報量も影響するため、一つの商品のみを紹介する単品ECサイトでのSEO対策は難しいとされている。

越境ECサイト

国外の顧客向けに商品を販売するECサイトは、「越境ECサイト」と呼ばれます。越境ECサイトは新しい市場への参入を可能にし、売上拡大やブランドのグローバル化促進に大きな効果を発揮します。

ただし、海外配送や通関手続きが必要となるため、国内向けのECよりも手間がかかることは覚えておきましょう。また、中国の顧客向けに商品を販売するECサイトであれば「Alipay(アリペイ)」を導入するなど、販売国の決済手段にあわせる必要があります。販売国の法律についても入念に調べておきましょう。

オムニチャネル

オンライン・オフラインの販売チャネルを統合し、シームレスな購買体験を提供する販売形式が「オムニチャネル」です。

ECサイトだけでなく、サービスサイト・メール・スマホアプリ・店舗・チラシなどのあらゆるチャネルを連携することで、顧客がリアルとインターネット通販の境界を意識することなく、商品の購入などを行えます。オムニチャネルが実現すれば、顧客は自分のライフスタイルにあった方法で商品を購入できるため、顧客満足度の向上につながります

また、実店舗とECサイトのデータベースを統合すれば、在庫情報や顧客情報を一元管理できるため、あらゆる企業活動を最適化できることも大きなメリットです。

ただし、オムニチャネルを実現するためのシステム統合や運営は非常に複雑であるため、一朝一夕では始められません。人的・資金的なリソースが必要となるため、まずは他の販売形式で土台を作ることをおすすめします。

O2O

O2OはOnline to Offlineの略で、オンラインで集客し、オフラインの店舗で購入を促す形式のことです。ECサイトだけでなく、実店舗で使えるクーポンをメールやアプリで配布することなどもO2O施策に含まれます。

オンラインでは実現できない商品の肌触り、操作感などを確認してから購入できるO2Oは、ECサイトでの購入に慣れた消費者からも再評価されている販売形式です。

また、実店舗での売上を効果測定できるため、施策を直感的・感覚的に評価しやすいのもメリットの一つ。たとえば、アプリで「本日限定クーポン」を配布し、その日のうちに来客数・売上が増えた場合は、O2Oの効果を実感できるでしょう。

ただし、O2Oは実店舗への来店を促すため、インターネットならではの「遠くの人」からの売上は期待できません

自社サイト型ECの構築方法の種類

モール型自社サイト型ECの構築方法の種類

モール型以外の選択肢である、単品ECサイト・越境ECサイト・オムニチャネル・O2Oは、どの形式であっても、自社でECサイトを制作しなければなりません。しかし、一口に「ECサイトを作る」といっても、その構築方法にはさまざまな種類があります。

構築方法メリットデメリット
オープンソースカスタマイズ性が高い
初期費用を抑えやすい
管理には専門知識が必要
セキュリティに脆弱性がある
ASPサービス提供企業がインフラ面を管理してくれる
技術者がいない企業も運営しやすい
カスタマイズ性が低い
クラウド型最新のシステムにアップデートされる
拡張性が高い外部連携しやすい
初期費用・ランニングコストが
高くなりやすい
パッケージカスタマイズ性が高い
独自機能を追加しやすい
管理には専門知識が必要
初期費用が高額になりやすい
フルスクラッチ自由度が非常に高いサイト構築・メンテナンスに
膨大なリソースが必要

それぞれのメリット・デメリットや、どのような企業におすすめなのか、詳しく解説していきます。

オープンソース

ソースコードを無料で使用し、カスタマイズできるECシステムのことを「オープンソース」と呼びます。WordPress向けのオープンソース「WooCommerce」や、越境EC専用の「Magento」、国内向けの「EC-CUBE」などが代表例として挙げられます。

カスタマイズ性が高く、独自の機能を加えやすいことがオープンソースのメリットです。ただし、カスタマイズはもちろん、メンテナンスにも工数を取られるため、技術者が常駐している企業以外は避けたほうがいいでしょう。

サイト制作費用は要件によって異なりますが、300万円以上が相場です。運用費用も、毎月数万円は見込んでおきましょう

ASP

ASP(Application Service Provider)はECサイトを作るサービスのことです。インフラ部分はサービス事業者がすべて用意しているため、技術者がいない企業でも安心してECサイトを運営できます。国内企業が提供する「BASE」や、全世界に利用者のいる「Shopify」が代表例です。

