2024.09.30
採用サイトの制作費用の相場を徹底解説!【事例・料金早見表付き】
現代社会は「インターネットで検索すること」が当たり前であるため、就職先(転職先)を探すときも、当然ながらネットで情報収集する方が多いです。たとえハローワークで応募先候補を紹介されたとしても、その会社に応募するかどうかはホームページで情報収集してから決めるというケースも少なくありません。求人媒体に掲載している場合も、ホームページで企業情報を収集してから応募する人が多いです。
このような背景から、求人情報に特化した「採用サイト」の制作を検討している企業が増えています。この記事では採用サイトの制作費用相場について、費用別に実現できることとあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
採用サイトとは
採用サイトとは『求職者向けの情報提供に絞ったWebサイト』を指しますが、明確な定義はありません。(リクルートサイトと呼ばれることもあります)
コーポレートサイト(企業サイト)に求人情報を掲載している企業もありますが、コーポレートサイトは『企業の看板となるWebサイト』であるため、求職者以外のステークホルダー(顧客・取引先・株主など)に向けた情報も掲載しなければなりません。
結果として、コーポレートサイトに掲載されている求人関連の情報は「職種」「募集条件」など当たり障りのない要素だけに絞られてしまう可能性が高いです。ですので、これだけの情報ではどのような職場環境であるのか分からず、応募をためらってしまう求職者もいるでしょう。
しかし採用サイトを用意しておけば、求職者が知りたいと感じているあらゆる情報を自由に掲載できます。「職種」「募集条件」はもちろん、「具体的な仕事内容」「先輩社員の紹介」「代表者から求職者に向けたメッセージ」など、求職者に寄り添ったWebサイトとして運用できることがポイントです。
このような取り組みによって応募者数を増やしたりミスマッチを防いだりすることが、採用サイトならではの特徴だといえるでしょう。
採用サイトの見積もり内訳
Web制作会社に採用サイトの制作を依頼するとなると、見積もりには次のような項目が含まれています。
- 企画構成費用
- ディレクション費用
- インタビュー・ライティング費用
- デザイン費用
- 写真撮影・動画制作費用
- 機能追加(システム開発)費用
なんとなくイメージできるかもしれませんが、専門的な内容もあり、どの業務を依頼すべきか分からないという方もいるのではないでしょうか。適正相場について知るためにも、それぞれの作業内容を見ていきましょう。
企画構成費用
採用サイト全体の方向性・コンセプトを決める工程が「企画構成」です。
たとえば同じ職種を募集するとしても、ターゲットが異なれば採用サイトの方向性は大きく異なります。新卒採用のためのサイトであればフレッシュさをアピールすべきですし、まだ働いたことのない学生にも仕事内容が伝わるようなコンテンツにしなければなりません。
一方、中途採用のためのサイトの場合は経験者を募集するわけですから、職場環境・キャリア制度・昇進制度など、他社(今働いている会社)との差別化ポイントをアピールするといいでしょう。
このような企画構成には、Webサイト制作の知識はもちろん、マーケティングの知識も求められます。成果の出る採用サイトにするためには、企画構成段階からWeb制作会社などのプロに協力してもらいましょう。企画構成費用の相場は5万円〜20万円程度です。(後述するディレクション費用に含まれているケースもあります)
ディレクション費用
ディレクションとはサイト制作全体の進行管理のことで、ディレクションを行う担当者を「ディレクター」と呼びます。
ディレクターはデザイナー・ライター・カメラマンなどの制作工程に関わるスタッフのスケジュールを管理することはもちろん、クライアントの要望や企画構成で決まった要素をもとに、各スタッフに指示出しする役割も担う重要なポジションです。
ディレクターがサイト制作の「現場責任者」であり、そのディレクションスキルによって採用サイトのクオリティは大きく左右されることは覚えておきましょう。
ディレクション費用の相場はサイトの規模にもよりますが、10万円〜30万円程度です。
インタビュー・ライティング費用
代表者メッセージ・先輩社員からのメッセージ・各職種紹介テキストなどの作成をライターに依頼する場合は、インタビュー・ライティング費用が発生します。
これらのテキストは社内で用意しても構いません。しかしターゲットに響く内容にしつつ、なおかつSEOなども考慮した文章にするためには、プロのライターに依頼することをおすすめします。
SEO(検索エンジン最適化)
GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの評価を高め、検索結果の上位に表示されるようにする対策
インタビューする人数や文章量、ライターのスキル、これまでの実績などによって変動しますが、インタビュー・ライティング費用の相場は5万円〜10万円程度です。インタビュー対象者が増えれば増えるほど費用も高くなります。
なお、代表者や先輩社員が自分で文章を作り、それをライターに添削してもらうことも可能です。添削費用はインタビュー費用より安価であることが多いので、選択肢の一つとして覚えておきましょう。
デザイン費用
デザイン費用は、その名のとおり採用サイトをデザインするための費用です。基本的には「Webデザイン」と「コーディング」の両業務が含まれています。
Webデザインとはレイアウトや色彩などを決める業務、コーディングとは作成したデザインをWebページで再現するためにソースコードを記述する業務です。
サイトの規模によって異なりますが、5ページ未満の小規模なサイトなら10万円程度、10ページを超えるような大規模なサイトであれば数十万円程度が相場でしょう。
なお、デザインテンプレートを使用する場合はWebデザイン費用はかかりません。ただしコーディングは必要となるため、最低でも5万円程度の予算が必要となることは覚えておきましょう。
参考:採用サイトのデザインのトレンドとは?事例や制作のポイントを紹介
写真撮影・動画制作費用
採用サイトに掲載するための職場風景や代表者、先輩社員などを撮影する費用です。フリー素材を使用すればコストカットできますが、それぞれの企業はオンリーワンであるため、自社ならではの魅力を伝えることを目的とした採用サイトを制作するためにも、撮影工程は必ず取り入れましょう。
また、自社スタッフで撮影する方法も考えられますが、採用サイトで伝わる職場の雰囲気を左右するコンテンツであることを鑑みると、やはりプロのカメラマンに依頼することをおすすめします。
写真撮影費用はカメラマンの拘束時間によって左右され、半日拘束で5万円〜、1日拘束で8万円〜程度が相場です。
また、職場の雰囲気・具体的な仕事内容を伝えたい場合は、動画を活用するといいでしょう。動画であればリアルな雰囲気が伝わるため、写真よりも求職者の印象に残りやすいです。
動画制作費用は映像の尺・使用する編集技術にもよりますが、30万円〜100万円程度が相場です。採用サイト用に制作した動画はYouTube・各種SNSにも流用できるため、ぜひ制作してみてください。
機能追加(システム開発)費用
採用サイトに機能を追加するとなると、システム開発費用がかかります。
たとえばCMSとして一般的な『WordPress』を使って採用サイトを制作する場合、標準で1つの投稿機能が付いています。この投稿機能は、会社説明会の開催などを知らせる「新着情報機能」として使うケースが多いです。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)
文章・画像・投稿ページなどWebサイトの「コンテンツ」を一元管理するシステム。HTML・CSSなどのプログラミングの知識がなくてもページ投稿が可能となるため、採用サイトの管理が容易になる。代表例としてはWordPress・Drupal・Joomla!・Wix・STUDIOなどが挙げられる。
ここに「社員紹介コンテンツ」「求人情報」「採用ブログ」などを更新できる投稿機能を加えるとなると、それぞれ追加で費用がかかります。テンプレートを使用する場合は簡単に投稿機能を加えられることもありますが、オリジナルの投稿機能を作る場合、一つ辺り10万円〜程度の費用がかかることは想定しておきましょう。
カスタム投稿タイプ
WordPressに追加する用途別の投稿機能のこと。投稿機能を増やしたい場合は「カスタム投稿タイプを追加したい」と伝えるとスムーズ。
採用サイトの費用別モデルプラン【早見表】
採用サイトは安ければ10万円未満で制作することも可能ですし、内容にこだわれば300万円以上かかることもあります。
ここからは費用帯別に、どのような採用サイトを制作できるのかモデルプランを見ていきましょう。
採用サイトの費用別モデルプラン早見表
費用 | 概要 | このような企業におすすめ |
---|---|---|
〜10万円 | ・テンプレートデザインを使用 ・規模は数ページほど ・素材は依頼側で用意 | 費用を最小限に抑えたい |
10万円~50万円 | ・テンプレートデザインを使用 ・規模は10ページほど一部 ・素材は制作会社に依頼できる | 費用を抑えつつ採用に力を入れたい |
50万円~150万円 | ・オリジナルデザインも可能 ・規模は15ページ以上 ・社員紹介コンテンツなどにも注力しやすい | ・オリジナルデザインで制作したい ・ミスマッチを防ぐ採用サイトにしたい |