メンテナンスやセキュリティ、決済機能はASP側が担保してくれるため、安全性が高いことがメリットです。なお、カスタマイズ性はあまり高くありませんが、アプリケーション(プラグイン)を追加することで、機能を増やすことは可能です。

オープンソースほどの拡張性はありませんが、ほとんどの企業はASPで十分理想的なECサイトを制作できます。ただし、一度使い始めたサービスから他社のサービスへの乗り換えが難しいため、どのASPを使うのかは慎重に検討するようにしてください。

サイト制作費用の相場は100万円〜300万円、月額費用の相場は数千円~数万円程度です。

クラウド型

クラウド型

クラウド環境でECサイトを運営する方法は、「クラウド型EC」と呼ばれています。SaaS型とも呼ばれ、データがすべてクラウド上で管理されることが特徴です。ASPサービスの「makeshop」をベースに拡張されたクラウドEC「makeshopエンタープライズ」や、クラウドECの老舗「ebisumart」がよく知られています。

クラウド型ECは常に最新のシステムにアップデートされることに加え、サポートが充実しており、ASPの弱点である拡張性や外部システムとの連携に強みがあることがメリットです。

ただし、初期費用・ランニングコストともにASPよりも高くなりやすいため、費用対効果については慎重に検討する必要があります。初期費用は500万円程度、毎月のランニングコストは数万円〜数十万円程度が相場になるでしょう。

パッケージ

ベンダーが開発したECソフトを利用する方法は、「パッケージ型」と呼ばれます。代表例は「Shopify Plus」や「ecbeing」で、先述した「EC-CUBE」はオープンソース型ECパッケージであるため、パッケージ型に分類されることもあります。

カスタマイズの自由度が高いため、自社のビジネスモデルにマッチした独自機能を追加できます。また、ソフトの開発段階である程度作りこまれているため、ゼロからECサイトを制作するよりも短期間で制作できることもメリットです。

パッケージ型は、主にASPやクラウド型では対応できない中規模〜大規模のECサイトで利用されますが、制作費用は500万円以上になることも珍しくありません。また、サイトメンテナンスも自社で対応する必要があるため、技術者の協力が必要なこともデメリットといえるでしょう。

フルスクラッチ

0からECシステムを構築していく手法が「フルスクラッチ」です。完全にオリジナルで制作するため制限がなく、基本的にはどのような要件であっても実現できることがメリットです。ただし、開発には相応のリソースが必要となり、制作費用は1,000万円以上、規模によっては1億円を超えるケースも珍しくありません

高い自由度や独自性を求める場合は、まずはオープンソースかパッケージの利用を検討し、それでも希望する機能などの実現が難しい場合は、フルスクラッチで進めるといいでしょう。

ECサイトの運営に必要な機能

ECサイトの運営に必要な機能

ECサイトを運営していくためには、「商品紹介ページ」だけでなく、次の機能が必要になります。

  • ショッピングカート
  • 決済機能
  • 商品・在庫管理機能
  • 受注管理機能
  • 顧客管理機能
  • メール配信機能
  • 問い合わせフォーム

これらの機能がなぜ必要なのか、詳しく見ていきましょう。

ショッピングカート

ショッピングカート

ユーザーが購入したい商品を一時的に保存し、決済するための機能は「ショッピングカート」と呼ばれます。商品の追加や削除、数量変更、クーポンや割引の適用などの要素も必要になります。

シッピングカートを活用すると、カート内にある商品の合計金額を表示し、まとめて購入できるようになります。

決済機能

決済機能

ECサイトでもっとも重要な機能が「決済」です。キャッシュレス化が進み、支払方法が多様化している今、ユーザーの利便性を高めるためにも、複数の支払い方法を提供することが望ましいです。代表的な決済方法は次のとおりです。

  • クレジットカード決済
  • QRコード決済
  • キャリア決済
  • 銀行振込
  • 代金引換
  • 電子マネー

ASPやクラウド型のECサイトの場合は、これらの決済機能も完備されているため、審査に通過すればすぐに利用を開始できます。一方、パッケージ型やフルスクラッチの場合は、別途決済機能を追加しなければなりません。不具合が生じた場合も自社の責任で復旧しなければならないため、管理工数が増えやすいことは覚えておきましょう。