150万円~300万円 | ・オリジナルデザインも可能 ・規模は15ページ以上 ・カスタム投稿タイプなども追加できる | 積極的に情報発信していきたい |
300万円~ | ・オリジナルデザインも可能 ・規模は15ページ以上 ・社員紹介・事業紹介などを動画で紹介するコンテンツも制作できる ・採用オウンドメディアを加えることも可能 | 外部の求人媒体に頼らない採用フローを確立したい |
〜10万円
テンプレートデザインを用いた数ページほどの採用サイトであれば、10万円未満の予算で制作することも不可能ではありません。たとえば、次のようなページ構成であれば実現できます。
- トップページ
- 企業概要・代表挨拶
- 職種紹介(一覧ページ)
- 募集要項(一覧ページ)
- 新着情報(投稿機能)
- 応募・お問い合わせ
ただし予算が限られるため、構成はもちろん文章・写真などの素材もすべて自社で用意する必要があります。
10万円~50万円
10万円〜50万円の費用帯であれば、テンプレートデザインを用いて10ページ程度の採用サイトを制作できるでしょう。テキスト作成や写真撮影など、コンテンツの一部についてはWeb制作会社に依頼できる予算帯です。次のようなページ構成がモデル例として考えられます。
- トップページ
- 企業概要・代表挨拶
- 職種紹介(職種ごとにページ作成。3~4ページ)
- 社員紹介(一覧ページ)
- 募集要項(一覧ページ)
- 新着情報(投稿機能)
- 応募・お問い合わせ
費用を抑えつつも採用に力を入れたい場合には、50万円程度の予算を確保しておきましょう。
50万円~150万円
50万円~150万円の費用帯になると、オリジナルデザインで採用サイトを制作することも可能です。15ページ以上の規模にすることも可能なため、職種紹介や社員紹介に注力できます。ページ構成のモデルは次のとおりです。
- トップページ
- 企業概要・代表挨拶
- 職種紹介(職種ごとにページ作成。3~4ページ)
- 社員紹介(職種・世代・性別ごと複数ページ作成。3~4ページ)
- 募集要項(一覧ページ)
- 新着情報(投稿機能)
- 応募・お問い合わせ
テンプレートデザインを用いる場合は、ライターやカメラマンなどを起用しても予算内に収まるでしょう。
150万円~300万円
150万円~300万円の費用帯では、さらに「カスタム投稿タイプ」をいくつか追加することも可能です。新入社員紹介や募集職種などを独立したページとして増やしていきたい場合には、200万円程度の予算を見込んでおきましょう。
- トップページ
- 企業概要・代表挨拶・経営理念など(それぞれ独立したページとして作成)
- 職種紹介(職種ごとにページ作成。3~4ページ)
- 社員紹介(投稿機能)
- 募集要項(投稿機能)
- 新着情報(投稿機能)
- 応募・お問い合わせ
積極的に採用情報を発信していきたい場合におすすめの費用帯です。
300万円~
300万円以上の費用帯では、社員紹介・事業紹介などを紹介する「動画コンテンツ」を制作することも可能です。さらに採用ブログ(オウンドメディア)を立ち上げ、採用ブランディングや転職潜在層へのアプローチを進めることもできます。モデル例は次のとおりです。
- トップページ
- 企業概要・代表挨拶・経営理念など(それぞれ独立したページとして作成)
- 職種紹介(職種ごとにページ作成。3~4ページ)
- 社員紹介(投稿機能)
- 募集要項(投稿機能)
- 新着情報(投稿機能)
- 応募・お問い合わせ
- 採用オウンドメディア(投稿機能)
ページ構成は他の予算帯と大きく変わりませんが、それぞれのページコンテンツを充実させられることがポイントです。外部の求人媒体に頼らない採用フローを確立したい企業は、ぜひ予算をかけて採用サイトを制作してみてください。
【依頼先別】採用サイト制作費用の相場
採用サイトの制作を誰に依頼するのかによっても費用相場は異なります。
依頼先 | 費用 | 任せられること |
---|---|---|
フリーランス | 10万円以下~50万円 | ・デザイン ・機能追加 |
中小のWeb制作会社 | 100万円~ | ・企画構成 ・ディレクション ・インタビュー・ライティング ・デザイン ・写真撮影・動画制作 ・機能追加 |
大手Web制作会社 | 150万円~ | ・企画構成 ・ディレクション ・インタビュー・ライティング ・デザイン ・写真撮影・動画制作 ・機能追加 |
依頼先ごとの特徴を見ていきましょう。
フリーランス
フリーランスのデザイナー・コーダーに依頼すれば、50万円以下で採用サイトを制作することも可能です。ただし業務内容は「デザイン」「サイト制作」などに限られるため、企画構成や素材制作は自社で対応しなければなりません。