商品・在庫管理機能

商品・在庫管理機能

商品情報や在庫状況を管理し、常に最新の情報をユーザーに表示できるようにする機能も必要です。日々の運営の手間を減らすため、商品登録や編集機能は誰でも簡単に操作できるようにしておくといいでしょう。

在庫管理機能は、ECサイト独自の機能としてではなく、実店舗の在庫やモール型ECとの連携も考慮することをおすすめします。たとえば、自社EC・店頭在庫・楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングのすべてで在庫を連携しておけば、在庫の売り越しリスクや売れ残りリスクを最小限に抑えることができます。

受注管理機能

受注管理機能

受注から出荷までのプロセスを効率化し、配送ミスを防ぐためにも、注文内容が一目で分かる受注管理機能も必須となります。

受注情報についても、自社ECとモール型ECで連携できるようにするといいでしょう。複数店舗の受注情報を一元管理できるツールもありますが、利用できるASP・クラウドサービスに制限があるため注意してください。また、パッケージ型やフルスクラッチECを連携するためには、別途機能を追加する必要があります。

顧客管理機能

顧客管理機能

顧客からの問い合わせにすぐに対応するためには、注文情報や配送先情報をまとめられる顧客管理機能も必要に

優良顧客や休眠顧客など、任意のステータスで顧客をセグメント化できれば、フォローアップメールやメルマガの送信にも活用でき、リピーターの育成にもつながります

ASPやクラウド型ECの場合は、顧客管理機能を有していることがほとんどですが、パッケージ型やフルスクラッチECの場合は、データベース機能を追加する必要があります。そのため、必要なサーバー容量が増えることは覚えておきましょう。

メール配信機能

フォローアップメールやメルマガは、ECサイトとは無関係のメール配信サービスを利用して送信できます。

しかし、ECサイトの顧客情報からメール配信サービスにデータを移動させる手間を考えると、ECサイトにメール配信機能を追加したほうが日々の運用工数を削減できるでしょう。

問い合わせフォーム

顧客からの問い合わせを受け付けるための窓口も必要です。購入前の問い合わせや購入後のサポート依頼など、顧客が気軽に連絡できるフォームを用意しておきましょう。

また、チャットボットを利用した自動返信機能などを用意しておくと、24時間365日顧客の対応ができるため、顧客満足度の向上につながります

売れるECサイトを制作するための4つのポイント

売れるECサイトを制作するための4つのポイント

売れるECサイトを制作するためには、次の4つのポイントを意識してみてください。

  1. ターゲットを意識したデザインにする
  2. 使いやすく改善しやすいECサイトを設計する
  3. セキュリティ面を重視する
  4. 口コミ機能などを活用する

それぞれ具体例を挙げながら紹介していきます。

1.ターゲットを意識したデザインにする

マーケティング業界では「人は感覚で買い、理屈で納得する」といわれるほど、感情が購買行動に大きく影響します。そして、その感情や感覚を左右するのがデザインです。ターゲットの感情に訴求できるECサイトにするためには、ターゲットに適したデザインにすることはもちろん、商品とマッチしたトーンにすることを心がけましょう

たとえば、中年〜老人向けの健康食品を販売するECサイトの場合は、ポップで激しいデザインよりも、信頼感のある落ち着いたトーンのデザインにしたほうがいいでしょう。反対に、若者向けのアパレルECサイトであれば、地味なデザインよりもスタイリッシュなデザインのほうが購買意欲を高められます。

このようなデザイン戦略を立てるためには、プロのデザイナーの力が必要に。自社内だけで考えるのではなく、Web制作会社にも相談してみてください。

2.使いやすく改善しやすいECサイトを設計する

「オシャレでかっこいいECサイト」を作りたいと考えている方も多いかもしれません。しかし、実際に売上の向上に効果を発揮するのは、「使いやすいECサイト」です。

どんなにオシャレでかっこいいデザインでも、カートボタンや購入ボタンがわかりにくければ購入には至らないでしょう。また、商品を検索しにくいECサイトでは、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。

売上につながるECサイトを制作するためには、カテゴリごとに整理されたメニューや、欲しい商品をすぐに探せる検索バーの設置などが重要に。ユーザビリティを第一に考えたECサイトを設計することが大切です。

また、ECサイトを運営していく中で、ユーザーからサイトの改善についての要望が届くこともあるでしょう。ユーザーのニーズに沿ったECサイトへとブラッシュアップしていくためにも、カスタマイズしやすい構造にすることも意識してみてください。

3.セキュリティ面を重視する

決済時、顧客が個人情報やクレジットカード情報などを入力するECサイトにおいては、セキュリティ対策が必須に。特に、クレジットカードの不正利用を防ぐ3Dセキュアの導入や、サイト全体のSSL化には必ず対応しておく必要があります。

SSLとは

インターネット上の通信を暗号化する技術のことで、個人情報の流出や改ざんを防ぐ役割を果たす。SSLを導入すると、サイトのURLがhttpからhttpsに変更される。

サイト内にセキュリティポリシーを明示しておくと、ユーザーにより安心感を与えられるでしょう。

ASPやクラウド型のECサイトに導入されている決済機能を利用する場合、セキュリティ対策はサービス提供側が実施しています。しかし、フルスクラッチ型やパッケージ型のECサイトに決済機能を追加する場合は、自社の責任で対策を行わなければなりません。

顧客からの信頼性を高めるためにもセキュリティ対策をしっかりと行い、顧客が安心して利用できるECサイトを制作するようにしましょう

4.口コミ機能などを活用する

商品を実際に使用した消費者の意見や評価である「口コミ」の掲載は、ECサイトの信頼性向上に効果を発揮します。よい口コミが多ければ多いほど顧客の購買意欲を高められるため、Amazonや楽天市場をイメージし、自社のECサイトにも口コミ機能を搭載することをおすすめします。

ASPやクラウド型のECサイトの場合は、口コミ機能のオプションが用意されていることもあります。

ECサイト制作の費用相場

ECサイトの制作費用の相場は、構築方法によって異なります。構築方法ごとの費用相場は以下のとおりです。

構築方法費用相場
オープンソース300万円~
ASP100万円~300万円
(100万円未満に抑えることも可能)
クラウド型500万円~
パッケージ500万円~
フルスクラッチ1,000万円~
(1億円規模になることもある)

ASPは自由度が低いものの、既存のECシステムを利用できるため、制作費用を抑えやすいことが特徴です。自由度が高いクラウド型やパッケージ型、オープンソース型の場合は、少なくとも300万円以上、よりカスタマイズ性の高いサイトを制作したい場合は、500万円以上の予算を見込んでおきましょう

フルスクラッチのECサイトは規模によって制作費用が異なりますが、1,000万円以上かかることも少なくありません。自由性や拡張性を求める場合は、多めに予算を確保しておきましょう。

ECサイトの制作事例

Web制作会社JPCは、ECサイトの制作実績が多数あります。制作事例の一部をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

美容サプリメントのECサイト

美容サプリメントのECサイト

シンプルながら各商品のブランドイメージを意識し、情報が伝わりやすい構成で制作しています。企画構成から原稿作成、スチール撮影、デザイン、コーディングまで、ECサイトの制作に必要なすべての工程をワンストップで対応いたしました。

下着メーカーのECサイト

下着メーカーのECサイト

メーカーが中間業者を介さず、直接消費者に直接アプローチできるDtoCのECサイトです。

ターゲットである大人の女性にふさわしい上品なデザインテイストに仕上げており、直感的に操作できるわかりやすいサイト構造になっています。

その他にも多数のECサイト制作実績がございます。ぜひ制作実績一覧をご覧ください。

まとめ

EC化率が年々増加している現代社会で売上を確保していくためには、ECサイトの活用が欠かせません。しかし、ECサイトにはさまざまな種類があり、それぞれメリットやデメリットが異なります。効果を得られるECサイトを制作するためには、メリットやデメリット、費用相場などを考慮したうえで、自社に適したタイプを選択することが重要です。

ビジネスモデル販売形式構築方法
BtoB
BtoC
CtoC
DtoC
モール型
自社EC型
単品ECサイト
越境ECサイト
オムニチャネル
O2O
オープンソース
ASP
クラウド型
パッケージ
フルスクラッチ

JPCは依頼内容や目的、ご予算などをヒアリングしたうえで、最適なECサイトをご提案いたします。ECサイトの制作を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。

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