また、技術のあるフリーランスも存在しますが、駆け出しのフリーランスも少なくないため、想定より低品質な採用サイトを納品されることもあります。
Webサイトに関わる技術的な要望・納品物に対する修正点を伝える過程で、フリーランスをうまくコントロールしてサイト制作を進める自信がない場合は、品質管理まで依頼できる制作会社に頼るべきです。
中小のWeb制作会社
中小のWeb制作会社の対応範囲はそれぞれの企業ごと異なりますが、採用サイト制作そのものはもちろん、写真撮影・動画制作などに対応しているケースも少なくありません。
大手制作会社と比べて遜色のないレベルで、なおかつ大手より割安な価格帯で依頼できるため、費用対効果を最大限に高めたい方にはおすすめです。
ただし制作スキル・公開後のサポート体制については、Web制作会社ごとに大きく異なります。価格だけで選ぶのではなく、ホームページで制作実績・プラン内容を確認し、信頼できるかどうかを判断することが重要です。
大手Web制作会社
大手のWeb制作会社であれば、採用サイト制作に関するあらゆる業務を依頼できます。
しかし、社員数が多いとその分会社維持にかかるコストも大きいため、大手Web制作会社の方が中小のWeb制作会社よりも割高になりやすいことがデメリットです。さらに大手Web制作会社は、一つの採用サイト制作に関わる人数や承認工程が多いため、なかなか制作が進まないこともあります。
大手Web制作会社であれば安心だと感じるかもしれませんが、自社との相性がいいとは限らないため、やはりホームページで制作実績・プラン内容を確認してから依頼することをおすすめします。
採用サイトに用意すべきコンテンツと制作費用相場
採用サイトは「求職者向けのWebサイト」であるため、次のようなコンテンツを用意する必要があります。
- 募集要項
- 社員紹介
- 事業紹介・職種紹介
- 代表者メッセージ
- ビジョン・ミッション
- 他社と比べた強み、弱み(差別化ポイント)
それぞれのコンテンツ内容と制作費用相場について見ていきましょう。
募集要項
採用サイトには当然「募集要項」を載せますが、掲載方法としては次の2通りが考えられます。
- 1ページにすべての募集要項をまとめる
- 募集要項ごとにページを制作する
1ページにすべての募集要項をまとめるとなると、制作ページ数が減るため費用も抑えやすいです。ほとんどの場合、制作プラン内で対応してもらえるでしょう。ただし一覧ページとなるため、下部に掲載される職種が目立たなくなることはデメリットです。
募集要項ごとにページを制作する場合には、先述した「カスタム投稿タイプ」を追加することになります。1つの募集要項ごとに1ページを用意できるため、それだけ情報量を増やしやすいことはメリットです。ただし機能追加の費用がかかるため、10万円~20万円程度の予算は追加確保しておきましょう。
社員紹介
先輩社員を紹介するコンテンツの掲載方法としては、次の3通りが考えられます。
- 1ページにまとめる
- 公開時に紹介する社員ごとページを制作する(3ページ程度)
- 公開後も社員紹介を追加できるようにする(カスタム投稿タイプ)
複数人の社員を紹介するとしても、1ページに全員分まとめて掲載すれば、それだけ費用を抑えられます。社員ごとページを制作することも可能ですが、たとえば一人分(1ページ)増やすごとに数万円の追加費用がかかるケースが多いです。どちらの方法でも大きな違いはないため、好みで決めていいでしょう。
一方、採用サイトを公開後もどんどん社員紹介コンテンツを追加していくためには、やはり「カスタム投稿タイプ」が必要です。この場合10万円~20万円程度の予算が必要となりますが、採用サイトの情報量を増やしていけることはメリットだといえるでしょう。
事業紹介・職種紹介
事業紹介・職種紹介用のコンテンツも、採用サイトには欠かせない要素です。制作費用を左右する要素としては「ライティング」「写真撮影」「動画制作」の3つが挙げられます。
テキスト量にもよりますが、ライターを起用する場合は2万円程度が相場でしょう。また、写真撮影費用の相場は先述したとおり半日で5万円〜・1日で8万円〜程度、動画制作費用の相場は30万円〜100万円程度です。
後述する代表者メッセージとあわせて依頼することで、費用をまとめられる可能性もあります。
代表者メッセージ
求める人物像を代表者自らが語るコンテンツも、採用サイトでは定番です。
インタビュー形式の文章コンテンツを制作する場合は、やはりライターを起用しなければなりません。インタビュー費用は3万円程度が相場です。
動画コンテンツを作る場合、カメラマンは拘束時間で料金が決まることが多いため、事業紹介・職種紹介などの別コンテンツとまとめることで、費用を抑えられるかもしれません。
ビジョン・ミッション
会社への共感度(エンゲージメント)の高い人材を集めるために、採用サイトに会社のビジョン・ミッションを掲載することもあります。
デザインテンプレートを使用しており、掲載する文章を自社で作成する場合には、追加費用をかけずにプランに組み込めるかもしれません。
しかしオリジナルデザインでインパクトのあるページにしたいとなると、別途デザイン・コーディング費用が必要となるため、1ページにつき10万円〜程度の費用がかかるでしょう。
他社と比べた強み、弱み(差別化ポイント)
他社との差別化を図るため、他社と比べた強み・弱みを紹介するコンテンツを制作するケースも多いです。社内の男女比や有給消化日数、資格取得制度などがこれにあたります。
このような場合もデザインテンプレートを使用し、自社で掲載素材を用意すれば、追加費用はかからないかもしれません。ただしオリジナルのページを作るとなると、やはり1ページにつき10万円〜程度かかります。
自社の強みをあらためて見直すため、Web制作会社のマーケターなどと相談してみてもいいでしょう。この場合はディレクションの一環として対応してもらえることもあれば、企画構成費用として別途5万円〜20万円程度かかることもあります。
採用サイトの制作時に注意すべき4つのポイント
採用サイト制作に失敗しないためには、費用だけでなく次の4つのポイントも意識してみてください。
- 依頼先の実力
- 見積もり項目
- 制作スケジュール
- 自社で投稿・編集できる機能
それぞれ詳しく解説します。
1.依頼先の実力
まず第一にチェックすべきポイントは、依頼先の実力です。制作費用をなるべく抑えたいと考える気持ちは自然なものですが、安さだけを根拠に依頼すると、実力不足なフリーランスやWeb制作会社と契約してしまうかもしれません。
まずは制作実績を見て、十分な実力のある依頼先かどうかを確認してみてください。
2.見積もり項目
費用が安いと思って依頼したものの、見積もりに企画構成やインタビュー、写真撮影などの項目が含まれていなかったということもあります。
もちろん、これらの要素を自社で対応するつもりであれば問題ありません。しかし、依頼したと思っていた項目が見積もりに含まれていなかった場合、後から依頼するとなればオプション費用がかかります。
結果として他社に依頼するより高くなってしまう可能性もあるため、見積もりに含まれている項目を精査してから契約するようにしましょう。
3.制作スケジュール
新卒をターゲットとする採用サイトであれば、新卒者の就活がはじまるタイミングまでに公開しなければなりません。短納期だと「特急料金」などの名目で費用が加算される可能性もあるため、制作スケジュールにはなるべく余裕を持たせておきましょう。
サイトの規模によっても異なりますが、可能であれば6か月程度の制作期間を確保しておくと安心です。
4.自社で投稿・編集できる機能
求人情報を自社で投稿・編集できるよう、WordPressなどのCMSを使って制作することもポイントです。
充足した職種の求人の取り下げや給与条件の変更など、採用サイトに掲載する情報は変化します。内容に変更があるたびにWeb制作会社に修正を依頼していると、手間も費用もかかってしまうでしょう。
軽微な情報修正は自社で対応できるよう、希望するCMSがあればあらかじめWeb制作会社に伝えてみてください。
採用サイトの制作事例
JPCは採用マーケティングに精通したWeb制作会社として、採用サイトの制作に多数携わっています。いくつか採用サイトの制作事例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
特定のターゲットにフォーカスした採用サイト
たとえば下記は、新卒採用向けの採用サイトです。
特定のターゲットにフォーカスした採用サイトは、求めている人材からの共感を得やすくなるためおすすめです。働いている人・働く環境のイメージが伝わりやすいよう、動画や写真を多用しています。
社員紹介コンテンツに注力した採用サイト
下記の社会福祉法人の採用サイトは、特に「社員紹介コンテンツ」が充実している事例です。
社員ごとに動画コンテンツを掲載しているため、どのような人と一緒に働くことになるのかイメージしやすくなっています。
まとめ
応募者数を増やしたり、ミスマッチを防いだり、採用サイトには多くのメリットがあります。今後は採用サイトを持つ企業がますます増えていくでしょう。
しかし、掲載するコンテンツや実装する機能によって制作相場は10万円未満〜300万円以上と大きく変動するため、どのように予算を組めばいいか分からないかもしれません。
この記事で紹介した要素を参考としつつ、さらに具体的な採用サイト制作プランが知りたい方は、ぜひJPCへご相談ください。具体的な制作事例をもとに、それぞれの企業ごと最適なプランをご提案いたします。